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安い!速い!便利!上海市内の交通手段♪バスも、タクシーも、地下鉄も、乗り方までバッチリご案内します!
街歩きをするのにとても良い季節になりました。上海は市内に観光名所が散在しているので、そこへ行くための移動手段が気になるところ...。でもご安心ください。上海は交通の便が良く交通費もリーズナブルですよ。今回は上海市内の交通手段についてご紹介します。
ご注意を!中国の交通事情は日本とはかなり違います。
「青信号を渡っていたら車が曲がってきて驚いた」というのは旅行者の方から良く耳にする話ですが、まず大前提として道路は右側通行(左ハンドル)、そして車は赤信号でも右折可能です。歩行者は左右から車が来ないかを良く確認してから道路を渡りましょう。ルール上は歩行者優先ですが、実情は自動車優先と思っておく方が良いかもしれません。
<朝の通勤ラッシュ。右側通行です>
また街を歩いているとセグウェイや電動キックボードで普通に自転車・バイク走行道路を走っている人がいます。これも日本ではなかなか見かけない光景ですね。
値段が安く、路地を走ってくれる「路線バス」
地下鉄では行きづらい細かな路地を走ってくれるのが路線バス。どのバス停から乗るかを調べるのは地図アプリ(百度地図やマップなど)が便利です。
百度地図アプリを使って「乗り換え検索」。数字の表記が路線バスの番号です。地下鉄が良いか、何番のバスに乗れば良いかが分かります。
<道路中央の専用道路を走る71路バス>
<バス停>
<バスの時刻表。次の便が来る時間が分かります>※このシステムが無いバス停もあります。
<最先端の時刻表。バスの位置が分かります>
乗り方
バスは基本的に一律2元(約35円)。右側ドアの前の入り口から乗車します。(71路のバスは道路の中央専用道路を走るため、左側ドアから乗降します。)
こちらは料金箱。箱の上部の黄色い口が硬貨の投入口(硬币口)。箱の側部にある黄色い口は紙幣の投入口(纸币口)。お釣りはでません。
乗ってすぐに料金箱にお金を投入します(もしくは交通カードをかざす)。両替するところがないので、お釣りのないように小銭を準備しておく必要があります。
車内アナウンスは中国語と上海語、英語もあります。バスの正面の電光掲示板には次の停車駅が英語表記(中国語表記もあり)されますので、それを確認して後方の降り口で待つようにすると良いでしょう。運転が荒い事が多いので、立っている時はどこかにつかまるようにしてください。
安くてついつい乗ってしまう「タクシー」
目的地までの乗り換えを考慮する必要が無く、行きたい場所へ連れて行ってくれる便利なタクシー。こちらも右側ドアから乗り降りします。
初乗り料金がセダンなら14元(約220円)、ボックスタイプは16元(約250円)とリーズナブルです。市内の移動なら数十元で済みますし、上海浦東国際空港から市内まで来るのに200元(約3,200円)も掛かりません。
安心して乗れるのは大手タクシー会社
大衆(水色)、強生(黄色)、錦江(白色)、海博(青色)などが大手タクシー会社です。それ以外のタクシーもありますが、個人タクシーのような雰囲気なのでお勧めしません。
乗り方
車の上に緑色のランプがついて、タクシー正面に「空車」の文字が見えたら手を挙げてください。歩行者道路の脇に黄色ラインが塗られているとタクシーが停められない区域なのでご注意を!
運転手に行き先を伝える時は、地図を見せるよりも住所が書かれた紙を見せるのが手っ取り早いです。
車が動き出したらタクシーメーターが動いているかを確認してください。
<真ん中の赤い数字「16元」が初乗り料金。これが見えたらメーターが動いています>
そして上海でもシートベルトの装着が義務付けられるようになりましたので、皆さんもタクシー乗車の際はシートベルトをしてください。
ちなみに上海ではタクシーに一人で乗る場合、男女にかかわらず助手席に座る人が多いです。助手席に乗ったからと言って運転手と話すわけでもないのですが...。面白いですね。
時間の予測がつきやすい「地下鉄」
上海市内を走る電車はほぼ地下鉄です。乗り換え案内も分かりやすく、時刻表は無くとも数分単位で次の便が来るので時間も予測しやすいです。地下鉄代も1駅3元(約50円)~10元(約160円)と安いので安心して利用できます。
乗り方
<自動券売機>
<行き先をタッチします。何号線に乗るかを選び、どの駅で降りるかを選びます>
<次に枚数を右側の数字から選びます。1張=1枚のこと>
自動販売機でカードを購入したら、荷物検査にカバンを通して、改札口へ。
<上部の「IC」と書かれたタッチパネルにカードをかざし、左側のレバーを前に押して通ります>
<安全のため、扉が設置されています>
<キレイな車内>
改札を出るときは、「插卡口」と書かれた黄色い枠の上にカードを挿し込むとカードが回収されますので、入ってきた時と同じくレバーを前に押して通ります。
地下鉄に乗る時のマナーとして「先下後上(降りる人が先、乗る人は後から)」という言い方があります。以前に比べるとはるかにマナーが良くなりましたが、まだ守られていないところもありますので温かい目で見てください。
現時点で地下鉄は16号線まで開通しており、この先2025年までに25号線にまで増える計画です。今でも十分便利だと感じますが、今後は地下鉄でどこへでも行けてしまいますね。
また旅行者に嬉しい地下鉄の1日乗車券18元(約300円)、3日乗車券45元(約720円)があります。リニアモーターカー以外の地下鉄路線のすべてに使えます。こちらは改札口でカードを挿入するのではなく、タッチパネルの位置にカードをかざします。何度も買うのが面倒な人はこの乗車券を利用するのが良いでしょう。(駅の窓口で販売されています。)
市民の乗り物。「電動自転車、バイク、レンタル自転車」
昔は自転車のイメージが強かった中国ですが、最近は電動自転車、電動バイクが主流になってきています。自動車道路の脇に自転車・バイク走行用の道路が設けてあります。
<ペダルがついているバイクのような乗り物「電動自転車」>
電動なので音は静かで、排気ガスも出ません。2人乗りや家族3人乗りをしている人がいますが、ヘルメットをかぶっている人は少ないです。また信号無視をする人が多いので、横断歩道を渡る際には気を付けてください。
街中を走るオレンジや黄色の派手な自転車がレンタル自転車です。乗り捨て自由で利用料金が安い(30分1元=約16円)ので爆発的に普及しました。利用する前に携帯電話に専用アプリをダウンロードし、身分証登録をした後、アリペイやWechatなどの決済口座を登録すれば使用できます。長期で上海に滞在する方にはお勧めです。
いかがでしたか?それぞれの詳しい乗り方はまたいずれご紹介したいと思います。
色んな乗り物を使って上海市内の観光名所を巡ってみてくださいね!
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きさる
- 2004年より上海在住。留学、就職、結婚を経て、2015年に出産。現在はちびっこ子育て奮闘中の母ちゃんです。趣味は食べる事、旅行、ゴルフ。