観光ビザ無しで渡航可能となった中国!日本でも大人気のパンダ三昧におすすめ。初心者向け成都パンダ基地の魅力をご紹介

成都 パンダ

2024年11月30日(北京時間0時)から2025年12月31日(北京時間24時)までの間、30日以内であれば中国のビザ免除となり、中国への旅行が人気となると思われます。

その中で中国と言えばやはりパンダ。四川省の成都には成都大熊猫繁育研究基地(以下、パンダ基地)があり、数多くのパンダを間近で見ることができます。

そしてパンダを見るためだけに中国渡航をする人々も多くいます。

今回は初心者向け成都のパンダ基地の魅力を中心に成都のおすすめスポットをご紹介します。

目次

日本から成都までの行き方

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日本から成都への行き方ですが、2025年3月現在、直行便は四川航空の成田発17:55成都天府国際航空着22:20着の便があります。所要時間は5時間15分です(時差は1時間)。

それ以外の方法では経由便を利用することになります。経由先は中国国内の複数の都市があります。後は料金や経由先の都市の希望などリクエストで調整できます。

また上海、西安などの中国の各都市まで飛行機を使い、そこから中国高速鉄道を使う方法もあります。

飛行機より高速鉄道の方が時間がかかりますが、メリットとして料金が安い、飛行機の搭乗時間にゆっくりいける、セキュリティが甘い、荷物の受渡しが容易な点が挙げられます。

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成都市内からパンダ基地へのアクセスと入場券について

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パンダ基地へのアクセスは南大門と西大門によって最寄り駅が変わりますが、南大門の場合は熊猫大道駅下車が便利です。

パンダ基地は南大門駅の方がメインとなっており、熊猫大道駅からシャトルバスが出ています。

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なお、詳しくは後述しますが南紀白浜で生まれて中国に渡ったパンダは西大門近くのパンダ渓谷にいるので、その場合は熊猫大道駅の次の軍区総医院駅で下車すると駅前からシャトルバスが出ています。

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パンダ基地の入場料は事前にオンラインで7日前からの予約購入となります。いくつか方法がありますが中国での携帯番号の無い外国人の場合は「trip.com」でチケットを購入するか、当日のチケットに余りがあれば「現金とカードサービス窓口」での購入となります。

trip.comで購入する場合、大人(19歳から59歳)が7.6米ドルで、中人(7歳から18歳)が3.73米ドル、6歳以下と60歳以上は無料です。年齢確認が行われるので当日はパスポートを携帯してください。

trip.comを利用する外国人は午前券のみの販売で、7時30分から18時まで入場できます。また主に中国人向けに午後券の販売もあり、その場合は12時以降の入場となります。

成都大熊猫繁育研究基地(パンダ基地)

成都パンダ基地は広い!有料カートでの移動が便利 

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1987年に設立されたパンダ基地はとても広い敷地(3.07平方キロメートル)にあります。その目的はパンダの展示ではなく研究・繁殖を行う非営利の施設であって、ジャイアントパンダは2011年の時点で累計172頭の繁殖に成功しているとのこと。

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広いため歩いて回るのは困難です。便利なのが西大門と南大門を結んでいる有料のカートです。カートの料金はひとり30元で1日乗り放題です。チケットを買うと腕に取りつけてくれます。

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カートは西大門始発駅の場合は、ジャイアントパンダ渓谷、ジャイアントパンダ星産室、パンダタワー、ジャイアントパンダ1号別荘、ジャイアントパンダ太陽産室、南大門終着駅という順番で停車するようになっており、南大門始発駅の場合はその逆ルートを走ります。

成都パンダ基地の魅力1. 西大門でパンダ成長の様子が見られる

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西大門のゲートに入るとエントランスがあり、コインロッカーがあります。そして訪問時はまだ空いていませんでしたが、西大門の出口は飲食街になっていました。

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パンダの誕生時から成人になるまでの様子が映像で紹介されています。出生1日目、7日目、15日目、1カ月、3カ月、幼年、亜成年、成年と段階に分かれており、生まれたての時はピンク色のボディをしていて、1カ月もすればパンダ独特の白と黒色のボディに変わることがわかります。

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全体の地図が載っているので、地図を撮影しておいてどういうルートで回るかを検討しましょう。なお、パンダ渓谷は西大門からカートに乗らずに歩いて行けます。

成都パンダ基地の魅力2. パンダ渓谷で南紀白浜アドベンチャーワールド生まれのパンダに逢える

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南紀白浜で生まれたパンダは中国に戻る契約となっており、名前に「浜」がついているのが特徴です。そして西大門近くにあるパンダ渓谷区に生息しています。

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パンダ渓谷区は全部で7つの館に分かれています。「山月館」「雲月館」「秋月館」「望月館」「明月館」「江月館」「摸月館」があり、円形状の部屋があります。季節によって部屋の中のガラスの部屋で見学する場合と、部屋の外で見れる場合があります。

なおパンダ渓谷の近くにはパンダ蜜林区、パンダ会客庁があり、パンダ渓谷のようにさらに複数の館がありますが、今回は時間の関係で残念ながらそこまで見ることはできませんでした。

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それぞれの館にいくと、その日に見られるパンダの名前が記載されています。そして意外にもすぐ手前で餌の竹を食い漁るパンダの姿を早くも見つけました。ただ、訪問日は雨模様だったため、隠れて姿を見せないパンダが多くいたようでした。

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せっかくなので白浜生まれのパンダを見ようと探しました。各館には係の人がいて、質問すると丁寧に答えてくれますが、情報が間違っている場合もあります。

今回、係の人に案内された場所が、後で違う所だとわかり、わざわざ案内してくれました。

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そして2014年に日本の白浜で生まれ、2023年に成都に渡って来たパンダ「桃浜」が姿を見せました。ただ他のパンダのように野外で餌を食べるという感じではなく、ガラス越しで一瞬だけ姿を見せてくれました。

雨が災いしたのかどうかわかりませんが、その場にいた事だけは確認できました。

成都パンダ基地の魅力3. 真中にレストランとショッピングセンターがある 

西大門から改めてカートに乗ると途中に大きなタケノコのようなモニュメントが見えます。これはパンダタワーです。2022年1月1日に正式オープンしました。

タワーは成都の市花であるハイビスカスの花弁をモチーフとした、床スラブとアーチ状の構造体のユニットにより構成されており、中に入ることもできます。

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今回はタワーについては外観だけ見学し、カートで到着したのはジャイアントパンダ星産室駅です。ここにはレストランやショップが集まっているパンダ商業街があります。

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商業街の中にはマクドナルドもありますが、パンダ基地のマクドナルドはメニューが絞られていました。その他にも地元のチェーン店が何軒かあり、しっかりとした食事がとれるので昼食に困ることはありません。

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またパンダグッズを販売しているショップもあり、お土産品も購入できます。

成都パンダ基地の魅力4. パンダ1号、2号など飽きるほど見られるパンダたち

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昼食後、再びカートに乗り、熊猫別墅区に向かいます。ここにもパンダのヴィラが全部で7つあり、その他にも特別な用途で使われる産坊と呼ばれるエリアがあります。

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1号墅区です。パンダ渓谷と違い基本は野外にいて、一周するように回ります。そして区切られたエリアごとに様々なパンダがいます。

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2号墅区大きな音を出して餌を食べるパンダがいました。さらに親子で戯れているパンダの姿も間近で見られます。日本では行列でパンダはほんの1・2分しか見れませんが、成都のパンダ基地では時間制限なく心おきなくパンダが見ることができます。

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またパンダ月亮産房と呼ばれるエリアにも複数のパンダを確認しました。すべてのパンダがいる場所には到底回り切れませんでしたが、それでも十分満足できるほどパンダを見学できました。

ちなみにパンダが餌をムシャムシャと食べている動画を撮影しました。こんな様子が間近で見られるのは成都のパンダ基地ならではと言えます。

成都パンダ基地の魅力5. パンダはジャイアントだけではない!レッサーパンダも数多く間近で 

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一般的にパンダと言えば大熊猫ことジャイアントパンダですが、パンダ基地には小熊猫ことレッサーパンダも飼育されています。それも非常に多くのレッサーパンダがいます。

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中に入ると広い敷地内にレッサーパンダが何頭もいます。動物園にいるのと違い、広い敷地で自由自在に木登りを楽しんでいます。

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専用の敷地内は回遊できるようになっているため、レッサーパンダをいろんな角度から楽しめます。ジャイアントパンダと違い猫のような動きをするレッサーパンダも必見です。

成都パンダ基地の魅力6. 南大門にパンダの博物館がある

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今回は最終的に南大門に向かいました。南大門の前にはパンダの博物館があり、パンダについて学術的に学べます。

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中にはパンダが哺乳類の進化のどの部分にいることから始まり、大熊猫と名付けられた理由や人類との出会いなどについての説明があります。

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過去には実際に野生のパンダを抱えたまま連れて帰ったという映像など貴重なものが多くあります。

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ついつい実際に生きているパンダに目が奪われがちですが、やはりパンダについて学ぶ意味でも立ち寄りたい博物館でした。

パンダ基地以外のおすすめ成都1 高速鉄道でたった15分!三星堆博物館 

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パンダファンは成都に来てもパンダ基地と宿との往復という人が多いのですが、せっかく成都まで来たのならパンダ基地以外のスポットに立ち寄った方が断然お得です。

例えば成都の北、広漢にある三星堆博物館へは、成都市内から高速鉄道を使えばたった15分で最寄り駅に到着し、そこから路線バスに乗り換えておよそ10分です。また直接結んでいるバスも運行しており、成都の中心まで乗り換えなしで所要時間1時間ほどで行けます。

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三星堆博物館は1986年に中国の青銅器文明の膨大な遺構が発見されました。世界的にも有名になり、遺跡群の場所を公園化して1997年に博物館として公開されました。

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非常に多くの青銅器がありますが、特に不思議なのは異星人のような仮面が多数展示してある点です。まともに見ると半日以上かかりますが、成都に行けば見る価値がとても高い博物館です。

三星堆博物館

  • 住所:中国 Sichuan, Deyang, Guanghan, 西安路133号
  • 電話番号:+868385500349
  • 公式サイト:三星堆博物館 

パンダ基地以外のおすすめ成都2 錦里と寛窄巷子 

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成都市内にもいくつか見どころがあるのですが、特におすすめなのが錦里と寛窄巷子です。錦里は劉備玄徳の墓とされる恵陵や諸葛亮孔明を祀った成都武侯祠など三国志の蜀漢の英雄たちが祀られている場所です。

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成都武侯祠は有料エリアですが、その隣にある錦里は無料です。単なるお土産どころではなく昔の中国の雰囲気を見事に再現したエリアで、歩いているだけでとても楽しいです。夜になるとライトアップも素敵です。

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寛窄巷子(かんさくこうし)もまた楽しいエリアで、寛巷子、窄巷子、井巷子の3つの狭いストリートで構成しています。錦里同様に古い街並みを観光地用に再現しており、夜はライトアップされて非常に楽しい町歩きができます。

錦里

  • 住所:中国 Sichuan, Chengdu, Qingyang District, ??上街127号
  • 電話番号:0771-65-0877
  • 公式サイト:錦里 

寛窄巷子

  • 住所:231号附1, Wuhouci Ave, Wuhou District, Chengdu, Sichuan, 中国
  • 公式サイト:寛窄巷子 

成都に来たらぜひ食べておきたい麻婆豆腐の名店

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四川料理と言えば麻婆豆腐が真っ先に浮かぶと思います。そして1862年創業の陳麻婆豆腐は、麻婆豆腐発祥の店と言うことで成都に来たらぜひ立ち寄りたいお店です。

創業の店(総店)ではない支店の方が、2023年にミシュランビブグルマンを取得したという情報を得たのでそちらの方に立ち寄りました。

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立派な店構えなので高価なお店かと思いきや非常にリーズナブルな料金で食事が楽しめます。麻婆豆腐は非常に辛いという表記があるものの、そこまで激辛ではなく、辛さの中に麻辣独自の痺れも感じて、とても美味しくいただきました。

陳麻婆豆腐

  • 住所:10 Qinghua Rd, 青羊?商圈 Qingyang District, Chengdu, Sichuan, 中国
  • 電話番号:+862887317216

成都パンダ基地に嵌る人が続出する理由がわかるほどのパンダ三昧

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日本でパンダと言えば上野動物園などで檻にいる数少ないパンダを行列を作ってわずかな時間で見る。あるいは最も多くのパンダがいる南紀白浜のアドベンチャーワールドでも飼育数も決して多くありません。

それに対して中国成都のパンダ基地のパンダは本場とあって桁違いに多く生息し、もちろん並ぶ必要もありませんし、常に身近でパンダが見れます。

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さらにレッサーパンダもいてまさしくパンダ三昧。パンダ基地に朝早くから並んでひたすらパンダ三昧をする人が続出する理由もうなづけます。身近にパンダに出逢えた旅でした。

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万代正平

旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ(英国、ベルギー、アイルランド)アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。

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