ヨーロッパ最大の淡水魚水族館「アクアティス(Aquatis)」が、スイス・ローザンヌにオープン!

ローザンヌは、スイス南西部のレマン湖岸にある街。つい先日の1021日(土)、このローザンヌに、ヨーロッパ最大の淡水魚水族館「アクアティス(Aquatis)」がオープンした。このアクアティスは、魚や爬虫類などの生物を展示する水族館・アクアリウム(Aquarium)であると同時に、その生物が生息する環境を忠実に再現したヴィヴァリウム(Vivarium)でもある。5大陸の各地域(ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、南アメリカ)からの爬虫類100匹と淡水魚10,000匹が、20種類の異なる生態環境と46の水槽・ヴィヴァリウム・テラリウムで展示されている。

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円形の構造と10万枚の丸いアルミ板を使った外壁が目を惹く近代的な建物は、スイスの建築事務所リヒター・ダール・ロシャ(Richter Dahl Rocha & Associés)によるもの。内部は地上階がエントランスホール&チケット販売所&ブティック(物品販売)&レストランで、1階と2階-スイスでは日本の2階を1階と表現するので、スイスの1階と2階は日本の概念では2階と3階-が展示施設になっている。

没入型デジタル環境を採用した魅力的な展示

1階は、ヨーロッパ地域のアクアリウム&ヴィヴァリウム。展示には、随所に没入型デジタル環境が用いられている。見学ルートの冒頭に当たる1階の入口直後では、氷河期と温暖期が地球にもたらした影響や環境の変化・生物の進化の過程などを、没入型デジタル環境で体験しながら辿ることができる。

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<恐竜の存在は進化の過程に欠かせない。写真はスピノサウルスの展示>

「進化」の展示ゾーンでは、水槽のトンネルも通過する

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ヨーロッパに生息するカメやカエルなどの展示も豊富だ。

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<ヨーロッパスズガエル>

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<ヨーロッパヌマガメ>

生息環境を忠実に再現したヴィヴァリウム

アフリカ・アジア・オセアニア・南アメリカの展示は2階。オセアニアとアジアのゾーンでは、生態環境の要となるマングローブの重要性も紹介されている。

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<水槽の上に植えられたマングローブ>

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<マングローブの根の前を通過する魚たち>

南アメリカゾーンは2階建て構造になっていて、上部に設けられた通路からゾーンを見下ろすことができる。

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<アフリカを代表する毒ヘビ、ニシグリーンマンバ>

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<イグアナ>

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<オセアニアゾーンの水槽>

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<オセアニアゾーン内に設けられた没入型デジタル環境施設>

たくさんの美しい魚や爬虫類を鑑賞しながら、同時に水とそれにかかわる生物や自然・環境について様々な角度から学べるこのアクアティスは、何と年中無休。屋内施設なので雨天でも安心だし、ローザンヌ駅から地下鉄M2線で簡単にアクセスできるのも便利だ。ちなみにこの地下鉄M2線は、平均6度・最大12度という傾斜面を上る、世界でも他に例を見ない特別な地下鉄路線。ローザンヌの街歩きと合わせて、また天候が優れない際の訪問先のアイデアとして、スイス旅行時のプランに組み入れてみてはいかがだろうか。

AQUATIS Aquarium-Vivarium
Route de Berne 144
1010 Lausanne

https://www.aquatis.ch トップページ右上より仏語・独語・伊語・英語の選択可

アクセス方法と営業時間・入場料

ローザンヌ駅から地下鉄M2線のクロワゼット(Croisettes)方面行きに乗って12分のヴェンヌ(Vennes)で下車後すぐ
営業時間:午前10時~午後6時(11~3月)、午前9時~午後7時(4~10月)、閉館時間の1時間前まで入場可
入場料:大人29スイスフラン、学生(25歳まで)と年金受給者(65歳以上)27スイスフラン(要証明書類)、子供(5~15歳)19スイスフラン、5歳未満の幼児は無料

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Asami AMMANN-HONDA

スイス東部トゥールガウ州の農村在住。元書店員、現在は兼業主婦(介護補助士&日本語教師&日独英通訳)。趣味はスポーツ・園芸・料理、専門は音響映像技術。

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