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ただの通過点じゃない! マチュピチュの玄関口クスコの夜景が、美し過ぎて鳥肌もの!
行きたい世界遺産ランキング第一位を誇るペルーのマチュピチュ。その玄関口とも言える拠点になる街がクスコです。マチュピチュに行く際には必ず訪れることになりますが、ただの通過点だと思うなかれ! 今回は魅力たっぷりの街クスコについてご紹介します。
ペルーの南東、アンデス山脈の標高3,400mというマチュピチュより1,000mほども高所にあるクスコ。ケチュア語で「ヘソ」を意味するこの都市は、15世紀にはインカ帝国の首都として大いに繁栄しました。
太陽神や天の神を崇めるインカ文明では、標高の高いこの場所はまさに宇宙の中心とされ、神殿や大聖堂は黄金で華やかに飾り立てられました。しかし16世紀になるとスペイン人の征服がクスコにも及び、インカ帝国は一瞬にして崩壊してしまったのです。
カミソリの刃一枚も通さないと言われる完璧な石組みのインカ建築でしたが、倒壊した部分をスペイン人がヨーロッパの建築方法で建て直し、2つの建築が混じり合って現在のクスコの街が作られています。
インカ時代の美しく精巧な石造りと、スペインのコロニアルな建築物が融合したクスコには、今も独特の雰囲気と文化が残り、訪れる人を魅了して止みません。石畳の道をリャマを連れて歩く民族衣装の女性たちや、どこまでも広がる赤屋根で統一されたレンガ造りの家々など、どこを見ても絵になる景色が広がります。
クスコの魅力を語るうえで、忘れてはならないのが夜景です! 日が暮れると、山の中腹にまで立ち並ぶ家々に灯りがともり、見渡すかぎり"光の山"のような光景が広がります。オレンジ一色に統一された夜景はとても幻想的で、ネオンなどとはまた違った優しい眩しさに包まれます。
また、クスコの中心部アルマス広場に面する建物も厳かにライトアップされ、この広場はムードたっぷり最高の夜景スポットになります。一般的に夜景は高い所から見渡すものですが、クスコは周りを山々に囲まれた盆地で「見上げる夜景」として、地元の人々からも愛されています。
インカ帝国時代の趣が残る、美しい街並みのクスコ。マチュピチュへ行く際に何気なく訪れる街ですが、ペルーのひとつの見所と言っても過言ではありません。世界遺産にも登録されているクスコは、どこよりも深くペルーの歴史を感じられるインカ文明の黄金郷です。
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南まい
- 世界一周女子ひとり旅を南米ブラジルからスタート!約55カ国、100カ所以上の世界遺産を周り、約2年間の旅から無事帰国。書籍「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版し、旅行ライターやセミナー、バックパック開発なども行っている。NHK BS1 「エルムンド」海外レポーターとして番組ロケで約70日間の世界二周目も達成!現在ツアコンとして、ひと月の半分以上を海外で過ごす。訪問国数80カ国以上。