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ギリシャは意外にもハイキング天国/ロマンチックな小島があるアギア・マリーナビーチへ
毎年、夏のバカンスはシミ島で過ごす私たち一家。基本的にはサマーハウスでのんびりしつつも、一度はハイキングに出かけるのが恒例行事となっています。
日本人が行く海外ハイキングとしては、ギリシャはそれほど聞かない気がしますが、素晴らしい自然でいっぱいの国なので、どこを歩いても楽しめます。もちろん、危険なコースにむやみに挑戦するのはおすすめしませんが、夏の島ではビーチ巡りとハイキングを兼ねるのもいいものですよ。今回ご紹介するアギア・マリーナは、程よい距離のハイキングルートで、あまり体力に自身のない方にもおすすめです。
初心者にもおすすめのハイキングコースです
アギア・マリーナは、シミ島の北東に位置します。ごつごつした岩山が多いシミ島では陸路が限られ、船でしかアクセスできないビーチも多数。そのうちいくつかは徒歩なら何とかたどり着くことができ、今回ご紹介するアギア・マリーナとアギオス・ニコラオスは、比較的簡単に行けます。
出発は、ぺディから(健脚な方は港町のイァロスからスタートできますが)。イァロスからぺディまではバスが出ています。
ぺディ湾に到着したら、向かって左手(北側)が、アギア・マリーナです。海沿いに歩いて行くと、民家が途絶え舗装されてない道へ出ます。そのまま行くと柵がありますが、扉を開けて進んで大丈夫です。
ギリシャの田舎ではおなじみの面々。
ところどころペンキで岩にマーキングされているので、それを辿って歩いていきます。途中、アギオス・ニコラオスのビーチが向かい岸に見えます。以前ご紹介しましたが、ここも人気のビーチ。木でほどよく陰になるのと、砂浜で遠浅の穏やかな海なのでファミリー向きです。
ぺディを振り返ったところ。
吸い込まれそうな真っ青な海と空!そしてダイナミックな地形が、ギリシャの島ハイキングの魅力のひとつです。
同じようなごつごつした岩山でも、場所によって少しずつ違って面白いんですよ。石や岩の質や色合いによっても、いろんな表情があります。アギア・マリーナへ向かう道には、こんな風にまん丸な穴のあいた岩がいっぱいありました。
アギア・マリーナの近くに生えていた植物は、この時期特にセージが目につきました。こういう場所でよく見かけるハーブはセージのほかにオレガノやタイム、セイボリーなど。夏場は植物がほとんど枯れてしまっているのですが、それでも力強く香っていて、天然のアロマセラピーのようです。
シミ島で一番洗練されたビーチ
ぺディから歩いて40分ぐらい、アギア・マリーナの美しい風景が目に飛び込んできました。
整備されすぎで、昔の素朴さがなくなってイマイチ......と思って足が遠のいていたのですが、シミ島のビーチの中では一番洗練されてた雰囲気は、ここには合っているのかもしれません。
ビーチにはギリシャ・地中海料理を出すレストラン&バーがあります。サンベッドは3ユーロ。幅が狭いですが、石の塀の前が砂浜になっています。透明度抜群の海はとても穏やかで、遠浅なので子供にも安心。
この通り、結構賑わっていましたが歩いてきたわけではなく、ほとんどの人がタクシーボートを利用しています。タクシーボートはイァロスからもぺディからも出ていて、料金は各ボートや条件によって異なるようですが(交渉にもよるかも?)、数年前にぺディから乗った時は大人5ユーロ子供は無料でした。帰りのボートの時間は、最終が6時か6時半ぐらいです。
ちょっと頑張って泳げば、小島へも簡単に辿り着くことができますよ。地名の由来となっているのが、この島にあるアギア・マリーナ教会です。この小さな可愛い教会、シミ島での結婚式をするカップルにとても人気なのだそう。
行きはよいよい帰りは怖い......こともあるハイキング(体力的に)。目的地に着いて達成感も得られた後では、私的には帰り道はちょっと辛いのですが、アギア・マリーナからの帰り道は日が傾いてくる時間帯だと上手いこと陰になっていて、思ったよりもかなり楽に歩けました。夏のギリシャでのハイキングは陽射しが一番の難関なので、「帰り道が日陰」というのは重要ポイントかもしれません。
徒歩で行くアギア・マリーナビーチ、おすすめです!
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。