たびこふれ

夏=海、バカンス=海が当たり前?イタリア人と海との特別な関係

  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • google+ シェア
  • LINE シェア

最終更新日:2017/10/03

Views:

9月に入り、イタリアのバカンスシーズンが徐々に終わりを迎えようとしています。長期休暇を取っていた人々が街に戻ってきて、空っぽだった街に再び活気と喧噪が戻ってくるのがこの頃のイタリア都市部の特徴です。学校は9月半ばまでお休みですが、長期休業していたお店や公共機関も少しずつ通常営業に。去っていく夏を惜しんでバカンスの余韻に浸りつつ、街は普段通りの顔を取り戻しつつあります。 今年は記録的な暑さでしたが、最後にイタリアを襲った熱波もなんとか乗り切り、気候も一気に秋めいてきました。

IMG_0024.JPG

多くのイタリア人にとって、夏とは海で過ごすもの

休暇を丸々使って海に長期滞在するのが一般的な夏休みの過ごし方です。そのため、5月を過ぎた頃から人々の話題は「どこの海に行くか」一色になり、互いにバカンスの情報共有をし合います。私は暑さが苦手なため、夏は海よりも涼しい山か湖に滞在する方が好きなのですが、そんなことを言おうものなら海大好きなイタリア人たちに仰天されてしまいます。

ビーチには日本の海の家のようにパラソルや寝椅子を貸すBarがあり、月極や週極で借りて毎日同じ場所を使います。月極駐車場のようなシステムですね。休暇中はほぼ毎日ビーチの定位置で過ごすわけですから、パラソルの位置が近い家族が仲良くなったり、子供同士で夏の間の友情を育む良い機会にもなります。イタリアの家族はこうやって、普段住んでいる街以外にも仲良しの友達を増やしていくのです。

もちろん、貸パラソルは1日単位でも借りることができます。休暇中ずっと同じ場所で過ごすのはちょっと...という場合でも、1日だけ夏のビーチを体験してみると現地の人の生活を垣間見ることが出来て面白い体験ができます。イタリア人はパラソルの場所を自宅の一部のように使っていて、ご近所付き合いをしたり、自宅から持ってきたランチを食べたり、生活の場として活用しているのです。

IMG_0025.JPG

子供の頃から毎年そうやって過ごしていれば、イタリア人が海好きになるのも納得。確かに避暑という観点からは山の方が過ごしやすいのですが、みんな幼い頃から海で過ごした楽しい思い出を持っていて、海に対してそれぞれに特別な愛情を持っているのです。砂浜に寝そべって日焼けしていると心からリラックスできる...というイタリア人が多いのも、そういう思い出に起因しているのかもしれません。

美白美人が主流の日本人には理解しがたいことですが、イタリア人にとって日焼けした肌は羨望の的。より黒く日焼けしているということは、それだけ海で過ごせる時間(休暇)があったということで、しいては経済力の象徴でもあるのです。夏休み明けに友人知人と再会した時には近況報告という形で互いのバカンス自慢をし合うのがお決まりですが、その時には黄金色に焼けた肌を見せるのが重要なポイント。「なんてキレイに日焼けしてるの!?」という言葉は最高の褒め言葉の一つなので、それを言われたらシミやそばかすのことは忘れて素直に「ありがとう」とニッコリ笑うのがイタリア流です。

夏と海を愛するイタリア人にとって、秋が来て街に帰っていく時期にはメランコリックになるのも必然というもの。そんなわけで9月のイタリアは、バカンスシーズンが終わってからもしばらくは気だるい5月病のような症状に見舞われ、通常営業はしていてもどことなくボンヤリとしてミスをしてしまう人が急増するのです。 9月は暑すぎず寒すぎない観光向きの季節ですが、イタリア全体がバカンス熱に浮かされていた夏に引き続き、お店や公共機関の営業状況には注意が必要です。

IMG_0026.JPG

ちょっとした追記。先日日帰りで海に行ってきたのですが、日が暮れたビーチサイドで何か大きな足音がすると思ったら、なんとイノシシの群れが元気に駐車場を走り回っていました。日本でも近年話題になっているようですが、イタリアでも人里に現れて残飯などを食べるイノシシが増えているようです。特にキャンピングカーの駐車場がある場所では、キャンプ中の観光客が食べ残しを放置したり与えたりすることで、野生の生き物が頻繁に出没するようになってしまった模様。イタリアではビーチサイドに大型キャンピングカーを停めて長期滞在する人も多いので、彼らの残飯を狙って海までやって来たのでしょう。

イノシシたちはすっかり人に慣れてしまっていて、近づいて写真を撮られたり車がすぐ近くを通ったりしても逃げ出したり興奮する様子は見られませんでしたが、人を襲うこともある動物なのでやはり危険。可愛い子供イノシシもいましたが、イタリアの田舎で野生のイノシシに遭遇しても近寄らないようにしてくださいね。特に、子どもイノシシに近寄ると親が防衛本能から人を襲うこともありますので、遠くから観察するだけにしましょう。

プロフィール画像
この記事を書いた人
佐藤 モカ
  • Facebook シェア
  • twitter シェア
  • はてなブックマーク  シェア
  • google+ シェア
  • LINE シェア

最終更新日:2017/10/03

Views:

この記事に関連する記事

イタリアのアクセスランキング

© 2017 TabiCoffret Co.,Ltd.