大迫力!ペルーでホエールウォッチングを体験しよう!さらにウミガメと一緒に泳ぐことも!

日本でも人気のホエールウォッチング。この素晴らしいマリンアクティビティが、ここペルーでも楽しめるってご存知でしたか?夏はプランクトンたっぷりの南極や北極海域で暮らし、冬になると赤道に近い温暖な海で交尾や出産、子育てを行うBallena Jorobada(バジェ―ナ・ホロバダ/ザトウクジラ)。ペルー北海岸部の海で、そのザトウクジラたちに会えるのです。

イルカやオタリアにも会える!ペルーのホエールウォッチング

ペルーでAvistamiento de Ballenas(ホエールウォッチング)が楽しめるのは、ペルー北海岸部のピウラ州にある町Cabo Blanco(カボ・ブランコ)からトゥンベス州のPunta Sal(プンタ・サル)にかけて広がる比較的温かい海。南極から8,000キロにわたって回遊してきたザトウクジラたちは、冬の約4か月間をこの海で過ごします。ここ数年ホエールウォッチングの拠点として注目を集めているのが、ピウラ州のLos Órganos(ロス・オルガノス)。15年ほど前までは石油掘削事業で賑わっていたという、小さな港町です。ロス・オルガノスでは、毎年7月15日~11月第一週がホエールウォッチングのシーズン。今年も6月後半には、すでにいくつもの目撃情報がネット上にアップされていました。

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朝7時、ロス・オルガノスの桟橋に集合。港の壁面に描かれたザトウクジラの絵に、期待が高まります。今回私は「Oceanica Expeditions Perú(オセアニカ・エクスペディションズ・ペルー)」が主催するツアーに参加しました。ツアーには水とピウラ特産のバナナチップス、小さなサンドイッチが付いていますが、配られる時間が遅いのでビスケットやフルーツを持参するといいでしょう。一見とても穏やかな海ですが、やはり沖のほうはどうしても揺れます。船酔いが心配な方は、事前に酔い止めを飲んでおくと安心ですね。

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ロス・オルガノスの桟橋を出たヨットは、まず沖に鎮座するPlataforma Petrolera(石油プラットフォーム)へと向かいます。すっかりサビが出た鉄脚の上では、たくさんのオタリアが日向ぼっこをしていました。顔だけを水面に出しながら波間を漂うオタリアって、なんだか犬に似ていてとても可愛いんですよ。

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イルカの群れに遭遇!何十頭ものイルカたちが、飛び跳ねながら泳いでいました。イルカの上を海鳥たちが騒ぎ立てながらついて回るので、遠くからでもすぐに見つけることができます。

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しばらくすると・・・ついに潮を吹き上げるザトウクジラを発見!

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ザトウクジラの潜水時間はそう長くなく、成体で10~15分、子供連れの母クジラで5~8分ほど。彼らが息継ぎのために海上に顔を出した時、必ず行うのがこの潮吹きなんです。頭の上にある鼻、いわゆる潮吹き孔から海水を噴き上げ、ゆったりと息を吸って浅い潜水を2回ほど繰り返した後、3度目に尾を持ち上げて深く潜るというのが一般的な呼吸のパターン。このパターンを覚えておくと、シャッターチャンスをつかみやすくなりますよ。

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尾を持ち上げながら海底へと潜っていく迫力ある姿に、船内は拍手喝采。この後、カメラや双眼鏡を必死に構えていた乗客たちに、しばしの休息が訪れます。その間も船長はほかのヨットと無線で情報交換、スタッフたちはその豊富な経験と驚異的な視力で海上を監視し続けていました。ツアー成功の可否は、こうしたスタッフの努力にかかっているんですね。

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ラッキーなことにこの日は複数回、同乗していたオセアニカの海洋生物学者によると合計6頭のザトウクジラを目撃することができました。残念ながらブリーチングと呼ばれるジャンプは見られませんでしたが、尾の裏側の白い部分をはっきりチェックできたので大満足。でもこれだけで終わらないのが、このホエールウォッチング・ツアーの凄いところなんです。

エメラルドグリーンの海で、ウミガメと一緒に泳ごう!

ロス・オルガノスのホエールウォッチングをオススメするもう1つの理由、それはウミガメと一緒に泳げること!ロス・オルガノスの南7kmにある「El Ñuro(エル・ニューロ)」の桟橋は、ウミガメが集まるとっておきのスポット。エル・ニューロだけを訪れる独自のツアーもあるほどです。オセアニカのホエールウォッチング・ツアーにはこのエル・ニューロへの寄港が含まれており、ウミガメを眺めたり、一緒に泳いだりできるんです。

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エル・ニューロの海をのんびり泳ぐウミガメたち。透明度抜群なので、ヨットの上からもこんなにはっきり見えました。

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触ったり餌をやったりすることは禁止されていますが、ウミガメのほうから近づいてくるのですから仕方がありません。もちろんこれは、ウミガメたちが人間は危害を加えないと分かっているから。互いによい距離を保ち続けることが、この豊かな海を守ることに繋がります。

ロス・オルガノスでのザトウクジラ遭遇率はおよそ85%だそうですが、少なくとも今シーズンは私が参加した8月前半までなんとハズレなしの100%。その上ウミガメとのランデブーも楽しめるなんて、こんな魅力的な海は世界広しといえどもまずありません。これから注目されること間違いなしのロス・オルガノスでのホエールウォッチング。ペルーの新しい海の観光スポットです。

★Tour de Avistamiento de Ballenas/ホエールウォッチング・ツアー★

場所:ピウラ州タララ郡ロス・オルガノス
行き方:リマからピウラ、またはタララまで飛行機で1時間45分~2時間
ピウラからロス・オルガノスまでミニバンまたはバスで3時間~3時間30分、タララからは1時間~1時間40分。リマから長距離バスあり(所要約19時間)。
ツアー会社:Oceanica Expeditions Perú
公式サイト:www.oceanica.pe

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原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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