平成25年に富士山世界文化遺産構成資産登録の「三保の松原」。福井県敦賀市の気比の松原、佐賀県唐津市の虹ノ松原とならび日本三大松原のひとつに数えられる。約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂る。松林の緑と、海の青さと富士山が一体となった風景はまさに息をのむ美しさ。この美しい景観を維持するには、さぞかし様々な人の努力があるんだろな―と感じる。

天女伝説で名高い羽衣の松は、実際に見ると圧巻そのもの。毎年10月には三保羽衣薪能が開催され、さまざまな行事が行われる。

ここで少し撮影のアドバイスを。夏場は、富士山に雲がかかっていたりしてなかなか気に入った絵が撮影できない。おすすめは空気がすっきりと澄んだ秋から冬にかけての朝。撮影ポイントは羽衣の松から約400メートル歩いた先にある消波ブロック。途中、はちまき石と呼ばれる白い帯のかかった石を探してみよう。なんでも、この石を見つけると願い事が叶うとか。風光明媚な三保の松原でこんな伝説があるのも初耳だ。

三保の松原全体を撮影するなら、日本平まで行くしかないが車での移動ならそれも簡単。

富士山を背景にパノラマ撮影ができる。もちろん、この場所での遊泳はできないが、すぐそばには、三保内浜海水浴場がある。穏やかな波で、ファミリーで楽しめるのでおすすめだ。