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【コラム】トリノ郊外、絵画のような宮殿「ヴェナリア・レアーレ」へ

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記事投稿日:2016/06/30
最終更新日:2018/01/18

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サムネイル:Pixabay(CC 0)

トリノを訪ねるなら外せない、サヴォイア王家の王宮群。かつて栄華を極めた王家の宮殿は、今では世界遺産に登録され、どなたでも豪華な内装や庭園を見学することができます。

※写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

世界遺産にも登録されたサヴォイア家の宮殿「ヴェナリア・レアーレ」

ピエモンテ州の州都トリノから北西に列車で約30分の郊外に、絵画から抜け出してきたかのような美しい宮殿「ヴェナリア・レアーレ(ヴェナリア宮殿)」があります。ピエモンテ州はイタリア北西部、ヨーロッパアルプスの麓にあるイタリア第2の大きさを誇る州。

アルプスの山々を始めとした豊かな自然、トリュフを代表とする美食の数々、複雑な歴史と文化に彩られた魅力的な場所です。中でもフランス貴族に端を発するサヴォイア家が治めたことで、州都トリノやその周辺の街々にはサヴォイア家縁の瀟洒(しょうしゃ)な王宮群が残されています。今回は、そのひとつヴェナリア・レアーレをご紹介しましょう。

Venaria Reale Frome The Ninfeo
Photo by Matteo Solbiati「Venaria Reale Frome The Ninfeo」(CC BY-SA 2.0)

はじめに:宮殿の歴史

現在トリノとその周辺には、世界遺産に登録された建物が22もあり、その全てがこの地を治めたサヴォイア家によって建てられたもの。それらは権威を示すためであったり、狩猟の際に宿泊するためであったりと用途はさまざま。

その中でもとりわけ美しいヴェナリア・レアーレは、侯爵カルロ・エマヌエーレ2世が狩猟のための館として建てたものです。残念ながらフランス軍の戦火により損壊しましたが、18世紀に修復され現在の美しい姿を留めています。

いざ宮殿へ

街には宮殿に向かう通りが伸びていて、洗練された爽やかな雰囲気の通りを歩いて行くと目の前に門が見えてきます。門はどちらかというと控えめでスッキリとした印象。このシンプルさがまた、内部への期待を高めるのです。

Photo by FouPlc

Photo by FouPlc「Улица к королевской резиденции Venaria Reale」(CC BY 2.0)

ヴェナリア宮殿の内装は......

館内は柔らかな白を基調とした内装が美しく、かつてサヴォイア家の貴族たちが出入りしていた頃の衣装などが展示されていて、まるで自らがその世界に身を置いているかのよう。

stairway
Photo by carlo.piana「stairway」(CC BY-SA 2.0)

そして、このヴァナリア宮殿最大の見どころにして最も優美な場所がこちら。「ディアナの回廊」です。長さ約83メートルの開放感あふれる回廊は、足を踏み入れた途端、その規模と美しさに目を奪われてしまいます。

42カ所に設置された大きな窓からは暖かな日の光が差し込んで、回廊内に整然とした陰影をもたせています。これは宮廷建築家、フィリッポ・ユヴァッラによるもので、光と建築の美しい効果は見る者を虜にしてしまうのです。

内部にあるウンベルト礼拝堂もまた、アイボリーに近い柔らかな白で統一された、なんとも優雅な空間。立ち並ぶ聖像や彫刻、クーポラひとつひとつが手の込んだ装飾で彩られ、思わず感嘆の声を上げてしまいます。

italyii-Column_Venaria_Reale-Pixabay-CC0.jpg

Photo by Pixabay(CC 0)

広大な庭園にも注目

そして、この宮殿はもともと狩猟のための館だっただけあって、周囲には長閑な自然が広がっています。広大な庭園はよく手入れされ、なんと2キロメートル先の緑深い森まで続いているのです。

あまりに広いため、1909年には詩人ダンヌンツィオが、イタリアで初めて飛行機に乗るための場所になったというエピソードも。かつては、この緑と花の広がる庭園を、馬にのったカルロ・エマヌエーレ2世が家来を引き連れ狩りに出かけて行ったことでしょう。

映画のワンシーンを見るように、その光景が目に浮かんでくるようです。

Photo by Marit & Toomas Hinnosaar

Photo by Marit & Toomas Hinnosaar「Venaria Reale, Torino, Italy」(CC BY 2.0)

休憩タイムには、トリノ名物ビチェリンを

Photo by Jeremy hunsinger

Photo by Jeremy hunsinger「bicerin」(CC BY 2.0)

さて、優美な宮殿内と広大な庭園内を散策すると、さすがに疲れてくることでしょう。カフェで休憩をする際には、ぜひトリノ名物ビチェリンを飲んでみてください。ビチェリンはエスプレッソ、ホットチョコレート、ミルクから作られる温かい飲み物で、グラスに層になって出されます。

トリノ発祥のビチェリンはこの地方でしか飲めないもの。甘くてほろ苦いビチェリンを片手に、優雅な宮殿散策の思い出に浸ってみてはいかがでしょう。

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記事投稿日:2016/06/30
最終更新日:2018/01/18

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