公開日:
最終更新日:
神聖な美しさを放つ「アマルフィ大聖堂」を訪ねて
世界で一番美しいと称される「アマルフィ海岸」に建つ、神秘的なアマルフィ大聖堂。世界遺産に登録された海岸に佇む、エキゾチックな建築は必見です。
数々の伝説が残された、神秘の海岸
世界で一番美しい海岸とも呼ばれる世界遺産アマルフィは、神聖さと美しさの光に満ち溢れています。真っ青な空と海の広がるアマルフィは、世界中のセレブが愛するパワースポット。
今回は、最大の見どころであるアマルフィ大聖堂をご紹介します。
ギリシャ神話の世界が広がる幻想的な海岸
ギリシャ神話にまつわる伝説が残っている、透明なブルーの海が美しいアマルフィ海岸。
思わず息をのむ、地上で最も美しいと称されるアマルフィ海岸
アマルフィ海岸と妖精たちの伝説
ギリシア神話に登場するヘラクレスは、愛する妖精と一緒にとても幸せに暮らしていました。その妖精が若くして突然亡くなり、心底落ち込んだヘラクレスは、彼女の亡骸を埋葬するため神聖で美しい場所を探したところ、この海岸に辿りついたといいます。
このようにしてヘラクレスが愛する妖精を埋葬して以来、太陽が光輝く美しい街が誕生し、アマルフィと呼ばれるようになったとか。
神話にもなるほど、古くから人々を魅了する土地とされています。
紺碧の海がきらめく海岸のひととき、アマルフィとポジターノ
アマルフィー海岸沿いの街ポジターノには、ギリシア神話の海の神ポセイドンが愛する妖精、美しく可憐なパジテアにこの地を贈ったという、なんとも甘い伝説が残っています。
現在にもこの伝説が生きているかのように、紺碧の美しい海は今にも妖精たちがあらわれそうな、神秘的な美しさを秘めています。
高級リゾート地として世界中からセレブが訪れます。
休暇シーズンに入ると、世界中からバカンスにたくさんの人々が訪れます。
イタリア各地からもバカンス客がやってきます。
小鳥のさえずりが聴こえるプライベートビーチでは、波の音が心地よく、静寂な時間を満喫することができるでしょう。
神聖さと美しさのアマルフィ大聖堂へ
守護聖人聖アンドレアに捧げられたアマルフィ大聖堂は、ドゥオーモ広場から階段を上った場所にあります。階段を登って左手奥に入り口があります。
天国の回廊、博物館、ドゥオーモを全て回る場合入場料は3ユーロかかります。
アマルフィの大聖堂と天国の回廊
流れるようなラインの柱が美しい、「天国の回廊」と呼ばれる回廊。アラブ風のアーチを交差させたデザインからは、イスラム文化の影響を強く感じます。
回廊の横からは博物館へ進むことができ、階段を降りるとドゥオーモの地下、聖アンドレアのクリプタ(地下礼拝堂)へ進むことができます。
アラブ風の装飾がエキゾチック。
静かな時間が流れる回廊の中庭
小さな中庭には熱帯性の植物が植えられ、静謐な時間の流れを感じます。
何度も改修を重ねた結果、さまざまな時代の建築様式が混在しています。
アマルフィの守護聖人、聖アンドレア。
聖アンドレアの奇跡にまつわる伝説
アマルフィ大聖堂のクリプタ(地下礼拝堂)に、聖アンドレアが眠っています。この祭壇の下に眠る聖人の遺体が奇跡を起こすと信じられてきました。
天井には見事なフラスコ画。
クリプタ(地下礼拝堂)に入ると天井や室内装飾の美しさに圧倒されます。神聖なエナジーに満ちている中で、静かに黙想している人びとの姿も。
祭壇の下にある格子の奥に、奇跡の聖水がキラリと光っていました。
大聖堂の中は静かで厳かな空気。じっくりと見学してみてください
ギリシャ神話が息づくアマルフィは、歴史と宗教の織りなす神聖な土地。見学するときは、ぜひ時間をたっぷりとって天国の回廊と博物館もお楽しみください。
おみやげには、世界中で愛されているアマルフィレモンの品々をどうぞ!
アクセス情報
ソレントからアマルフィへの行き方:SITA社のバスにてソレント駅前バスターミナルからアマルフィ行きバスで終点アマルフィで下車(所要時間は約1時間30分)。チケットは駅1階の売店で購入できます。
執筆・撮影:piccolo_fiore
Rankingイタリア記事ランキング
-
Italyii(イタリィ)編集部
- 食・芸術・トレンドなど、さまざまな視点からイタリア旅行に役立つ「いい」情報をお届けする編集チーム「Italyii(イタリィ)」です。ライターから寄せられた各地のレポートを、編集チームが厳選してお届けします。