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丸一日楽しみ尽くす。欲張りトラベラーによる「トリノ一日滞在レポート」

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記事投稿日:2015/10/01
最終更新日:2017/11/09

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美食の宝庫で知られるピエモンテ州の州都、トリノ。ライターによる滞在レポートを一日の流れに沿ってご紹介します。トリノ観光のモデルコースとして、参考にされてはいかがでしょうか。

※一部写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

美食と優雅な文化が残る、ピエモンテ州

トリノはイタリア北部、ピエモンテ州の州都。ローマやミラノ、ヴェネツィアと比べこぢんまりとしているため、訪れる外国人観光客がそれほど多くなく、いわば穴場スポットです。

とはいえイタリアの穀倉地帯と呼ばれるピエモンテ州に位置した美食の宝庫であり、フランス貴族サヴォイア家に治められていた頃の気品漂うフランス文化の名残もあり、さらにはFIAT社の本拠地で知られる自動車産業の街としての顔もありと、実はなかなか面白い都市。

今回はそんなトリノの魅力を一日で味わってしまおうと、欲張りライターが一日滞在レポートをご紹介します。トリノに滞在するときはぜひ、参考にしてみてくださいね。

8:30 ホテル出発

トリノ観光では、ホテルを中心部にとるのがおススメです。旧市街は見どころが徒歩圏内に集中しているので、ゆったり滞在を可能にします。今回選んだホテルは、グランド・ホテル・シテア。

ポルタ・ヌオーヴァ駅やサンカルロ広場からすぐの超好立地です。目抜き通りのローマ通りにもすぐですが、少し路地に入るので静かで落ち着いた滞在ができるのも魅力。

1900年創業とトリノでは老舗のホテルで、エレガントで洗練された内装、行き届いたサービスにも満足度が高い人気ホテルです。

参考:Gland Hotel Sitea公式サイト(英文)

Chambre d'hôtel

ホテルを出たら、カステッロ広場へ

Italy - Turin - Piazza Castello

まずは、まだ朝の静けさ漂うローマ通りをどんどん歩いて、カステッロ広場まで行ってみました。およそ15分で到着です。

ここはトリノの広場でも最も威厳に満ちた空間。それもそのはず、トリノを治めたフランス貴族サヴォイア家の居城であった王宮、サヴォイア家の未亡人マダマ・レアーレが住んだマダマ宮殿、そしてドゥオーモなど、壮麗なバロック式の建物が立ち並びます。

なんだかイタリアというよりもフランスにやって来たかのような、"伊仏折衷"の不思議な場所です。

ポー通りを散策

Via Po

カステッロ広場からトリノをゆったりと流れるポー川まで続くのが、ポー通り。トリノ名物のひとつに、全長18キロにも及ぶアーケード「ポルティコ」があります。

ポー通りのアーケードは、サヴォイア家の王族たちが雨でも濡れずに散歩ができるように、と造られたものなのだとか。両側に続く見事なアーチ式のアーケードに、サヴォイア家が持つ力の強さを感じます。

9:00 モーレ・アントネッリアーナ

La Mole vista da via Montebello

ポー通りを折れると、なんとも特徴的な建物が見えてきます。

これはかつてユダヤ教の教会として着工された建物。167.5mの高さを誇り、トリノのシンボルマークともなっています。

聖骸布が納められている?トリノのドゥオーモ

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

カステッロ広場へと戻り、王宮の傍に立つドゥオーモに入ってみました。ひやりとした石造り特有の空気に満ちています。ここはキリスト教最大の謎、聖骸布が納められていることで有名なスポット。

聖骸布はキリストの遺体を包んだとされる麻の布で、実際に拷問を受けた男性の遺体の形が布に浮き上がっているのです。これがキリスト本人か否かは未だ謎ですが、現代の技術をもってしても同じものは作れないということ、そして聖書上の記述と共通点があまりに多いということから、キリスト教徒の間では聖遺物として崇められています。

発見されてから歴史上に出ては消えてを繰り返したこの布は、サヴォイア家が代々守ってきました。残念ながら私たちが実物を目にできるのは一般公開時のみ。次の一般公開は2020年頃なのではないか、と噂されています。

ビチェリン発祥のカフェで一息

Al Bicerin

ところでみなさんは「ビチェリン」という、トリノでしか飲めないコーヒーをご存じですか?

エスプレッソ、コーヒー、ホットチョコレートが層になったもので、甘みと苦みのバランスがなんとも絶妙。グラスに入って出てきます。そして、そのビチェリン発祥のカフェがここ、Cafe Al Bicerin。

サンカルロ広場からポルタ・パラッツォの市場に行く途中に位置し、朝イチのカフェはここで決まり。やはり、その土地土地でしか味わえないものって特別です。

店内は狭めですが、居心地の良い椅子やクラシックな内装は居心地がよく、ホッと一息つくのにピッタリです。

参考:Cafe Al Bicerin 公式サイト(イタリア語)

お昼前に、ポルタ・パラッツォ青果市場で食材の饗宴に圧倒される

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

カフェからほど近いレプブリカ広場には、ヨーロッパ最大級の青果市場、ポルタ・パラッツォが毎朝開かれています。着いてみるとその規模に圧倒されました。なんと5万平米、685もの店が設置されているのだとか。

あちこちから威勢の良い売り声が響き、ところ狭しと並ぶ鮮やかな食材は新鮮そのもの。ここはまさにトリノの台所です。嬉しいのは野菜やフルーツの量り売り。だから、新鮮なフルーツを一個単位で買って食べ歩き、なんてこともできるのです。

さらにチーズ、生肉、ソーセージやピッツァ、焼き立てパンまで店頭に並びます。焼き立てパンにチーズとトマトを買って即席サンドウィッチの朝ごはん、なんていうのも魅力的です。

参考:Porta Parazzo 青果市場のページ(イタリア語)

12:30 矛盾しているようでしっくり来る。スローなファーストフードでランチ

今、トリノで流行っているのがスローファーストフード。スローフードとは、土地の伝統的な食文化や食材を見直そうという運動、地産池消の動きをいいます。一方でファーストフードとは、日本でもおなじみのすぐに提供され、手軽に食べられる料理のこと。

ピエモンテ産のファッソーネ牛や地域で採れた野菜を使って、ピエモンテ牛組合が作ったバーガーショップがここ、M**BUN(マック・ブン)。つまり、スローフードなファーストフードなのです。牛肉はしっかりと肉質と旨みが感じられ、いわゆるファーストフードの感覚とは一線を隔しています。

ポテトも芋の質感がしっかり残った厚めのチップスタイプ。こんなランチも最新のトリノらしくてGOODです。

参考:M**BUN 公式サイト(イタリア語)

ランチの後は、再びサンカルロ広場へ

ホテル近くのサンカルロ広場まで戻ってきました。この広場は、「トリノの客間」といわれる気品漂う美しい広場。フランスから領地奪還を果たしたエマヌエーレ・フィリベルトの堂々たる像が私たちを見下ろしています。

辺りには魅力的なカフェやショップも点在。エジプト博物館の入った科学アカデミア宮殿、フランドル派の巨匠の作品が多いサバウダ美術館に入ってみるのも良いでしょう。

15:00すぎ 自動車博物館でクラシックカー三昧

今回は"欲張り"滞在。ということで、旧市街からほんのすこし郊外へも出てみることに。ポルタ・ヌオーヴァ駅から10分ほどのリンゴット駅近くに、自動車産業の街トリノらしい自動車博物館なるものがあります。

2011年にリニューアルされたモダンな建物には80ブランド、約200台の名車が勢揃い。蒸気自動車からベンツやフェラーリのクラシックカー、はたまた最新モデルまで、レアなコレクションが並ぶ車好きなら垂涎モノの博物館です。カフェやショップもあるので快適に過ごせます。

参考:Museo dell Automobile 公式サイト(英文)

イータリーでピエモンテならではの高級食材を物色

Eataly in Turin

イータリーは、イタリアの高級食材のみを扱ってきたオンラインショップ。その実店舗一号店がここ、トリノにあります。場所は同じくリンゴット駅近く、複合施設リンゴット内。しかし、自動車博物館と合わせて回ろうとすると時間がかかるので、どちらかに絞ったほうが良いかもしれません。

男性が自動車を見ている間に女性はイータリーでお買い物、なんて時間の過ごし方もおススメです。肉、魚、野菜、チーズ、ワイン......イタリアならではの高品質な食材が勢ぞろいし、カテゴリーごとの売り場では、カウンターでその食材を使ったスローフードを味わえるという嬉しいサービスも。

ワインやビールのコーナーで一杯飲んだり、ナチュラル素材のジェラート屋でおやつを、ミシュラン星付きリストランテ監修の惣菜屋でおかずをつまみ食い......と、グルメなトラベラーにはたまらない場所なのです。

参考:EATALY公式サイト(イタリア語)

17:30 イタリア初の猫カフェでまったり癒しの時間を

さて、そろそろ歩き疲れてきた頃。旧市街にイタリア初の猫カフェがあると聞いて、そこでお茶をすることにします。向かうのはポルタ・ヌオーヴァ駅近くのカフェ・ミャーゴラ。

猫カフェといっても、ここはあくまでカフェがメインのお店。清潔な店内には大きな窓から光が差し込み、まさに癒しの空間。気付いたら傍に猫がいて、壁に取り付けられた棚の中にも猫たちが寛いでいたり。

自家製マフィンや猫たちの名前のついたハーブティーが、女性心をくすぐります。

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

参考:MiagolaCaffe公式facebookページ

ローマ通りでぶらぶらショッピング

撮影 Italyii ライター

撮影 Italyii ライター

トリノいちの目抜き通りといえば、ローマ通りです。実はトリノはショッピングの街としても穴場スポット、その質はミラノやローマにも負けず劣らず。トリノでしか手に入らないオシャレアイテムも見つかります。

ウインドウショッピングも楽しいローマ通りを、ゆっくり歩いてみましょう。

カフェ・ノルマンでディナー前のアペリティーボを

イタリアでは、ディナー時間は遅めがスタンダード。20時や21時ごろからレストランが賑わいます。今回も、ホテルが徒歩圏内なのでゆっくり夜の時間を楽しむことにしましょう。

イタリア中でみられる「アペリティーボ」という習慣は、ディナーの前にバルやカフェでアルコールとおつまみで一杯やることを指すのですが、実はアペリティーボもトリノが発祥とされています。そして、このカフェ・ノルマンはひときわ豪華なアペリティーボで有名なお店。

ドリンク+カウンターから自由に食べられるおつまみとは別に、18ユーロを出せば、大きな銀盆の上に様々なおつまみをたっぷり載せて、黒服のカメリエーレがテーブルまで運んできてくれるのです。

夕食を軽めに済ませたいならこれだけで十分、という人もいるかもしれません。ローストビーフ、ミニマルゲリータ、日替わりプリモの味見、オリーブや生ソーセージなどなど、とにかく充実したアペリティーボで、素敵な夜の幕開けです。

参考:cafe Norman公式サイト(イタリア語)

20:30 トリノ随一の高級リストランテでピエモンテ料理に舌鼓

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

ディナーは思い切って高級リストランテへ。デル・カンビオは1757年創業の老舗で、まるで宮殿のような豪奢なシャンデリアの下きびきび働くのはカメリエーレ。

古い内装には歴史を感じ、気品あるトリノの夜にはピッタリです。料理は伝統的なピエモンテ料理を提供しているので、一通り定番料理を味わうのにも最適です。

参考:Ristorante Del Cambio公式サイト(イタリア語)

22:30 ホテルへ戻りましょう

さて、お酒も入りほろ酔い気分で夜のローマ通りを歩いてホテルへ向かいます。トリノ中心部は治安も良いため夜も比較的安全。一日の思い出を振り返りながら、ほんのりオレンジに輝くトリノの街をそぞろ歩く時間は、まるで夢の通り道です。

一日でトリノを楽しむ欲張り滞在レポート、いかがでしたでしょうか?

今回は貪欲に見どころを回りましたが、好みに合わせてアレンジしつつ、的を絞ったゆったり滞在もおススメです。

人気のローマやミラノも良いのですが、一味違うイタリア旅行をするなら、フランス文化薫る上品な古都トリノへ出かけてみてはいかがでしょう。

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