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ボロネーゼやラザニアもこの町の名物!美食の街ボローニャの名物を3つ紹介

フィレンツェから数十キロメートルほど北にあるボローニャは、実は美食の町として知られています。有名なパスタ料理ボロネーゼのほか、ラザニアもボローニャの名物。また、トルテッリーニなど日本では知られていないおいしいものもあります。
お肉やパスタ、チーズがお好きなら、ボローニャはきっと天国のような街に思えるはず。ここで味わえる名物について解説しています。
※編集部註:2020年11月、加筆修正いたしました。
目次
<1. 日本でも有名な料理を、本場ボローニャで食べてみよう!>
<4. もう一つのボローニャ名物「ラザーニャ(ラザニア)」もぜひ!>
1. 日本でも有名な料理を、本場ボローニャで食べてみよう!
<日本でも有名なボロネーゼ。写真はイメージです。Monika SchröderによるPixabayからの画像>
イタリア旅行における大きな楽しみの一つとして、本場のイタリア料理を味わうため、という方も少なくないのではないでしょうか。イタリアには南北のどこでも、その土地ならではの料理があり、美味しいものにあふれています。
中でも美食の街として知られ、日本人も比較的アクセスしやすいボローニャには、たくさんの絶品料理があります。
2. ボローニャが美食の街と言われるワケ
<写真はイメージです。Photo by Batu Gezer on Unsplash>
ボローニャはイタリアの北部エミリア・ロマーニャ州に位置します。この州はイタリアの中でも特に食べ物が美味しいとされ、グルメツアーとしてはハズレ無し。食いしん坊にとっては絶対に見逃したくないエリアなのです。
たとえば、近隣の都市モデナのバルサミコ酢や、パルマの生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノ。そして、パルミジャーノ・レッジャーノを作る過程で出来る乳脂肪分を原材料に出来る、もう一つのチーズ「マスカルポーネ」。ティラミスに使われるあのクリーミーなチーズです。日本でも知られるグルメな食材は、このエミリア・ロマーニャ州が本場。
そして、イタリアを訪れたことがない人でも、おそらく一度は口にしたことがあると思われるミートソースパスタの一種「ボロネーゼ」も、エミリア・ロマーニャ州の都市であるボローニャ生まれました。ボロネーゼは「ボローニャ風の」という意味で、まさにボローニャ人のソウルフード。美味しいものが美味しいものを呼ぶ、そんな州へ旅行するのであれば、ぜひ本場の味を試して欲しいと思います。
参考:ボローニャ周辺のGoogleマップ
3. 使う材料が定められた、「正統派のボロネーゼ」
<平打ちのパスタ「タリアテッレ」を用いたボロネーゼ。タリアテッレもボローニャの名物パスタです。写真はイメージです。RitaEによるPixabayからの画像>
世界中で親しまれているボロネーゼですが、実はイタリア料理アカデミーボローニャ代表により、使用される材料がきちんと定められています。ボロネーゼに使用される材料は以下の通り。
牛肉、パンチェッタ、玉葱、人参、セロリ、トマトペースト、肉のブイヨン、赤ワイン、そして任意で牛乳またはクリーム、と制限されています。
これが正統派ボロネーゼであり、和えるパスタはタリアテッレが定番。タリアテッレは日本でもおなじみの平打ち麺。モチモチした食感と濃厚なボロネーゼソースがよく合いますよ。このパスタを用いた場合は、「タリアテッレ・アッラ・ボロネーゼ」と呼ばれます。
ちなみに、イタリア国外では細いスパゲティと和えることの方がベーシックです。外国人観光客の増加に伴い、最近ではボローニャでも「スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ」を提供するお店もあるので、食べ比べも楽しそうですね。
参考:Accademia Italiana della Cucina公式サイト|RAGÙ CLASSICO BOLOGNESE(イタリア語・英語、外部サイトへ遷移します)
4. もう一つのボローニャ名物「ラザーニャ(ラザニア)」もぜひ!
<写真はイメージです。Angelo RosaによるPixabayからの画像>
タリアテッレ・アッラ・ボロネーゼ以外に、もうひとつ食べて帰りたいボローニャ名物が「ラザーニャ(ラザニア)」です。 ラザーニャはベシャメルソース、ミートソース、ラザーニャ(平たい板状のパスタのことをこう呼びます)、チーズを何層かに重ねてオーブンで焼き上げたものです。こちらも日本で人気のある料理ですね。
数種類のチーズを混ぜて使用するのが日本では一般的ですが、本場の「ラザーニャ・アッラ・ボロネーゼ」は、パルミジャーノ・レッジャーノのみで作られたものに限られます。
5. イタリアの水餃子?「トルテッリーニ」とは
<コロっとした見た目が特徴的なトルテッリーニ。写真はイメージです。LebensmittelfotosによるPixabayからの画像>
最後にご紹介したいボローニャ名物が、イタリアの水餃子的な存在「トルテッリーニ(トルテリーニ)」。スープに入れるほか、茹でたものにソースやオリーブオイルをかけて食べられています。
<写真はイメージです。Hans BraxmeierによるPixabayからの画像>
ボローニャならではトルテッリーニを用いた料理が、「トルテリーニ イン ブロード(Tortellini in brodo)」というもの。冬の定番料理で、ブロードは鶏ガラや野菜でダシをとったスープのこと。コンソメのように澄んだスープにトルテッリーニを浮かべていただきます。
イタリア版水餃子、というとイメージしやすいのではないでしょうか?
よく似た名前だけど違うパスタがある
トルテッリーニに近い名前で、「トルテッ"ロ"ーニ」という似て非なるパスタがありますが、そちらはトスカーナ州の名物料理。中身がちょっと違います。ボローニャ名物のトルテッリーニは豚肉とパルミジャーノ・レッジャーノが入っており、トスカーナ名物のトルテッローニはリコッタチーズとほうれん草が主な具材となっています。
食の都イタリアの中でも有数の食いしん坊都市、ボローニャ。一度その味を体験したら、「ボローニャで本場のボロネーゼを食べたよ」と友達に自慢してみたくなるはずですよ。
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