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荘厳さに感動!500年以上かけ建てられたミラノのドゥオモ(大聖堂)
※編集部註:2018年12月、加筆修正をいたしました。
ミラノのドゥオモ(ミラノ大聖堂)は、街を代表する建物。500年かけて完成したと言うエピソードもある、世界最大級の聖堂です。その魅力を写真と共にご紹介しましょう!
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美しい装飾に心奪われるミラノの象徴「ドゥオモ(大聖堂)」
ミラノに来てまず目を奪われるのは、なんといってもこの「ドゥオモ(ミラノ大聖堂)」ではないでしょうか?同じ名前であるドゥオモ広場の中心にそびえるこの教会は、圧倒的な存在感を放っています。
ミラノのドゥオモに関するエピソードで有名なのが、建築年数の長さです。着工は14世紀に行われましたが、16世紀末の宗教改革や度重なる戦火によって施工が中断されたこともあり、建築が完成したのは19世紀初頭のこと。
なんと約500年にわたり建造された、カトリック教会とミラノの歴史を表す建物なのです。
<外観の装飾はとても繊細。ひとつひとつ見ていくだけでも時間が過ぎてしまうでしょう>
ミラノのドゥオモはゴシック建築
ゴシック建築の魅力をこれでもかと詰め込んだかのような重厚な外観は、カトリックや建築の知識が少なくても思わず見とれる美しさ。大聖堂の中では世界で2番目に大きい(※)とされており、宗教施設としても歴史的建造物としても重要な建物となっています。
また、ミラノのドゥオモで目を引くのが、周囲に建てられた尖塔の多さ。その数なんと135本あり、一般的な聖堂と比べてトゲトゲとしたビジュアルとなっています。
ゴシック様式と初期ルネサンス様式が合わさったフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂などと見比べてみると、その違いは一目瞭然。ミラノのドゥオモは「天を突く/天の高さに届く」ことを意識していることが見てとれます。
イタリア各地の建築様式については、たびこふれの別記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
関連記事:観光前に必読!面白いほど分かる4つのイタリア建築様式案内
※註:面積が最も広い聖堂は、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂と言われています。
<どの角度から眺めても画になる建築。写真を撮りすぎて充電切れに注意です>
絵画のような聖堂内部も魅力
外観の建築だけでも非常に素晴らしいのですが、ミラノのドゥオモは内部も魅力的。入場料はかかりますが、訪ねた際はぜひ内部も観覧して欲しいと思います。
内部に入って気づくのが、建物の高さが複数の階層で区切られているのではなく、巨大なアーチによって支えられているということ。非常に天井が高い1階となっているのです。
この建築方法もゴシック様式に確立されたもので、リブ・ヴォールトと呼ばれるもの。ミラノのドゥオモは比較的シンプルな構造ですが、聖堂によってはこの方法で天井を支えながら、リブ・ヴォールト自体にも装飾を加えることでさらに豪華な内装にすることもあります。
<まるで絵画の中に入ったような気分。奥には巨大なステンドグラスがはめ込まれています>
ドゥオモは現在も宗教施設として使用されているため、一般の方が入場される際は服装のチェックがあります。肌があらわになった服やサンダルといった軽装は慎むようにしましょう。
持ち込む荷物についても公安当局のチェックを容易にするため、という理由からヘルメットやガラス製品、大きすぎるバッグはNGとされています。これは、ヨーロッパ圏で発生しているテロ対策の一つと考えられるため、旅行者も守っておくべき事項です。
なお、過去に写真撮影をする際は有料となっていましたが、2018年現在はこれが廃止となりました。料金などは変更する可能性があるため、公式サイトの最新情報をご確認ください。
最後に、ドゥオモは階段やエレベーターを使って、屋上に上ることもできます。地上から見ても内部に入っても、そして屋上からの景色も素晴らしいミラノのドゥオモ。ミラノを初めて訪ねたときは絶対に見ておきたいスポットです。
関連記事:ミラノを一望!「ドゥオモ(大聖堂)」の屋上に上ってみよう
写真:Italyii(イタリィ)編集部
基本情報
名前:ミラノのドゥオモ(大聖堂、Duomo di Milano)
住所:Piazza del Duomo, 20122 Milano MI,
開館時間(カテドラルエリア):毎日8:00〜19:00(最終入場時間は18:00)
入場料(カテドラルに入れるチケット):3.00ユーロ
※屋上は別途入場料がかかります。また、徒歩かエレベーターかで追加入場料が変動します。
公式サイト:http://www.duomomilano.it/en/
※最新情報は公式サイト(英文)をご覧ください。
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