ロシアのカザンってどんなとこ?タタールスタン共和国の首都カザンの観光や食事など、その魅力をお届けします!

目次

タタールスタン共和国ってご存知ですか?その首都がカザンです!

タタールスタン共和国とは?

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まずタタールスタン共和国という国、ご存知でしょうか?歴史の授業で「タタールのくびき」なんて聞いたことがあるかもしれません。また、「タルタルソース」の語源が「タタール族」だなんて説もあったりします。そうやって、「タタール」という響きだけは耳にしたことがある人も、ほんの少しはいるかもしれませんね。

そんな、日本の方にはあまり知られていないと思われるこのタタールスタン共和国ですが、実はロシア連邦を構成する共和国の一つなんです!

ん?ロシアの中に国がある?でも、タタールスタン共和国にも憲法はあって大統領も存在する、、、?どういうこと?

それは、タタールスタン共和国は、国と言ってもロシア連邦からは独立していないということです。こういった共和国はロシア国内に22あり、例えば「チェチェン共和国」はニュースでよく報じられていたこともありましたね。

タタールスタン共和国は、人口の53%がタタール人、40%がロシア人で構成されています。イスラム文化とキリスト文化とが融合して調和の取れた独自の国で、雰囲気はとてもエキゾチック!

タタールスタン共和国の首都カザン

ロシアで6番目に人口の多い都市「カザン」がタタールスタン共和国の首都であり、人口は約120万人です。岩手県の人口が約125万人(2017年10月現在)ですので同じぐらいです(ピンと来ないですね)。

サッカー好きな方は、「FCルビン・カザン」というサッカーチームを聞いたことがあるかもしれませんね。UEFAチャンピオンズリーグにも出場経験のあるこのチームは、カザンを本拠地としています。

そんなタタールスタン共和国の首都カザンにて、2013年に行われたユニバーシアード競技大会を機に街のホテルや観光名所の整備が急速に進み、発展の勢いを感じることが出来ます!

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2017年にはサッカーのコンフェデレーションズカップ(各大陸王者の国同士の大会)の開催都市のひとつとなり、2018年には同じくサッカーのワールドカップ開催都市のひとつに選ばれているだけに、訪問客を非常に温かく迎えてくれる国でした。

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そして、そのワールドカップに出場するサッカー日本代表のキャンプ地がカザンとなったことで、今まさに日本の皆さんに注目されていることでしょう!

カザンの歴史

タタール人は南方のブルガールからカザンの南ボルガルに定着し、東方からのキプチャクハン時代のモンゴルに侵略されてイスラム感化され各地へ広がって行き...やがてイヴァン雷帝時代のロシアがカザンハンを攻略するところに、イスラム文化とキリスト文化が融合して出来上がったタタールスタン共和国の起源を知ることができます。

よって、カザンの勝利に導いてくれたカザンの聖母マリアのイコンは、ロシア正教の中でも最も貴重な宝物なのです。そのため、モスクワやサンクトペテルブルクでもカザンと名の付く聖堂がいくつかあるのです。

いざタタールスタンの首都カザンへ!

既にモスクワやサンクトペテルブルクを旅したという方には特に、このタタールスタンという国の魅力をお伝えしたい!

カザンまでは、モスクワで乗り継いで飛行機でたったの1時間30分!さあ、百聞は一見に如かず!

日本の皆さんにはまだまだ知られていないタタールスタン共和国。そこは日本同様、おもてなし文化のある国でした!

【世界遺産1】カザン・クレムリン

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カザンに着くとまず目に飛び込んでくるのが、2000年にユネスコ世界遺産に登録されたカザン・クレムリン。モスクワのクレムリンより巨大です!

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白と青とのコントラストが非常に綺麗なクシヤリモスクの中は神秘的。

ヴォルガ川対岸に見るカザン・クレムリン

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街のシンボルの一つ、カザンファミリーセンターの結婚式場であるメルティングポットから、ヴォルガ川対岸に見るカザン・クレムリンの景観はハラショー!(=素晴らしい!)

旧タタール人移住地区に建つ「マルジャニモスク」

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エカテリーナ2世がイスラムを容認して立てられたモスク!

カザンの街歩き

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街の目抜き通りバウマンストリートと、カザンカ川沿いのプロムナードを少し歩いてみました。

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【世界遺産2】ボルガル遺跡

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タタール発祥の地、2014年ユネスコ世界遺産に登録された「ボルガル遺跡」へ行ってみました。カザンから南へ200km、約2時間半、広大なヴォルガ川や雄大な草原が広がる原風景を抜けて行きます。

ボルガル民族博物館

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ボルガル民族博物館入口では...

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小麦原料に練り粉と蜂蜜で出来たタタールスタン定番土産「チヤクチヤク」と塩パンでのおもてなし!恥ずかしがらずに、ひとつまみ頂くのが礼儀らしい...

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小麦と牧畜で生計を立てていた当時の暮らしぶりをうかがい知ることが出来ます。

ギネス認定!世界最大のコーラン!

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ギネス認定の世界最大のコーラン(イスラム教の聖典)が展示されているメモリサインと遺跡を見学しました。

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白のモスクには「ムハンマドの髪の毛」が

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白のモスクは水辺とのコントラストが非常に綺麗です。

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ムハンマドの髪の毛がこのモスク内にあり、世界各国から礼拝者が訪れてくるらしいです。

スヴィヤズスク島/【世界遺産3】ウスペンスキー寺院

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タタールスタン共和国3つ目のユネスコ世界遺産で、2017年7月に世界遺産に登録されたばかりのウスペンスキー寺院。このウスペンスキー寺院がある「スヴィヤズスク島」に行ってみました。カザンからは西へ約1時間の距離にあります。

そこはパリのモンサンミッシェルかのよう...ヴォルガ川に浮かぶ、わずか4週間で出来上がった島の街でした!

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島の入口にある、昔市役所だった歴史博物館の前では、やはりタタールのおもてなしを受けました。

セントゼルギウス教会、トロイツキー教会

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1547年イヴァン雷帝はカザン攻略のために軍隊の拠点をウグリチに置きスヴィヤズスクにわずか4週間で街を築き上げ、カザンハン国へ攻める準備をした所でもあります。

悲しみと喜びの反対の意味を持つヴィザンチンスタイルの教会セントゼルギウス教会、木造のトロイツキー教会は必見!

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【世界遺産】ウスペンスキー寺院

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世界遺産「ウスペンスキー寺院」には、世界に類を見ない馬の頭を持つ聖人クリストファーのイコンがあるのですが、改修中とのことで中には入れず。。。

レイジーマーケット

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レイジーマーケットでアーチェリー体験、オラドシキと薬草ティーセレモニー!

食事は、日本人の口に合うものばかり!

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カバンレイク沿いの旧タタール人移住地区。当時の面影を感じながらタタール料理も堪能!

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タタールウサリバ

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お金持ちの建物の名前を取ったサラダ「タタールウサリバ」。

シュルパ

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羊肉のスープ「シュルパ」。長く煮込んでおり臭みもなくホッとする一品。

クシュトゥビ、アルズ

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中にジャガイモを包んだクレープ「クシュトゥビ」と牛肉料理「アルズ」。

タルクッシュカレベ

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砂糖とハチミツを細いソーメン状にしたタタールスタン定番土産の一つでもある「タルクッシュカレベ」。

最後に

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ロシアがタタールの地を攻めた時から土着のイスラム文化を容認してきたことで現在の共存共栄が成り立ったところは、この広大なロシアの国を統治する上でも必要なことだったのかもしれないですね。

ロシアを知る上では欠かせないタタールスタン共和国の魅力、少しは伝わりましたか?今回出会った温かいおもてなしを頂いたタタールスタン共和国の人々に感謝します。

アラハマタ!(=ありがとう!)

タタールスタン旅行のツアーや旅行説明会もご紹介!!

ここまで読んで、タタールスタン(カザン)に行ってみたくなったアナタ!もしくは、タタールスタンについてもっと詳しく知りたくなったアナタ!旅行会社 阪急交通社では、タタールスタンツアーの販売と、タタールスタンの旅行説明会を開催しているようです。ご興味がある方、ぜひ下記にてチェックしてみてください!

>タタールスタン・モスクワ7日間のツアー情報はこちらから(成田空港発)
>ロシア・タタールスタン旅行の説明会はこちらから(2018年9月12日(水) 東京開催)
※上記イベントは終了しています。

※本記事は2017年7月に公開しましたが、2021年12月に一部修正いたしました。

ロシア」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『ロシア』旅行はこちら

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