たびこふれ

アマゾンマナティと直接触れ合えるペルー唯一の施設「アマゾン・レスキュー・センター」

記事投稿日:2016/07/05最終更新日:2018/02/21

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ペルー北東部に位置するロレト州の首都「Iquitos(イキトス)」。

ペルー・アマゾン最大の都市ながら、飛行機か船でしかアクセスできないことから「世界最大の陸の孤島」としても有名です。

そのロレト州内で2頭のマナティが初めて保護されたのが、2007年11月。

同年、アメリカのダラス世界水族館(DWAZoo)が獣医や赤ちゃんマナティ用のミルクなどの提供を開始しました。

その後、DWAZooと地元NGOのAcobia、ペルーアマゾン研究所、ロレト州政府の協力によりアマゾンマナティ救出プロジェクトが始動、2009年に「Centro de Rescate Amazónico(アマゾン・レスキュー・センター/通称:CREA/クレア)」が誕生しました。

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ペルーアマゾン研究所の敷地内にあるCREA。

ガイド4人を含む18人のスタッフたちが、マナティを始めとする野生動物たちの保護やリハビリ、自然回帰作業のほか、地域住民や子供たちへの環境教育を積極的に行っています。

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マナティの生態やアマゾンの現状、CREAの活動などを紹介するビデオを見つめる来訪者たち。

CREAでは一人でも多くの人にアマゾンを知ってもらえるよう、専属ガイドが施設を案内しています。

ガイドフィーは入場料に含まれている上、英語ガイドもいるので外国人旅行者も安心です。

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愛らしいマナティ!

哺乳網、海牛目に属すマナティは、アメリカマナティとアフリカマナティ、そしてアマゾン河に生息するアマゾンマナティの3種が現存しています。

最も小さいとされるアマゾンマナティですが、体長は約3mで体重は300~350kg、最大500kgにもなるそうです。

マナティは性格が温厚で警戒心が薄く、加えて好奇心が旺盛な動物。

人間を恐れないため簡単に捕獲され、食料にされたり、ペットとして飼育されるケースが後を絶ちません。

また、違法な鉱山開発や生活排水によるアマゾン河の汚染によって、マナティの生息域はどんどん狭くなっています。

CREAでは今までに33頭ものマナティを保護、うち18頭を母なるアマゾン河へ戻してきました。

マナティを自然に帰す作業をCREAでは「liberación(解放)」と呼び、その際には地元コミュニティの人々を集め、盛大なイベントを行います。

このリベラシオンはマナティの自然回帰だけでなく、子供たちに自然の大切さを教えるとてもいい機会になっているそうです。

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マナティの主食は「huama(ウァマ)」と呼ばれる水草。

大食漢のマナティは、1日に体重の8~10%に相当するウァマを食べるそうですよ。

彼らの旺盛な食欲にしっかり答えるため、CREAにはこのウァマを栽培するための専用プールもあります。

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マナティにウァマをあげるアクティビティは、来場者に大人気!

最初はマナティを怖がっていた子供たちも、穏やかなマナティの性格に安心し、夢中になって餌をやります。

スタッフの許可があれば、マナティの頭を撫でることもできます。

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スタッフからミルクをもらう赤ちゃんマナティ、可愛いですね。

マナティは生後1年間ミルクで育ち、その後ウァマを食べるようになります。

哺乳期間を終えたマナティは解放待ちエリアに移し、1年ほどかけて半野生の状態に戻していくそうです。

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CREAで保護しているその他の動物たちもご紹介しましょう。

こちらはアライグマ科の「Chosna(チョスナ)」、日本では「キンカジュー」というそうです。

夜行性で、手足と長い尾を使い枝から枝へと器用に移動します。

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子供のナマケモノもいました。

餌を食べる時もどこかにぶら下がったままなんですね。

ナマケモノやサル、パイチェ(ピラルク)、ヌートリアなどの野生動物が保護されています。

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マナティや動物たちと触れ合った後は、「マナティ・ハウス」で一休み。

水やジュース、スナックの他、マナティ関連グッズもたくさんあります。

帽子やTシャツ、タグアという木の実を使ったアクセサリーなどが人気。

マナティの巨大ぬいぐるみもありますよ。

CREAへの訪問は、マナティを始めとする野生動物たちと触れ合えるだけでなく、マナティ保護活動の支えにもなります。

イキトス市内からモトタクシーで30分ほど。

皆さんもイキトスを訪れたら、ぜひこのCREAにお立ち寄りくださいね!

★Centro de Rescate Amazónico/アマゾン・レスキュー・センター(通称:CREA)★

住所:Carretera Iquitos-Nauta Km. 4.5 - IIAP Instituto de Investigaciones de la Amazonía Peruana(ペルーアマゾン研究所/通称IIAP)の敷地内
電話:965-834-685
営業時間:9:00~15:00(無休)
入場料:大人20ソレス、子供5ソレス
※英語・スペイン語ガイドフィー込み、マナティの餌は別料金
公式サイト:centroderescateamazonico.com

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この記事を書いた人
原田慶子
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記事投稿日:2016/07/05最終更新日:2018/02/21

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