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オーストリア/宮殿内のカフェ!ウィーンの知識人たちが愛した、カフェ・ツェントラル

記事投稿日:2016/10/21最終更新日:2017/12/07

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市内だけでも600軒以上のカフェが集まるウィーン。今日はそんな中でもひときわ観光客に人気があり、かつウィーンらしい雰囲気を存分に楽しめるカフェをご紹介します。
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カフェ・ツェントラルは、かつてのハプスブルク家の居城ホーフブルクからすぐ。宮殿として作られた建物が現在はカフェとして使われていて、その内装は豪華のひとことです。
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カフェ・ツェントラルに足を踏み入れてまず驚くのが、その天井の高さと、それを支える優雅な柱です。奥にはハプスブルク帝国の栄華を支えた皇帝フランツヨーゼフと、その美貌の皇后エリザベートの巨大な肖像画が飾ってあります。
後にウィーン大学やヴォティーフ教会を建築することになる、ウィーンを代表する建築家Heinrich von Ferstelが19世紀に建てたこの宮殿は、パレ・フェルステルと呼ばれ、当時証券取引所とオーストリア・ハンガリー中央銀行として使われていました。
その後カフェとして改装され、19世紀末から20世紀初めにかけては、ウィーンを代表する知識人、文化人たちが集い、親交を深めました。
このカフェに通い詰めた数々の著名人の中には、後のソビエト連邦の革命家となるレフ・トロツキー、ウィーンの数々の建築物を手掛けたアドルフ・ロース、著名な作家テオドール・ヘルツルなどがいたと言われています。また、精神医学者のフロイトや、ユーゴスラヴィアの政治家ティトーの他、レーニン、ヒトラーなどもこのカフェの客だったそうです。
そんな後の歴史を揺るがすことになる常連たちの中でも、最もこのカフェと縁が深いのは、ペーター・アルテンベルクと言うオーストリア人の作家です。あまりに通い詰めたため、郵便の宛先までこのカフェの住所に変えてしまったと言われています。今でも彼のひょうきんな等身大の像が入り口に座って出迎え、当時のカフェの様子を忍ばせます。
またこのカフェで必見なのは、アルカーデンホフと呼ばれる奥の中庭です。ヴェネチア風の解放感を感じさせる階段の建築が美しく、このカフェが元宮殿であったことを思い起こさせます。
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また、このカフェでは、多くの映画が撮影されました。ウィーンを舞台にした、ジョン・マルコヴィッチ主演の映画「クリムト」でも、まさに19世紀末を生きた画家クリムトの時代を色濃く残すこのカフェが、ロケ地として選ばれました。
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入り口のショーケースにはたくさんのおいしそうなケーキが並んでいます。
ここでは、ケーキでだけでなく、他のウィーンのカフェと同じくお食事も楽しめます。ウィンナーシュニッツェルやグラシュなど、定番のウィーン料理も揃っていて、観光の足を休めるのに最適です。夕方5時からはピアノの生演奏もあり、ウィーンらしいひと時を過ごすことができますよ。
こんな歴史を感じるカフェが、ウィーンにはまだいくつもあります。これから少しずつご紹介していきますね。
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ひょろ
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記事投稿日:2016/10/21最終更新日:2017/12/07

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