サウンド・オブ・ミュージックのロケ地!マリアとトラップ大佐の結婚式が撮影されたモントゼー教会

モント湖

オーストリアの夏といえば避暑地のザルツカンマーグートですが、美しい山や湖以外にも、訪れるべき観光地がたくさんあります。その内の一つ、モント湖畔の街モントゼーを今日はご紹介します。

モント湖は、水深が浅く泳いでも気持ちのいい湖で、夏場には多くの避暑客で賑わいます。

モント湖

見所の多いザルツカンマーグートの中でも、このモント湖畔の町モントゼーに観光客が多く訪れるのは、ここが映画「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地だから。

モントゼーの町の中心の教会内部では、映画でマリアとトラップ大佐が結婚式を上げた場面が撮影されました。ザルツブルクからの一日バス旅行ツアーなどに組み込まれることも多く、ツアーで行かれたことがある方も多いかもしれません。

モントゼー教会

モントゼー教会の建つ広場。

実際に二人が結婚式を上げたのは、1972年マリアが家庭教師になる前に暮らしていたザルツブルクのノンベルク修道院ですが、映画撮影許可が外観しか下りなかったため、内部の撮影にはこのモントゼー教会が使われています。

モントゼー教会

教会内部はこんな感じで、湖畔の町にしては豪華です。

このモント湖周辺の歴史は大変古く、石器時代から青銅器時代にかけて既に古代人が住居を構えていた遺構が発見され、アルプス周辺の古代人遺跡の一部として世界遺産にも登録されています。その後ローマ時代を経て、8世紀には既にこの地に修道士たちが住み着いていました。当時この辺りの支配者であったバイエルン公国の支配下にあり、ここで9世紀にラテン語の福音書が書かれた記録が残っています。

この教会はこの修道院の一部でしたので、歴史も古く、権力と財力を持っていました。教会内部はかなり広く、11~12世紀に建てられて以来、15世紀にゴシック様式に建て替えられ、17世紀に火事で焼け落ちて再建されています。そのため、ゴシック様式とバロック様式が混在したつくりになっています。

モントゼー教会

映画では、結婚式のシーンの終わりで出てくるこの祭壇。マリアとトラップ大佐はこの前で跪いて祝福を受けます。

モントゼー教会

そしてこちらが教会正面。

教会を出たところの町並みは、パステルカラーでかわいらしく、黄色の壁の教会とよく合っています。

町並み

名作ミュージカルでありながら、様々な理由から、現地のオーストリア人には殆ど知られていない「サウンド・オブ・ミュージック」。オーストリア人にとっては、なぜこの街に観光客が集まるのは、不思議な気持ちで見ているのかもしれませんね。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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