公開日:
最終更新日:
北京のコンビニって?日本のコンビニとは一体どこが違うのか
中国も首都の北京ともなれば国際化著しく、日本企業の進出も著しく、日本のコンビニの出店もまた著しいです... 聞けば北京にはなぜかセブン・イレブンしか出店していないそうで、これは明らかに政府の関連部署のテコ入れでそうなっているに違いありません(中国では政府のお墨付きを得た外資企業が非常に有利なので)。いずれにせよセブン・イレブンとしては中国のいわば一等地を制したわけで、ローソンファンな自分のような人間にとってはただただ寂しい限りです...
とはいえ「ローソンはなッ、他店なんかとはパンとデザートの品揃えが全然違うんだッ!」などと中国・北京で吼えたところで何の意味もなく、逆に日本人として無難な選択であろうセブン・イレブンについつい足を運んでしまう自分が情けなかったりします... 時には日本のセブン・イレブンと瓜二つのサンドイッチやおにぎりを見つけて思わずほくほくしている自分にはっと気が付き、ただただ後ろめたい限りです...
そんなこんなで今日も北京の市中心に出向いた折にセブン・イレブンを見つけてしまい(北京のセブン・イレブンは外国人の多い市の中心部に集中している)、中国人の妻と幼い娘を外に残して早速店内に。たまたまでしょうが、その隣にはやはり北京でチェーン展開しているコダックフィルムが営業していて、長く中国に滞在している自分にとっては、まるで日本にいるかのような錯覚にとらわれてしまいます...
(北京市の市中心にある某セブン・イレブンの横にはコダックフィルムが)
店内は...ああやっぱりセブン・イレブン、ああやっぱり日本のコンビニ、という既視感が。これは日本に留学したことのある学生さんたちなどからすれば既に慣れっこな店構えなわけですが、そういう留学経験のある若い人なんかがレジをやっている時はなおさらデジャヴです...
(中国は北京のセブン・イレブンなのに、店構えから時にレジの人までがデジャヴ)
ところが陳列棚を見ていたところ、思わず目を疑うモノが。「これって...(中国人の)妻の大好物じゃあ...」と思わず手に取り、気が付いたらレジに並んでいました... その思わず目を疑ったモノというのは、豚足・皮付きバラ肉の煮込み・モミジ(鶏の足)の電子レンジでチン!なチルド食品(豚足はそのまま食べられるようです)。
(豚足・皮付きバラ肉の煮込み・モミジの電子レンジでチン!なチルド食品)
でレジで精算して二度びっくり。12.8元+10.8元+8元=31.6元って、なんとその日に普通の食堂で食べた昼食二人分より高いではないですか! セブン・イレブンのことなのでそれなりな質のものを売っているに違いなく、それが値段に反映されているに過ぎないのだとは思うのですが...
そんなこんなで外国人(特に日本人)にはマチのほっとステーションなローソン違ったセブン・イレブンなわけですが、こうして中国人の人々をもしっかりターゲットにしています。で結果として何が生じているのかというと、北京のここそこに思わず目を疑うモノが... ああやっぱりセブンイレブン、ああやっぱり日本のコンビニと思いきや、実はこれが全然違う。猫も杓子もセブン・イレブンとばかり、デジャヴな配色の看板のお店が北京郊外の我が家の周りにも数件あります... って、北京市の中心部より高い出店率で増殖中...
(デジャヴな配色の看板を掲げた「セブン・イレブン」が高い出店率で増殖中)
とはいえ「セブン・イレブンはなッ、日本のセブン・イレブンの店構えと日本水準のサービスが相まって、初めてセブン・イレブンなんだッ!」などと中国・北京で吼えたところで何の意味もなく、セブン・イレブンな看板を出してセブン・イレブンな値段で普通の雑貨や食品を売っているおじいさんやおばあさんを咎めるわけにもいきません...
そんなわけで中国・北京においでの際には、どうぞ市の中心部でコンビニつまりセブン・イレブンをご利用ください。正規のセブン・イレブンであれば、もしかすると思わず目を疑うような日本の友人向けのおみやげも手に入るかもしれません。まあそれなりの質だとは思います。それなりの値段するでしょうから。
Ranking中国記事ランキング
-
ぺきんせいかつ
- IT屋として中国・北京に長期出張中。結果、ライター業や現地コーディネーター業がいつの間にか生業に。現地にいないと分からない中国人視点から見た中国の真相を、日本の皆さんにお届け中。