台南から車で30分ほどの海の街、塩の街北門にやってきました。

台南中心地から少し離れた場所ですが、近くで取れる海の幸や、懐かしい街並みを楽しむ観光客でにぎわっていました。お昼過ぎに到着して、早速北門散策の始まりです。

まずやってきたのは、北門遊客中心(北門ビジターセンター)。右も左もわからない時はまずここですよね。ここで周辺の情報をゲットします。かつて塩工場だったこの建物。中にはマッコウクジラの標本や、このあたりでよく目にするクロツラヘラサギなどのチョウ類の展示が行われています。

塩工場としてのお役目は終わったものの、当時の様子は博物館のような形で保存されています。バスソルトなどのお土産屋さんのおくには、昔活躍していた古い機械たちが、ものものしく並んでいました。

ビジターセンター裏の壁には、ダイナミックなウォールペイントがされています。実はこのあたりは、台湾政府によって作られた結婚式の記念撮影スポットなのです。それゆえ、レトロな建物や、アーティスティックなオブジェなどが、あちらこちらに...。ちょうど記念撮影を行っているカップルにも出会いました。

ビジネスセンターのほど近くに、たくさんの人だかりが...。グァム島のセントラグーナチャペル(St. Laguna Chapel)をモデルにデザインされたチャペル「水晶教堂」がたたずんでいました。中に入ることはできなかったのですが、その美しさにすっかり見とれてしまいました。

こんどは、面白そうな雑貨屋さん「銭来也」へ。みるからに面白そうなものがありそうな感じのレトロなたたずまいですが、最近お引越しをしてました。すぐそばにあるもともとの建物は、「王子變青蛙」というドラマで使われたんだそう。店内には、懐かしの雑貨や駄菓子が所せましとならんでいます。子供はもちろん大人もワクワクさせてくれるお店です。

そろそろ夕方になってきたので車に乗り、そこから少し離れたある場所へ向かいます。それはこちら...塩の田んぼです。綺麗に仕切られて塩が積まれています。今日は残念ながら曇っていましたが、晴れていれば夕焼けが田んぼに映り、幻想的な風景になりますよ。

靴を脱いで田んぼの中に入ることができました。昔の人って本当にすごいですね。運が良ければ夕方にここへ帰ってくる渡り鳥の群れに出会うこともできますよ。今日1日すっかり楽しませてもらいました。これからおいしい魚料理を食べて帰ります。