アイルランドの水はこんな感じ。日本と違って硬水が多いのです。

ヨーロッパへ旅行に行かれた際、日本では石鹸の泡立ちがいいのに、ヨーロッパでは泡立ちが悪い。ホテルに用意されている石鹸やシャンプーの泡立ちが悪いため、石鹸やシャンプーの質が悪いと思うことも多々あるかと思います。

しかしこれは石鹸やシャンプーの質が悪いというより、水の性質が日本と違うためです。

日本は軟水。

しかしヨーロッパの多くの地域は硬水だからです。

硬水はカルシウムイオンやマグネシウムイオンが大量に含まれています。軟水はその逆です。

こちらで売っている代表的な洗濯洗剤の箱の横にはこんな説明書きが載っています。

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地域別に水の硬度と使う洗剤の量を表しています。硬度が高ければ高いほど、たくさんの洗剤を必要とします。

この地図でもわかるように、同じアイルランドでも地域によっては水の硬度が違います。しかしアイルランドの多くの地域が硬水です。私の住んでいるダブリンもしかり。自宅のポットは洗っても洗ってもすぐこの様な状態になります。

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石灰がこびりついて残ってしまうのです。ナイフやフォーク、スプーンは洗って自然乾燥させると、水滴が白く残り、まるで洗っていないかのようになります。

台所だけではもちろんありません。洗濯機にも同じ現象が起こってしまい、故障の原因になりかねません。そのためこちらでは水を柔らかくするWater Softeners(ウォーター・ソフトナーズ)というタブレットが売っており、洗濯の際に入れて石灰がこびりつくのを防ぐのです。

シャワーも同じく、シャワーの目が石灰で詰まってしまい、水の出が悪くなってしまうことがあります。シャワー室の扉が曇ってしまうのも硬水のせいです。そのためそれを取り除く専用のクリーナーを使わなければうまく落とせないのです。

硬水の水で髪の毛を洗うと、髪の毛がごわごわになります。しかし、旅行で数日過ごすのであれば神経質になる必要もありません。

しかし、私のように長年住んでいるものにとっては毎日のこと。時には重大問題になります。そのため、家に水を軟水にするWater Softenersの装置を設置する家もあります。

一昨年、日本から数人旅慣れたお客様がダブリンにみえました。ボトル入りの水を買いたいと言われ、私はこう聞かれました。

「軟水を買いたいのですが、売っていますか?」

私の知る限りダブリンには「軟水」として売っているボトル入りの水は存在しません。あるのはボトル入りのミネラルウォーターだけです。

仕方なく地元の会社のミネラルウォーターを買った彼らですが、翌日美味しくなさ過ぎて飲めなくて捨てたと言われてしまいました。

水の味が日本のものとは違いますので、日本人の方にミネラルウォーターは飲みにくい場合もあります。一度地元の会社の水を試していただきたいと私は思いますが、どうしても味が合わなければ、日本でも売っており、飲み慣れているメーカーの物(例えばボルビックやエビアン)もこちらで購入可能ですので心配は要りません。

水道水ですが、地域によっては一度沸騰させてからでないと飲めないところがあります。ダブリンでは水道水は飲料可能ですのでご心配無用です。

アイルランドのホテルで石鹸の泡立ちが悪いと文句を言うことは避けてください。

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ティファニー・カイリー

1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。

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