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台湾球児たちの甲子園への道を描いた「KANO」をめぐる旅
台湾で大ヒットを記録し、今年初めに日本でも公開された映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」は、日本統治時代に実在したKANO...嘉義農林(現在の国立嘉義大学)の弱小野球部が、海をわたり甲子園に出場し、みごと準優勝をはたすという感動ストーリーです。実はこの作品、実話をもとに作られたというのをご存じでしょうか?台湾の500元札には、当時を物語る球児たちの姿が印刷されていますよ。
お土産屋さんや、アイス屋さんなど、日本建築の建物が軒をつらねる嘉義の檜意森活村。そのなかのひとつ、「KANO故事館」に行ってきました。この日はあいにくの雨だったにもかかわらず、たくさんの人でにぎわっていました。公開から一年以上たっても衰えることを知らないKANO旋風にびっくりです。
故事館の入場料は30元。和風の建物は、永瀬正敏さん扮する近藤監督の家が再現されています。昭和の家財道具たちがレトロな雰囲気でいい味をだしていました。"一球入魂"の書道をバックに記念撮影をする人たちに、スタッフの方が熱心にポーズをアドバイスしていました。
小さな館内ですが、ユニフォームやキャップなど、映画にまつわるさまざまなものが展示されています。わざわざ海外からやってくるkANOファンもいるのだとか...。
映画の中で、日本人、漢民族、原住民の球児たちが民族の垣根をこえて、同じ夢に向かって突き進んでいきます。甲子園の決勝戦で、アウトになっても最後まで全力で走っていく姿が印象的でした。言語も日本語がほとんどですが、台湾語、アミ語(原住民語)などが入り混じっているのも見どころですよ。
今回おじゃましなかったのですが、「KANO故事館」と建物続きになっている「森咖啡」も気になりました。阿里山のヒノキ造りの店内で、コーヒーやパンケーキが楽しめるそうですよ。なんでもオーナーさんは以前日本のカフェで働いたことがあるそう。檜の香りにつつまれながらいただく、阿里山コーヒーなんて最高ですね。
そうそう、嘉義にきたら名物「火鶏肉飯」を食べるのをお忘れなく!嘉義のランドマークである駅近くのロータリーには、映画に登場した呉明捷投手の銅像がたっています。その周辺には、おいしい火鶏肉飯のお店がたくさん立ち並んでいますよ。
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ロータス
- ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。