<前編>アイルランドのコークにある有名なイングリッシュ・マーケット(English Market)

今回はアイルランドで2番目に大きい都市、コークにある有名なイングリッシュ・マーケット(English Market)をご紹介します。

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イングリッシュ・マーケットはコークの街の中心にあります。メインの入口はプリンセス・ストリート(Princes Street)ですが、グランド・パレード(Grand Parade)側、パトリック・ストリート(Patrick Street)側そしてオリバー・プランケット・ストリート(Oliver Plunkett Street)側にもあります。上の写真はプリンセスストリート側の入口、下の写真はグランド・パレード側です。大きなマーケットです。

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1788年、コーク自治体がオープンマーケットだったものをインドアマーケットにしたのが始まりです。当時イギリスではすでにインドアマーケットが数々オープンしていました。

1788年7月時点では牛肉や豚肉などを売っていただけでしたが、同年8月からは鶏肉、野菜、魚などを売るようになりました。

1860年代、マーケットがポピュラーになったため拡張工事が行われ、1868年にリニューアルオープン。入口がプリンセス・ストリート側からグランド・パレード側へと拡張され、現在の大きさに至っています。

アイルランドにあるのになぜかイングリッシュ・マーケットと名付けられているこのマーケット。正式名はプリンセス・ストリート・マーケット(Princes Street Market)と言います。実は同時期にイングリッシュ・マ―ケットから徒歩15分ほどのところにセント・ピーターズ・マーケット(St. Peter's Market)というマーケットがありました。こちらはアイリッシュ・マーケットと呼べれていたため、こちらのマーケットにはイングリッシュ・マーケットという名前が付いたのです。

セント・ピーターズ・マーケット(アイリッシュ・マーケット)は値段も安くお値打ちに提供していたマーケットでしたが、イングリッシュ・マーケットは値段が高く、ジャガイモ飢饉の際にも品質の良いジャガイモを地元のお金持ちのために売っていました。ちなみに現在セント・ピーターズ・マーケットはBodega Night Club and Barとなっており、マーケットは存在しません。

1920年代にマーケットが衰退するも、1960年代にはモダン化し、本格的な改装が行われ、1977年にリニューアルオープン。しかし1980年6月、プリンス・ストリートでガス爆発が起こり、そのためマーケットが破壊されてしまいました。その後1981年に新たに改装しオープン。しかしその6年後は火事に見舞われてしまいます。幸いダメージは少なく済みました。このマーケットにはそんな波乱万丈な歴史があるのです。

マーケットの歴史はこのくらいにして、マーケット内を歩いてみましょう!

プリンセス・ストリート側から入るとすぐ左手にプレートを目にすることができます。マーケットの歴史が書かれています。

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目の前にはすてきな噴水がありました。その周りのお店は鶏肉専門店が数件並んでいました。開店少し前に行ってしまったため、人がほとんどおらず閑散としていました。その代りお店の方々が忙しそうに開店前の準備をしていました。

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しかし1時間半後にはお客さんも増えて、マーケットは活気づいていました。

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ダブリンではなぜか鶏肉専用店がないので大変珍しく見入ってしまいました。値段がダブリンよりも安いため買いたかったのですが、ダブリンに帰るのが翌日だったため買うことができず。残念でなりませんでした。

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先を進み、グランド・パレードの方向へ進みます。このあたりには牛肉やラム、豚肉を売る精肉屋と野菜を売るお店がたくさん並んでいました。すでに味付けされた牛肉もたくさん売られており、買ってみたくてたまりませんでした。

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オーガニックのお店は1990年代からこのマーケットに登場しました。

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フルーツも色とりどり!このお店では地元で作られているレモネードやアップルジュースも売っていました。

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このお店で手作りのピンクレモネードを一本購入。2ユーロ50セントでした。手書きのラベルが何とも味があります。

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あまりイメージがわかないかもしれませんが、最近のアイルランドではいろんな食材がマーケットに出回っています。日本ではあまりお目にかからないようなものも目にすることができます。最近のアイルランド人は食や健康に大変興味があるのです。

次回後半ではもう少しマーケット内を旅し、なぜイングリッシュ・マーケットが有名なのかをご紹介したいと思います。
>後編の記事はこちらから!

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1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。

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