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クルーズ運航のパートナー『港湾』に密着 ~秋田県~後編
邦船だけでなく大型外国船の誘致に力を入れ、その戦略が実っている秋田県。どのような取り組みがなされているのでしょうか。
前回に続き、秋田県 建設部 港湾空港課 今野さんにお聞きします。
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そうですね・・。まずは、「港に関わる人・モノの調整」でしょうか。
物理的な整備よりも、秋田港に携わる多くの方々のご理解やご協力を得ることです。秋田港の利用者にお願いして回ることから始まります。クルーズ客船が岸壁に停泊している間や入出港の際、一時的にそれらの船の往来などをストップしたり時間をずらしていただく必要があるからです。それぞれの業務を調整していただくことになりますから、ご迷惑をおかけすることになります。県民生活に必要な物資を輸送する船舶も多いことから、港湾利用のバランスを考えたクルーズ船誘致を考えていきます。
また、陸の交通のご協力も、秋田港へのクルーズ誘致を支える大きな力です。
埠頭上の40m×160mの限られた範囲に、バス・タクシー・レンタカーの駐車場と通路、売店、イベント等の実施スペースを確保します。
式典や船内見学会の際には、約140名の来賓や見学者の滞留スペースと歩行者用通路の確保が必要になります。このため、寄港前には関係者に集まっていただき、
車両・歩行者の動線や駐車位置等を調整します。寄港後も、問題点の抽出、対応策の検討、動線等の改善を進めてきております。
竿燈時期も含め、一度にたくさんのバスの確保は困難です。秋田港では関係者の協力で、寄港の約1年前からバスの配車の可否を一覧で把握できます。この点も船社やチャータラーに評価されております。
ハイヤー協会も、必要に応じて駆けつけてくださっていて、秋田港ではタクシーでお待たせしたことはありません。
すべてお願いの世界です。
また、地元商工団体では、関係者に向け「国籍別の乗船客数やシャトルバスの運行時刻等」の情報を提供していただいております。結果、秋田市街地でも、各商店で英語のウェルカムボードの設置や英会話教室独自の英語案内など外国人受け入れ体制を整えてくださっています。港付近の商業施設では、無料Wi-Fi設備を独自で導入していただき、とくに船員の方々に好評です。
クルーズ客船の寄港を通して、このような仕組み作りができたことは非常に有意義だったと思います。クルーズ誘致は、このように地元のたくさんの方々の理解や支援があってこそ成り立っています!
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地元の方々とともに、クルーズの受け入れ体制を整え、誘致を実現させてきた秋田県。
今野さんいわく、秋田県には祭・文化・食とすばらしい魅力がギュッと詰まっているとか。「冬でも楽しめるイベントがあるんですよ」と笑顔でお話しされていました。詳細は観光振興課の方からお知らせいただけるとのことですので、それはまた後日に記事にしたいと思います。
私が気になった2つ目の『秋田県の何が人を惹きつけ、そして足を運ばせるのか』に繋がるのではないかと楽しみにしています。
(後日記事にしました!冬も行きたい秋田 横手かまくら 紫灯まつり 犬っこまつり)

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