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六義園(香る紅葉!?)
都内有数の紅葉の名所!江戸の香りを楽しむ秋に
▲中之島
六義園は東京都文京区の国の特別名勝に指定されている大名庭園です。五代将軍 徳川綱吉の側用人・柳沢吉保による設計および指揮のもと、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」となりました。吉保の文学的造詣の深さを反映しており、その繊細で温和な雰囲気から、造園当時から江戸の二大庭園に数えられていました。(もうひとつは小石川後楽園)
庭園には、万葉集や古今和歌集に詠まれた紀州(現在の和歌山県)の景勝地「和歌の浦」の景色をはじめ、その周辺の景勝地や中国の故事に因んだ景観が映し出されています。明治時代には三菱創設者でもある岩崎彌太郎の別邸にもなった六義園は、紅葉の名所でもあります。
回遊式築山泉水庭園って?
大きな池を中心として、その周りに路を巡らし、築山、池中の小島、橋などで景勝地を表現した日本庭園のことを回遊式築山泉水庭園と言います。代表的な庭園には、石川県の兼六園や京都府の鹿苑寺庭園が挙げられます。
紅葉と大名庭園のライトアップ
紅葉の名所でもある六義園では、秋のライトアップが行われます。期間中は秋の夜に朱色や黄金色に色づく木々が浮かび上がり、水面にまばゆく映し出される様子をお楽しみいただけます。園内にはかつて、「蓮の花の盛りの頃には、水までも良い香りがする」という意味の「水香江」という蓮池がありました。
▲水香江
ライトアップでは、水香江があった場所に現代風に「青い光とミスト」で「水」の清らかな流れを再現しています。また、今年度より新たに蓮をイメージした香りをプラスし、悠久の歴史に想いを馳せ、しっとりとした幻想的な空間を創出します。
■ライトアップ開催:11月19日(木)~12月6日(日)
※9時~21時(最終入園は20時30分)/通常開園時間:9時~17時(最終入園は16時30分)
紅葉、ライトアップ、蓮の香...想像するととても優雅な空間をイメージできますね。涼しくなってきた今日この頃、都会の真ん中で落ち着いた紅葉観賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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空飛ぶ地球儀 編集部
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