ニーハオ！ 今回は、中国四川省東北部にある中国屈指の景勝地、『黄龍』についてご紹介していきます！

岷山山脈の一つ、玉翠峰（標高5160m）の麓にある『黄龍』は、龍の鱗のように幾重にも連なる石灰棚や雄叫びのような滝の轟音、緩やかに蛇行する川の姿から、その名が付けられました。周囲の森には絶滅危惧種であるジャイアントパンダや『孫悟空』のモチーフとなったキンシコウなどの珍しい動物も生息していることから「世界自然遺産」と「世界生物圏保護区」の2つに登録されています。

黄龍で一番の見どころは、その美しさから"この世の仙境"と称される『五彩池』。太陽や空、木々が水面と戯れ、黄金色や青、白など様々な色に変化していくその姿はさながら、万華鏡のよう。もう、美しすぎてどうにかなっちゃいそうですね...。

五彩池から麓へ下る道の中間には、五彩池に次いで2番目の大きさを誇る『争艶彩池』があり、文字どおり水面を艶やかに彩る美しい景観が楽しめます。五彩池のほとりの『黄龍寺』という寺院では、この地で祀られている黄龍の神『黄龍真人』を人々の信仰の対象としており、寺の下に建つ洞窟『黄龍洞』には黄龍真人が残した『奇跡の水』があるそうな...。なんでも、その水を飲めばあらゆる病気が治ると言い伝えられているんですって。

ところで、黄龍の美しさをもっと堪能するならハイキングがオススメなんです！　ロープウェイで五彩池まで行き、エリア内の遊歩道を散策してみてください。遊歩道には展望台や休憩所も点在しているので、手軽に景観を楽しめちゃうんですよ。 長い歳月をかけて自然が作り上げた奇跡の泉を、是非一度、この目で体験してみてはいかがでしょうか？