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アルプスの美しき箱庭『ドロミテ』は、あの水上都市を陰で支えていた?
Buon giorno! 今回は、イタリアが世界に誇る世界遺産『ドロミテ』についてご紹介していきます!
イタリア北東部のオーストリアとの国境にほど近い場所にその山岳地帯はあります。穏やかで牧歌的な田園風景と荒々しくも美しい山塊たちのコントラストが独特な景観を創り出しており、2009年には世界自然遺産にも登録されました。
広さは九州の約3倍超と広大で、18の山々や針葉樹林、岩壁、湖が美しい風景を織りなしています。ドロミテの最高峰『マルモラーダ』は標高3,342mと4,000m級の山々が連なるヨーロッパアルプスの中では比較的低めながらも、十分に迫力を感じさせてくれます。
ドロミテの雄大な景観を満喫するには、拠点となる山岳リゾート街『コルティナダンペッツォ』へ。ここから100km西に位置する都市『ボルツァーノ』を結ぶ『ドロミテ街道』 は"ヨーロッパ屈指の景勝地"として人気が高いのです。点在する美しき湖も見逃せません。特に『カレッツァ湖』は、透き通ったエメラルドグリーンの湖面に周囲の木々と空の色、山々が反射し、まるで宝石のような輝きで訪れる人々を魅了します。
ところで、ドロミテには意外な一面も。なんと、"水の都"として有名な都市『ベネチア』は、ドロミテが支えているというのです。実はベネチアは"ひっくり返すとドロミテの森になる"と言われるほど、ドロミテで伐採された膨大な数の木々が使用されているのです。世界遺産『ドロミテ』で採れた木々たちが、同じ世界遺産『ベネチア』を支え続けているのです。まるで、レディーファーストを信条とするイタリア人男性のようですね。
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