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繊細すぎて自殺しちゃう猿?!ボホール島の世界最小のメガネザル「ターシャ」がストレスで絶滅危惧種に!
フィリピンのセブ島から高速フェリーで2時間で行けるボホール島は、サンゴと白砂の美しいビーチに囲まれたネイチャーアイランド。手つかずの自然が残る島内には観光スポットも多く、ジャングルを巡るエコツアーなどが人気になっています。
島のほぼ中央部に位置する『チョコレート・ヒル』は、なだらかな円錐型の丘が延々と連なり、幻想的な景観を誇ります。乾期には丘を覆う緑の草がチョコレート色に変わることに由来してこう呼ばれるようになり、巨大なアポロチョコのようにも見える美味しそうな景色が一面に広がります。
この島に生息する人気者は、世界最少のメガネザル「ターシャ」です。くりっと愛らしい大きな目が特徴のターシャは、体長約10cmほどしかなく、手の中にもすっぽりと納まってしまう小型サイズ。あまりの小ささにポケットに入れて持って帰ってしまう密猟が横行し、絶滅危惧種に指定されて大切に保護されています。
驚くべきは、その生態。人間以上に繊細な性格で、ストレスがかかると自ら木などに頭をぶつけて自殺してしまうのです!環境の変化や温度差、人間がむやみに触れたり追いかけたりすることがターシャにとっては大きなストレスとなるため、観光客が触れることも禁止されています。
そんな繊細なターシャを見に行く時は、守らなければいけない規定がいくつかあります。
- 絶対に脅かすようなことは止めること
- カメラのフラッシュはNG
- 大きな声を出さずに静かにすること
- ターシャのいる木を揺らさないこと
保護区内にはこのような注意事項の書かれた看板がありますので、よく読んで、遠くから優しく見守ってあげてくださいね。
(文:南まい)
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