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クロアチア2("ミニ・ヨーロッパ")
"ミニ・ヨーロッパ"
下市
よく「多様性」という言葉を耳にしますが、クロアチアは多様性という言葉を飛び越えて、数え切れないほどのたくさんの歴史と文化が入り混じっていますよね。
片山さん
クロアチアを表す時、「多様性」という言葉では足りないですね。それを一番分かりやすい形で伝えられるのが多種多様な食事だと思います。クロアチア料理は「ミニ・ヨーロッパ」と呼ばれているんですよ。
下市
「ミニ・ヨーロッパ」ですか?
片山さん
はい。その名の通り、ヨーロッパの料理を凝縮したようなものがクロアチア料理なんです。例えば、ローマ帝国からは『イタリア料理』を、オスマン帝国からは『トルコ料理』、ハプスブルク帝国からは『オーストリア・ハンガリー料理』、もちろんナポレオン統治時代には『フランス料理』も伝わりました。たくさんの郷土料理の影響を受け、クロアチア風にアレンジしたものが今の「クロアチア料理」と?いうわけなんです。
下市
なるほど!それはまさに「ミニ・ヨーロッパ」ですね。その中でも、クロアチアというと、シーフードがとても美味しいですよね。
片山さん
アドリア海に面しているので、新鮮な魚介類が豊富に獲れます?からね。例えばピザ一つをとっても、アドリア海で獲れたイカや海老などの海の幸を使ったシーフードピザはもう絶品!素材の味が活かされたサラダもおすすめです。
▲シーフードピザ
▲タコのマリネ
▲イカのグリル
下市
「チェヴァプチチ」といった肉料理も外せないですよね。美味しいといえば、「クロアチアワイン」も味わい豊かかと思います。
片山さん
日本ではあまり知られていませんが、「クロアチアワイン」の歴史は古く、2000年以上も前から作られているんですよ。国内で栽培されている葡萄の品種もとても多く、クロアチアのオリジナル品種が29種類もあり、例えば有名なカリフォルニアワインの葡萄も元はクロアチアの葡萄なんです。
写真提供:クロアチア政府観光局
下市
それは知らなかったです!クロアチアワインの特徴はどんなものでしょうか?
片山さん
ひと言で言うと"深さ"ですね。味が濃くて香りも豊か。一口飲むとその味の深さにびっくりすると思います。
下市
日本ではなかなか飲む機会がないので、希少価値が高いですよね。行かないと味わえないワイン...。飲みたくなってきました(笑)。
片山さん
ワインだけでなく、ビールや「ラキヤ」と呼ばれる果物の蒸留酒もオススメです。ここまで美味しいお酒がたくさんあるのには理由がありまして、その一つが「水が綺麗」ということなんです。
下市
旅行先での衛生面は気になるところですから、水が綺麗なのはとても嬉しいです。自然が豊かなクロアチアだからこそですね。
気になると言えば、治安もいいイメージがあります。
片山さん
治安もいいですね。実は私たち政府観光局は"ハートフルクロアチア"とクロアチアのことを謳っていまして。ハート型の島があるとか、ハート型の無形文化遺産があるとか理由は多々あるのですが、一番ハートフルなのが『クロアチア人』なんです。明るくて優しい。道に迷っている観光客がいたら声をかけたり気さくに話しかける。みんな本当にハートフルなんです。
▲大切な人にプレゼントする「リツィタルハート」。無形文化遺産に登録されています。
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