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東国三社めぐり1(鹿島神宮)
<写真提供:鹿島神宮>
2600年以上の歴史を持つ 関東最古の一つに数えられる神社
みなさんは「東国三社」をご存知でしょうか。
茨城県と千葉県にまたがる鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の三社を「東国三社」と呼び、江戸時代、お伊勢参りのあとに、この三社を参拝する「東国三社詣で」として親しまれました。
3つの神社が「東国三社」として信仰されるようになったのは、『古事記』『日本書紀』の神話「国ゆずり」が由来とされています。
また、三社の場所が大和朝廷の東国の拠点として適していたため、三社をまとめて「東国三社」とされたとも言われています。
パワースポットとしても有名な東国三社、今回は鹿島神宮をご紹介します。
国ゆずり
天照大御神が、地上を治めていた大国主神に対し、地上を譲るよう使者を送るもことごとく失敗します。
そこで天照大御神は鹿島神宮の建御雷神、香取神宮の経津主神、息栖神社の天鳥船神の三柱を派遣し、武威を示しました。
大国主神は国を譲る代わりに、自分のために神殿を建ててほしいと言います。
その神殿が、出雲大社だと言われています。
鹿島神宮は、茨城県鹿嶋市にあり、常陸国一之宮(地域の中で最も格式の高い神社)です。
全国約600社ある鹿島神社の総本社で、関東では最古の神社です。
その歴史は、初代神武天皇元年創祀と伝えられていることから2600年以上!!
御祭神は、神話で活躍した建御雷神。勝利の神様として、藤原家、徳川家など武家の信仰も篤く、勝負ごとにご利益があると言われています。
神話からもわかるように、香取神宮と関係が深いため「鹿島・香取」と一対で語られることが多く、道場などで「鹿島大明神」「香取大明神」という掛け軸を見たことがある方もいるでしょう。
さらに「神宮」と名のつく神社は現在いくつもありますが、平安時代から伊勢の他に神宮と呼ばれたのは、鹿島神宮と香取神宮だけ。
別格の格式を持つ神社です。
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空飛ぶ地球儀 編集部
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