北欧2(クリスマス本番)

クリスマスマーケット

<写真提供:ノルウェー政府観光局 Thomas Rasmus Skaug - visitnorway.com>

クリスマスといえば、サンタクロースの他にもクリスマスマーケットや街中を彩るオーナメントグッズ、この時期ならではの料理も楽しみですよね。1年のうち最大イベントであるクリスマスを前に、どの国も12月に入ると大忙しになります。子どもたちはアドベントカレンダー(クリスマスまでのカウントダウンカレンダー)を楽しみ、大人たちは家族で素敵なクリスマスを過ごすための準備をします。北欧4か国に共通する習慣として、ろうそくやランタンを灯して、自然な光を楽しむことが挙げられます。雪に映える灯りがより一層、クリスマスシーズンを盛り上げてくれます。

フィンランド

クッキー
<写真提供:フィンランド政府観光局>

フィンランドの12月は、6日の独立記念日、13日の聖ルシア祭、そして24日のクリスマスなど、大切なイベントが目白押しの月です。クリスマスの準備は11月から始まり、まずどこでクリスマスを過ごすかを決めます。家族と自宅で過ごすのが一般的なクリスマスですが、都会を離れてコテージなどを借りて、雪景色の中、星明りとランタンに光を囲む贅沢な過ごし方もあるそうです。ろうそくの消費量が世界一なのもうなずけますね。

ランタン
<写真提供:フィンランド政府観光局>

ノルウェー

Christmas-market
<写真提供:ノルウェー政府観光局 CH - Visitnorway.com>

ノルウェーでは、もともとスウェーデンのお祭りだった12月13日の聖ルシア祭が、ノルウェーにも伝わり、学校や幼稚園を中心に祝われています。メインのクリスマスイブまでの24日間はアドヴェント(降臨節)と呼ばれ、家の中を隅々まで掃除したり、クリスマスの装飾を済ませて過ごします。ツリーの飾り付けはクリスマスイブの前日に行われ、この日はリトル・クリスマスイブとも呼ばれます。街のクリスマスマーケットはプレゼントを買う人で溢れますが、灯りがよりやさしく感じられる光景はこの季節ならではとも言えます。

デンマーク

オーナメント
<写真提供:Kristian Krogh / VisitDenmark>

デンマークのクリスマスシーズンに一番の盛り上がりを見せるのが、「ロイヤルコペンハーゲン本店」です。店内はおしゃれに配置されたテーブルセッティングが並び、人々は自分の家をどんな飾り付けにしようか悩みます。また、デンマークでは本物のもみの木をクリスマスツリーにして、本物のろうそくを灯す習慣があります。ろうそくの火が木の枝や飾りに燃え移らないように気をつけなければなりませんが、やさしい灯りを囲んで心地いい時間を過ごすのが大好きなデンマーク人にとって、ろうそくは必須アイテムだそうです。

スウェーデン

christmas
<cHelena Wahlman/imagebank.sweden.se>

12月になると日が落ちるのが早くなるため、12月13日に光と太陽を願う、光のお祭り「ルシア祭」が行われます。クリスマスが近づいてくると、様々な家の窓辺に星のオーナメントが飾られるようになります。これは、キリストが生まれたときに、"輝いていた星"が、起源となって飾られるようになったそうで、寒い地域ならではの灯りの暖かさを感じることができます。また、クリスマスマーケットを訪ねるのも、この時期ならではの楽しみです。ガムラスタンやスカンセンの伝統的なマーケット、たくさんの出店が並ぶ王立公園のマーケット、デザインスクールの学生による個性的なマーケット、ローセンダールガーデンの手作り感あふれるマーケットなど、毎週のように訪れたくなります。

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