世界遺産「センメリング鉄道」を下車して、山頂から大自然と絶景を堪能しよう!|オーストリア

アルプスの鉄道の旅は素敵だけど、車窓から眺めるだけじゃなくて、大自然も肌で感じてみたい!けど絶景を見に山頂まで歩くのはたいへん・・と思うことってありませんか?今回は、鉄道と絶景を一日で楽しめる、ウィーンからの日帰り山頂コースをご紹介します。

世界初の「世界遺産の鉄道」に認定された、オーストリアのアルプス東部を走る「センメリング鉄道」。首都ウィーンから1時間弱と日帰りで行けるこの鉄道には、車窓からの景色だけでなく、下車しないと楽しめない魅力がいっぱいあります。

冬はスキーやそり滑り、夏はハイキングやサイクリングと、ウィーン人にも大人気のセンメリングの大自然と絶景を堪能できる、ヒルシェンコーゲル山頂をご紹介します。

センメリングのスキー場で、雲海を眼下にスキー
<センメリングのスキー場で、雲海を眼下にスキー>

目次

センメリング鉄道とアクセス

ウィーンからグラーツ方面に南方に伸びるオーストリア国鉄路線のうち、世界遺産「センメリング鉄道」として登録されているのは、グロクニッツ駅からセンメリング駅を経由し、ミュルツツーシュラーク駅までの41km、所要時間約30分の区間です。

雄大なアルプスを車窓から眺めつつ、急こう配やトンネルを抜ける絶景ルートです。

センメリング鉄道を走るオーストリア国鉄の車両
<センメリング鉄道を走るオーストリア国鉄の車両>

センメリング鉄道は、ハプスブルク時代の1848年に建設が始まり、6年の歳月をかけて完成。アルプスの険しい山々に15のトンネルを掘り、16の高架橋を掛けるという壮大な工事が終わった路線には、蒸気機関車が走り、ハプスブルク家の皇帝一家や貴族がこぞってこの地方を訪れるようになりました。

センメリング地方はウィーンから最も近いアルプスということもあり、現在では夏は避暑、冬はスキー客に人気です。

鉄道建設の記念碑と車両が展示されているセンメリング駅
<鉄道建設の記念碑と車両が展示されているセンメリング駅>

今回訪れる、ヒルシェンコーゲル山頂は、ウィーン中央駅から南行の電車に乗り、約1時間15分で到着するセンメリング駅を基点とします。この駅からセンメリング峠にあるゴンドラ乗り場までは、上り坂を徒歩約20分。

あまり歩きたくない場合、センメリング駅から続けて15分電車に乗り、ミュルツツーシュラーク駅で下車した後、バスに約15分乗車しても、同じゴンドラ乗り場の目の前に到着します。

スキーシーズンには、ウィーン中央駅やセンメリング駅からゴンドラ乗り場まで、スキー客用のシャトルバスサービス(要予約)も利用可能です。

ウィーンから日帰りスキー

先日ウィーンでは、寒く曇りや霧の日が続いていたので、久しぶりに青空と日光が見たくなり、思い立ってスキーのギアを担いで、センメリング峠にやってきました。標高984mのこの峠まで来ると、雲に切れ目が見え、青空がのぞき始めます。

樹氷と「センメリングへようこそ!」と書かれた看板
<樹氷と「センメリングへようこそ!」と書かれた看板>

ゴンドラから眼下に見える、霧に包まれた麓の村 センメリング
<ゴンドラから眼下に見える、霧に包まれた麓の村>

スキーの準備をしてここからゴンドラに乗ると、ヒルシェンコーゲル山の山頂まで一気に登ることができます。外の景色は鬱々とした雲と霧が一気に晴れ、青空と樹氷の世界が広がっています。

センメリング 山頂 ヒュッテ
<山頂のヒュッテ>

標高1.340メートルの山頂に着くと、そこは別世界!下界を見下ろすと、標高1000メートル以下は霧と雲に包まれているのが見えて、天上と下界のあまりの差に、帰りたくなくなってしまいます。

センメリング ゲレンデ 
<誰もいないゲレンデ>

平日のゲレンデは空いていて、雪のコンディションも最高。空を飛んでいるような気分で、ビュンビュン飛ばして滑ります。ナイター営業の日は、仕事帰りに一滑りしに来る人や家族連れもいてにぎわいますが、平日は穴場で、ゲレンデをひとり占めできます。

センメリング 山頂ヒュッテで食べる、ソーセージとゲアムクヌーデル。ビールは濁りのあるヴァイツェンビール
<山頂ヒュッテで食べる、ソーセージとゲアムクヌーデル。ビールは濁りのあるヴァイツェンビールがよく合います>

山上ヒュッテのスキー場グルメも欠かせません。日光の当たるテラス席に座ると、気温は氷点下なのにポカポカと温かく、スキー焼けしそう。

ヴァイツェンビールとアツアツのソーセージを注文し、デザートはスキー場の定番スイーツ、ゲアムクネーデルをいただきます。プルーンのペーストが入った巨大なあんまんのようなスイーツで、溶かしバターかバニラクリームをかけ、芥子の実を大量にかけていただきます。ほくほくと温かく、体が温まります。

女子スキーのワールドカップが開催される直前だったこともあり、巨大スクリーンや観覧席の設営も行われていました。そんな世界的なスキー場をひとり占めしているような気分で、とても贅沢な気分です。

ここはスキーゲレンデとは別に、そり滑りのゲレンデも作られていて、本格的なそりで一気に3kmの距離を山頂から滑り降りることができます。

かなりのスピードが出ますので、両足でそりの操作ができ、スキーウェアやヘルメット、手袋などの装備が必要という条件はありますが、現地でそりをレンタルすることも可能です。夜はさらにライトアップもあり、とてもスリリングな経験ができますよ!

夏の山頂からの絶景

夏は避暑地として人気なセンメリング。

センメリング オフロード マウンテンバイク
<オフロードを猛スピードで下りてくるマウンテンバイカーたち>

冬はスキー場だったゲレンデが、夏はオフロード・マウンテンバイクのメッカになります。ゴンドラに自転車を積んで一気に山頂に登り、上からオフロードを駆け下り、ジャンプする人たちの姿は、見ているだけでスリリングでドキドキします。

もちろんサイクリングをしなくても、ゴンドラで山頂まで上がって、のんびりとハイキングをしたり、絶景を見下ろしながらヒュッテで食事を楽しんだりすることもできます。

センメリング 山頂 夏 ピクニック施設
<夏の山頂には、遊び場やピクニック施設も充実しています>

山頂には、巨大な子供用の遊び場や展望台があり、眼下にはセンメリング鉄道や、ハプスブルク家の皇族も宿泊した歴史的な避暑ホテル、谷の向こうにあるラックス高原を見渡すことができます。

絶壁の前に見える高架橋が「カルテ・リンネ」センメリング
<絶壁の前に見える高架橋が「カルテ・リンネ」>

特に、センメリング鉄道で最も有名な高架橋と絶壁「カルテ・リンネ」が、この山頂から見えるのは、うれしい驚きです。オーストリアの昔の通貨、シリング札にも描かれた風景で、オーストリア人にとってはなじみの絶景です。

ここからハイキングに向かうもよし、山頂のヒュッテでゆっくりするもよし、美味しい空気と絶景に見とれて、ゆったりと時間が過ぎていきます。アクロバティックなジャンプを繰り広げるマウンテンバイクを眺めながら、青空の下でのんびりすると、心も体もリフレッシュします。

まとめ

冬と夏のセンメリング、ヒルシェンコーゲル山頂の楽しみ方を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?こうやって気軽にアルプスの空気を吸い、絶景を楽しむのも、オーストリアの素敵な楽しみ方です。ぜひ、世界遺産「センメリング鉄道」乗車ついでに、ぜひ足を延ばしてアルプスを歩いてみてください。

センメリング ヒルシェンコーゲル Semmering Hirschenkogel

  • 所在地:Carolusstraße 3, 2680 Semmering-Kurort(ゴンドラ乗り場)
  • 公式サイト:センメリング

※ゴンドラの営業時間は公式サイト要確認
冬期:12月上旬~3月上旬(ナイター営業は時期による)、夏季:6月下旬~8月(毎日)、5月中旬~10月(木~日曜)

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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