海外一人旅を楽しむための5つのヒントとおすすめの国

<TOP画像:南米はマチュピチュをはじめ、一人旅でも楽しめる絶景が満載だ。>

「一人旅って何が楽しいの?」

もしかすると、そんな風に感じる人もいるだろう。たしかに、ひとりで海外に行くとなると不安に感じるものだし、孤独なんじゃないかと思う人もいるかもしれない。

ただし「ひとり」だからといって孤独とは限らない。自分で旅の計画を立て、予算を組み、見知らぬ土地を旅するうちに、自分の強みや弱点までよく理解できたり、のちのちの自信につながることもある。

筆者は17歳の時にはじめてひとりで海外を旅行して以来、結婚するまで10年以上一人旅を楽しんできた。それで、私が考える「もっと一人旅を楽しめるようになるヒント」を5つまとめて紹介したいと思う。

目次

一人旅を楽しむ5つのヒント

一人旅におすすめの国 5選
まとめ

一人旅を楽しむ5つのヒント

ヒント1. 旅のテーマから旅行先を決めよう

一人旅の醍醐味は、自分の興味の赴くままに歩けること。グループ旅行だとそうはいかない。個人的には興味がないけど、「みんなで決めたことだから」と、あまり行きたくもない場所でかなりの時間を費やすこともしばしば。

それで、一人旅に出る際は「旅のテーマ」を決めよう。この国・この都市に来た目的は何か、自分はどんなことに興味があるのか。例えば、現地のアートや芸術に興味があって美術館巡りをしたい。アウトドア派だからとことん自然を楽しみたい。もしくは、単にきれいな町を散策しながらカフェ巡りをしたい、等々なんでもいい。

もちろんディズニーランドにひとりで行ってもつまらない。無意味に孤独感が募るだけだ。たしかに家族向けのビーチやカップル向けの観光地など、一人旅には不向きな場所もある反面、一人の方が自由に楽しめる場所もある。そういった場所を選べばいい。

エルサレムは聖書の歴史の中心となる場所
<エルサレムは聖書の歴史の中心となる場所だ。>

私の場合、「聖書の歴史」に興味があってイスラエルやトルコを一人旅したことがある。何を見たいのか、旅の目的がはっきりしていたので下準備がしっかりできたし、ガイドブックに載っているからというだけの理由で、興味のない場所に行って時間を潰してしまうこともなかった。

むしろ限られた時間内で旅の目的に沿った見どころを効率的に回れたと思う。

ヒント2. 健康管理を心がけよう

旅行中は疲れがたまったり、慣れない気候や食事で体調を崩してしまうこともある。病気になってしまえば、楽しいはずの旅が一転して苦い記憶に。一人旅は自由である分、他人に頼れないので、家族旅行以上に体調管理はしっかり行っておきたいものだ。

私が海外旅行保険会社で勤務していた際、ペルーやボリビアなどの高地を旅行中に高山病で急遽旅行を中断しなければいけなくなった人、犬にかまれた人、辺ぴな場所で足を骨折し別の都市へ緊急搬送しなければいけなくなった人など様々なケースを見た。

筆者自身、インド一人旅中に路上でラッシー(ヨーグルトのような飲み物)をあまりのおいしさに飲みまくった結果、激しい下痢と発熱に見舞われることに。やはり、体調管理には気をつけたいものだ。

インド旅行は刺激的だが体調管理には注意が必要
<インド旅行は刺激的だが体調管理には注意が必要。>

個人でできる対処法としては、まずは海外保険に加入しておくこと。手術が必要になったり、治療のために別の大きな都市への緊急移送が必要なった場合など、移送や手術費用で1千万円以上必要になる場合もある。海外保険の付帯額や付帯内容も確認しておこう。

もうひとつ個人的なおすすめは、宿泊場所をしっかり選ぶこと。夜にゆっくり休めないと疲れがたまる一方だ。格安のゲストハウスばかりではなく、途中少し贅沢していいホテルに泊まってみるのもひとつの手だ。

ヒント3. 一人旅では少しだけ社交的に

スマホやGPSのおかげで、ほとんど誰とも会話をせずに旅を完結させることが可能になった。旅先で迷って誰かに道を聞かなければいけない場面はほとんどなくなったし、レストランやホテルのレビューもあらかじめGoogleで確認できるから、誰かに尋ねる必要もない。

トルコを一人旅していた時の筆者。店員に頼んで取ってもらった写真
<トルコを一人旅していた時の筆者。店員に頼んで取ってもらった写真だ。>

一人旅だからと言って、無言で旅しなければいけないわけではない。むしろその場限りの出会いだからこそ、気軽に話しかけられることもある。

例えば、写真を撮るときはセルフィーで済ませてしまうのではなく、あえて他の旅行者に頼んで写真を撮ってもらったり、レストランでは「君が食べてるそれおいしい?何を注文しようか迷っているんだよね」と話しかけてみたり。

「変な人と思われるかも」とか「嫌われたらどうしよう」とか心配しなくて大丈夫。旅先だけでの出会いで、今後会うこともおそらくないのだから、思い切って話しかけてみよう。ふとした会話がきっかけで、良い思い出が作れたり、現地の人しか知らない旅の情報が得られるかもしれない。

ヒント4. 現地の治安状況を確認しよう

一人だからといってびくびくする必要はないが、あまりにも無謀な行動は避けたいところ。一人旅にはそれなりの危険も伴うので、あらかじめ旅先の治安を確認し、安全対策を取っておこう。

世界的に見れば、東京は比較的安全な街だが、深夜に歌舞伎町のバーで飲み明かすのは安全とは言えないのと同じように、海外でもそれぞれの町に「立ち寄らないほうがいい場所」があるものだ。それで、スラム街や風俗街など観光地ではないところには立ち寄らないようにしたい。

また、昼間は安全に思えても夜間に雰囲気が一変する場所もあるし、政治状況やデモで普段は安全な場所が突如急変することもある。

例えば、私が東南アジアを旅行していた時、帰国から数日後にデモで空港が閉鎖されてしまったことがある。私自身は幸い影響を受けなかったが、数日日程が違えば帰国できなくなっていた可能性もあった。

デモや政情不安に伴うケガや日程変更は保険対象外であることも多く、個人でできることは限られているかもしれないが、あらかじめ外務省の「海外安全ホームページ」で治安情報や現地のニュースを確認しておくことはできる。

また意外と見過ごされがちだが、その国の「選挙日」前後はデモが発生したり情勢不安になる可能性が高いので旅行を避けるほうが無難だ。旅行の日程を組むときに確認しておこう。

ヒント5. 現地の言葉を少し学んでいこう

「一人旅は英語が話せないから心配」とも「英語が話せれば大丈夫」とも考えないほうがいいかもしれない。ホテルのスタッフや空港職員は英語が話せても、一般の人は英語が話せないことの方が多いからだ。

むしろ現地の文化への敬意を込めて、現地の言葉を少し覚えておくようにしよう。スペイン語であれ、タイ語であれ、ヘブライ語であれ、挨拶だけでも覚えておくと、英語で押し通そうとするより、ずっと印象が良くなるはずだ。

私自身は、挨拶に加え、数字の1から10までと、「~へ行きたい」、「~をしたい」という文を現地語で覚えておくようにしている。それくらいなら出発の数日前からでも暗記できるはず。数字は買い物のときに値段交渉で役立つし、自分が何をしたいかどこに行きたいかだけでも伝えられれば道に迷った時に便利だ。

あとはジェスチャーを使ったり、細かい表現が必要な場合はAIや翻訳ツールが役に立つ。何より現地文化と相手への敬意、そして伝えたいという思いがあれば、意外と旅行中にコミュニケーションに困ることはない。

日本人の外国語学習に関しては筆者の下記ブログも参照されたい。

なぜ日本人は英語が苦手なのか。 │KOTOBA LOUNGE JOURNAL

一人旅におすすめの国 5選

では最後に、筆者がこれまで訪問した国の中から、海外一人旅に特におすすめしたい国を5つ紹介しよう。一人旅では、治安や交通機関、言葉、そして一人でも行動しやすい雰囲気が重要になる。

1. アメリカ

アメリカ 交差点

交通網と観光インフラが非常に整っており、一人でも移動しやすい国。英語圏なので、英語の学習がてら旅をしたい学生には最適な候補かもしれない。

ヨセミテやグランドキャニオンなどの壮大な国立公園からニューヨークの摩天楼まで、アメリカは広く、見どころも多い。カルフォルニアからニューヨークまで電車(アムトラック)で移動しながら各州をゆっくり旅してまわることもできるだろう。

2. タイ

一人旅の定番といえばタイ 街並み

一人旅の定番といえばタイ。日本から比較的近いうえに、様々な遺跡やエキゾチックな街の雰囲気など旅人を飽きさせない刺激が詰まっている。物価も安く、食べ物もおいしいので、長期滞在にも向いているし、治安も比較的安定しているので、はじめての一人旅でも安心して楽しめると思う。

3. 南米諸国(ペルー・ボリビア・パラグアイ)

南米諸国(ペルー・ボリビア・パラグアイ)きれいな鳥

地球の裏側に位置する南米諸国も、一人旅を楽しむにはうってつけの場所だ。ペルーにはマチュピチュやナスカの地上絵、ボリビアにはウユニ塩湖やサマイパタの砦など文化遺産や自然遺産の宝庫だ。日本では見られない壮大な自然美を堪能できること間違いなし。

パラグアイは観光地としては知名度こそ高くないが、旅人が癒される日本人居住区や南米初の鉄道が開通したアスンシオンなど見どころも多い。以前のたびこふれの記事でもパラグアイやボリビアの見どころを紹介しているので参照されたい。

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4. インド

インドの聖堂

筆者が独身時代に旅行しておいてよかったな、と思う国のひとつ。あらゆる意味でぶっ飛んでいるので、旅行していて楽な国ではないが、強い刺激を求めるリアルバックパッカーの雰囲気を味わいたいならインドは外せない。

これまでの人生観を覆すような体験ができる反面、逆に言うと夫婦で楽しめる旅行先ではないかもしれない。

5. トルコ

カッパドキアの奇岩群など絶景を楽しめるスポット

ヨーロッパと中東の文化が交差する独特の魅力を持つ国。イスタンブールの町並みは美しく、一人で街を歩くだけでも楽しめる。カッパドキアの奇岩群など絶景を楽しめるスポットも多い。親日国で、欧米諸国と比較すると物価が安めなのも一人旅には嬉しいポイント。

まとめ

ひとりであることと、孤独であることは別物だ。

ひとりで自分の興味の赴くままに町を歩き、自然遺産や文化遺産を堪能し、ときには現地の人と言葉を交わす。そんな時間は、誰かと一緒の旅ではなかなか味わえない。

一人旅では、すべての判断を自分で下すことになる。どこへ行くか、何を見るか、今日は休むか、それとも歩き続けるか。その積み重ねが、気づかないうちに自信になっていくし、自分自身と向き合う時間にもなるに違いない。

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    Shinji Muto

    一人旅・海外勤務を経て、現在は南アフリカ人の妻と共に南米パラグアイに在住。3カ国の永住権を持ち、日本語・英語・スペイン語を操る日系アメリカ人が各地の名所を解説します。コトバラウンジ(journal.kotobalounge.com)にてウェブサイトやアプリのローカライゼーション・翻訳も承っています。

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