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魚の干物の常識が変わる!「軽石干し」のジューシーな旨味と驚きの製法【北海道鹿部町】

「魚の干物は、身が硬くてしょっぱいもの」・・・そんな先入観を持っている方にこそ、ぜひ味わっていただきたい逸品があります。
それが、北海道鹿部町にあるイリエ船橋商店の「軽石干し」です。
秀麗 駒ヶ岳の火山活動の恵みと、地元の人たちの熱意、職人の知恵が融合して生まれたこの革新的な製品は、これまでの干物の概念を根本から変える「ふっくらジューシー」な仕上がりが特徴です。
今回は、グルメ好きの間で話題の魚の干物「軽石干し」の秘密について徹底解説します。
目次
- 従来の干物とはここが違う!「軽石干し」の圧倒的なメリット
- 駒ヶ岳の大地の恵みを活用!
- 魚の旨味を逃さず凝縮!科学が証明する「軽石干し」のプロセス
- 贈り物にも最適!数々の賞に輝く高い信頼性
- まとめ:一度食べたら戻れない、新時代の魚体験
従来の干物とはここが違う!「軽石干し」の圧倒的なメリット
通常、魚の干物といえば「天日干し」や「風干し」が一般的です。
水分を飛ばすことで保存性は高まりますが、同時に魚の旨味や栄養分も流れ出てしまい、パサつきや魚の生臭さが生じやすいという難点がありました。
北海道鹿部町で開発された「軽石干し」は、これらのデメリットをほぼ克服しています。
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軽石干しの5つの大きな特徴
- ふっくらジューシー: 身が驚くほど柔らかく、パサつきがありません。
- 干し魚特有の臭みがない: 特殊セロハンを使用し、酸化を防ぎながら水分を除去します。
- 驚きの低塩分: 塩分濃度はわずか0.8%(一般的な干物は5〜15%)。魚本来が持っている甘みが際だちます。
- 骨まで柔らかい: 一部商品は特殊な製法により、骨まですべて食べられるほどの柔らかさです。
- 完全無添加で安心: お子様からご年配の方まで、安心して召し上がれます。
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「焼き軽石干し」は常温保存可能、封を開けてそのまま食べられます。干物とは思えないジューシーでソフトな食感です。
駒ヶ岳の大地の恵みを活用!
この画期的な製法を生み出したのは、鹿部町の有志団体「鹿部町製品開発研究会」です。
北海道駒ヶ岳火山が噴出した軽石の吸水性に着目し、新しい商品開発に着手。
鹿部町の水産加工会社イリエ船橋商店が共同研究会社として参加し、約3年余の試行、研究の末に商品化に成功しました。
91年前の駒ケ岳の噴火がもたらした「奇跡の吸水力」
軽石干しに使用されるのは、約91年前に駒ヶ岳火山が噴出した天然の軽石。
軽石には無数の小さな穴があり、その体積の約半分が空間となっています。
驚くべきことに、軽石100gあたり約43gもの水分を吸収するという強力な吸水性を持っているのです。
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<軽石干しに一番適した直径2~5ミリの軽石>
鹿児島県や和歌山県の「灰干し乾燥製法」をヒントに、この地域の特性である「軽石」を活用できないかと試行錯誤を重ね、2017年10月に商品化を実現しました。
魚の旨味を逃さず凝縮!科学が証明する「軽石干し」のプロセス
なぜ軽石で干すと美味しくなるのでしょうか?
そこには科学的な根拠があります。
まるで「かけ布団」?特殊な製造工程
軽石干しのプロセスは非常に繊細です。
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<イリエ船橋商店公式サイトより>
- 鮮度重視: 仕入れた魚はわずか10分で加工場へ運ばれます。
- 特殊セロハンで包む: 魚を特殊なセロハンで覆い、直接塩水に浸けません。これにより酸化を防ぎます。
- ふり塩とペーパー保護: 必要最小限の塩(ふり塩)をし、ペーパーで魚を保護します。
- 軽石のかけ布団: 布を掛けて、その上に軽石干しに適した大きさ(2-5mm)の軽石をかけ布団のように被せます。
- 低温で鮮度を保ちながら干す:魚本来の旨味を残すことに成功
イリエ船橋商店の公式サイトでは、軽石干しの行程を詳しく解説してありますので、こちらをご覧ください。
旨味成分「イノシン酸」を閉じ込める
低温でじっくりと余分な水分だけを取り除くため、魚の旨味成分であるイノシン酸やアミノ酸が身の中にぎゅっと濃縮されます。
塩水に浸けないため魚の持つ旨味が外へ逃げ出さず、焼き上がりが驚くほど香り高くなるのです。
贈り物にも最適!数々の賞に輝く高い信頼性
イリエ船橋商店の軽石干しは、その革新性と品質が認められ、多くの公的機関から高い評価を受けています。
- 北海道新技術・新製品開発賞 食品部門 開発奨励賞(2018年)
- 北のハイグレードS 受賞(ほっけ、宗八かれい)(2018年)
- 全国地域づくり推進協議会 会長賞(2019年)
現在のパッケージは3代目となり、スタイリッシュなデザインでギフトやお土産としても大変喜ばれています。
道の駅しかべには、養殖カキのように鈴なりになっていました。
まとめ:一度食べたら戻れない、新時代の干し魚体験
北海道鹿部町の豊かな海、駒ヶ岳がもたらした軽石の力。そして地元鹿部町の人たちの情熱とイリエ船橋商店の技術。
これらが融合して生まれた「軽石干し」は、まさに魚の食べ方の新常識といえるでしょう。
焼魚はもちろん、煮魚にしてもふっくらとした身の質感を楽しめます。
「美味しい干物を食べてみたい」「健康に気を配りたい」という方は、ぜひ一度この新体験を味わってみてください。
軽石干しは、道の駅しかべ間歇泉公園、イリエ船橋商店のオンラインショップでも買うことができます。
イリエ船橋商店は、高い技術と革新的姿勢で新しい商品開発にも積極的に挑戦しています。
自然の恵み豊かな鹿部町の素材を使って、私たちに次はどんな驚きを見せてくれるのか楽しみです。
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道の駅しかべには軽石干しについて大きなボードで解説されていました。鹿部町を代表する特産品です。
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魚の干物の常識を超えた鹿部町の「軽石干し」。
ぜひ体感してみてください。
耳より情報
軽石干しを素材にした料理レシピを肉偏愛料理家の長田 絢さんがレシピサイトNadiaで紹介されています。
こちらもぜひご覧ください ↓
https://oceans-nadia.com/user/487287/recipe
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シンジーノ
- ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。




























