昆布の聖地へ!白口浜真昆布加工小屋見学で見つけた本物の食文化【北海道鹿部町】

北海道の豊かな海が育む「だし文化」の頂点、それが「白口浜真昆布(しろくちはままこんぶ)」です。
古くは朝廷や将軍家に納められとも言われているこの最高級昆布が、どのようにして生まれるのか。

今回は、北海道鹿部町で体験できる白口浜真昆布の加工小屋見学の魅力を、伝統の技や昆布漁師の想いとともにご紹介します。

目次

白口浜真昆布とは?


白口浜真昆布は、北海道函館市南茅部地区から鹿部町にかけての「白口浜」で採れ、数ある昆布の中でも別格の扱いを受けています。

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<長さ2m以上もある白口浜真昆布>

白口浜真昆布

  • 特徴: 切り口が白く、見た目が美しい
  • 味わい: 身が厚く、甘みとコクがあり、上品で澄んだだしが取れる
  • 用途: 最高級だしとして、京都の料亭などで重宝される。だし以外にも佃煮や塩昆布、おぼろ昆布として余すことなく利用される、まさに昆布の王様。
  • 鹿部町の「道の駅しかべ」でも、この真昆布を使った「根昆布だし」が人気ナンバー1商品として親しまれている。

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<道の駅しかべ間歇泉公園で売り上げナンバー1の根昆布だし>

鹿部町で受け継がれる400年の歴史と昆布漁


鹿部町と昆布の関わりは、今から約400年前まで遡ります。
当時、青森の南部藩から昆布や海藻を求めて北上してきた人々が、この豊かな海に魅せられ、鹿部町に定住したのが始まりとされています。

その意味で鹿部町は「昆布漁師で始まった町」とも言えます。

長い歴史の中で培われたのが、自然を敬い、昆布の質を極限まで高める熟練の技術です。

【体験レポ】白口浜真昆布の加工小屋見学で感じる職人の世界

白口浜真昆布の加工小屋見学は、五感を刺激する体験です。

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<豊かな漁場噴火湾に面した場所に昆布加工小屋はあります>

1. 小屋の扉を開けた瞬間、濃厚な昆布の香りが充ちている

長く、大きく、そして肉厚な昆布が小屋内にどんと並ぶ光景は圧巻です。

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2. 昆布加工小屋の見学では「根昆布だし」を飲みながら話を聞ける

ただ加工現場を見るだけでなく、昆布から生まれる旨味を舌で感じながら、見学するとよりその価値を実感できます。
「昆布の切れ端はカップラーメンの出汁に使われるなど、昆布は捨てるところがない」といった裏話を聞けるのも見学の醍醐味です。

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見学の中で、昆布を切る行程を自ら体験することもできます。
まっすぐに切るのはなかなか難しいですが、普段では味わえない経験でした。

自分の手でカットした昆布はお土産でいただけます。

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<お土産でいただいた自分が切った昆布。たっぷりの量です。>

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昆布加工小屋の外には昆布を乾燥させるための巨大な扇風機を設置した天井の高い小屋がありました。

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3. 期間限定!加工風景が見られる時期

昆布漁は7月〜8月の夏場に行われますが、加工風景を見学できるのは9月〜2月にかけての間です。

また2月〜3月には極寒の海で「間引き」という手入れ作業が行われます。
冷たい海の水の中での過酷な作業が、最高級昆布の品質を守っているのです。

プロが教える「天然もの」と「養殖もの」の決定的な違い

加工小屋見学では、漁師さんから直接話を聞くことができます。

例えば「天然昆布と養殖昆布の違い」について学ぶことができます。

天然昆布は岩礁から自生しますが、養殖昆布はカキのように吊るして育てられます。
厚み・重さについては、天然が養殖の約倍の厚みと重厚感があります。
養殖のメリットは均一な品質で一定の生産供給が可能な点です。
養殖昆布も種は天然のものを使用します。天然昆布がないと養殖昆布も育てられないということなのです。
「天然だけでは生計を立てるのが難しいが、天然を守らなければ養殖も途絶えてしまう」という、自然界のシビアなバランスについてのお話は深い学びとなりました。

漁師・飯田さんが語る「昆布漁のやりがい」

今回、加工現場を案内していただいたのは、昆布漁師の飯田さんと奥さんと息子さん。

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<昆布漁師の飯田さん>

飯田さんは仲間の中でも働き者として一目置かれる漁師さん。
夜明け前からヘッドライトで手元を灯して、凪さへ良ければ日が暮れるまで船の上で過ごします。
「私達の仕事は自然を相手にしているので、時に太刀打ち出来ないこともありますが、手間をかければかけた分、結果として表れます。仲間達からその年の昆布を褒められた時が一番嬉しいかな。」と語る飯田さん。

船の上では好きな音楽を好きなボリュームで流しながら作業しているそう。

そしてそれは演歌ではなく意外にもJAZZ。

「人から『今年の昆布の出来はいいな』と言われた時が一番のやりがいかな」と語る飯田さん。

伝統を守りながらも、現代的な感性で海に向き合う姿は「かっこいい漁師像」として映りました。

伝統を次世代へ

昆布業界が直面する課題

現在、鹿部町の養殖昆布漁家は約19件。

就業する若者不足や後継者問題など、深刻な課題にも直面しています。
飯田さんは「漁業のことをもっと知ってほしい」という想いから、学生向けの教室や見学の受け入れを積極的に行っています。
私たちが白口浜真昆布の加工小屋見学に訪れることは、地域の伝統を守る支援にもつながるのです。

まとめ

本物の食文化に触れる「昆布加工小屋見学」の旅はいかがだったでしょうか。

白口浜真昆布の加工小屋見学は、単なる観光ルートの一つではありません。
およそ400年の歴史、漁師のこだわり、そして自然の恵みを五感で学ぶ「知的な冒険」です。
だし一滴に込められた情熱に触れたら、あなたの食卓はもっと豊かになるはず。

次の北海道旅行では、ぜひ鹿部町まで足を伸ばし、本物の食文化に触れてみてください。

※「昆布漁業体験」

鹿部町の基幹産業である昆布漁のお手伝いを通して、和食には欠かせない「昆布」の産地ならではの学びを得ることができます。
漁師さんとの交流も楽しい。
ご興味を持たれた方は、お気軽に鹿部温泉観光協会へ相談してみてください。

鹿部温泉観光協会

      • 住所:〒041-1402 北海道茅部郡鹿部町字鹿部130番地1 鹿部商工会内
      • 時間:8:45~17:30(土日祝日休み)
      • TEL:01372-7-3500
      • 鹿部温泉観光協会公式サイト:https://shikabe.jp/contact/

耳より情報

白口浜真昆布を素材にした料理レシピを肉偏愛料理家の長田 絢さんがレシピサイトNadiaで紹介されています。

こちらもぜひご覧ください ↓

https://oceans-nadia.com/user/487287/recipe

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ローマと北京に駐在歴あり。海外渡航歴は36か国。日本は47都道府県踏破。「お客さんが”笑顔”で買いに来る商品」を扱う仕事がしたいと旅行会社に入って三十余年。今はその経験を基により多くの人に「旅の魅力」を伝えるべく“たびこふれ”にいます。モットーは「その土地の温度が伝わるような血の通った記事を書く。」旅はカタチには残りませんが生涯忘れられぬ宝物を心に残してくれます。たびこふれを通じて、人生を豊かに生きる力を秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきます。

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