【カナダ】ナイアガラで極寒の夜を彩る「Winter Festival of Lights」の紹介

<TOP画像:Winter Festival of Lights開催中のナイアガラ(Photo by Niagara Falls Tourism)>

冬のナイアガラの滝は、その壮大な自然と氷の美しさだけではありません。光のアートによって幻想的な世界が広がるのです。

今回ご紹介するのは、毎年恒例のカナダ最大無料屋外イルミネーションフェスティバル「Winter Festival of Lights(ウィンター・フェスティバル・オブ・ライツ)」です。

「Winter Festival of Lights」は、毎年11月15日から翌年1月4日までの約2ヶ月間にわたってナイアガラの夜を彩る一大イベントです。
厳寒にもかかわらず、この光景を一目見ようとたくさんの人が訪れます。

以前、冬のナイアガラについて触れた記事 極寒カナダ・冬のナイアガラの滝で別世界体験でも軽く紹介しましたが、今回の記事では「Winter Festival of Lights」の魅力を余すところなく、深く掘り下げてご紹介します。

壮大なスケールと、訪れたからこそわかる極寒の臨場感を交え、冬でも気分も明るく楽しくなった体験を踏まえてお伝えします。

目次

ライトアップと氷が織りなす美しいナイアガラの滝
全長8km!300万個のライトが光る「Winter Festival of Lights」

ライトアップだけじゃない体験型イルミネーションの魅力
週末に行けば花火とレーザーショーも楽しめる!
期間限定のホットチョコレート冷えた体を温める
ナイアガラの滝へのアクセス方法
まとめ

ライトアップと氷が織りなす美しいナイアガラの滝

ナイアガラ滝の周辺の草木は氷で覆われています
<ナイアガラ滝の周辺の草木は氷で覆われています>

ナイアガラの滝自体は一年中ライトアップされていて、夜でも壮大な流れを見ることができます。さらに、寒さが厳しくなった冬は周囲の木々や柵・街灯までもが凍りついて、氷もキラキラと光っています。

滝の向こうに見えるカラフルなライトアップも「Winter Festival of Lights」のイルミネーションです。

この写真を撮っている私の背後からライトアップされていますので、かなり広い範囲だということが分かりますね。

クリスマスライトの上に氷柱をまとった街灯
<クリスマスライトの上に氷柱をまとった街灯>

どこもかしこも氷でツルツルで砂糖でコーティングされてるように見えますね。これこそ「凍てつく芸術」です。

もちろん、アメリカ滝もライトアップされて周りも凍っていてキレイですよ。

<冬の夜にライトアップされたアメリカ滝>
<冬の夜にライトアップされたアメリカ滝>

アメリカ滝は全体が凍ることがあるので、見れたらラッキーですよ。全長8km!300万個のライトが光る「Winter Festival of Lights」

<ナイアガラ滝の上流からライトアップされています(Photo by Niagara Falls Tourism)>
<ナイアガラ滝の上流からライトアップされています(Photo by Niagara Falls Tourism)>

全長8km!300万個のライトが光る「Winter Festival of Lights」

カナダ最大の屋外イルミネーションイベント「Winter Festival of Lights」は、滝の近くや観光の中心地だけではなく、 Niagara Parkway(ナイアガラ・パークウェイ)から Dufferin Islands(ダファリン島)、 Fallsview District(フォールズビュー・ディストリクト)、さらに Lundy's Lane(ランディ・レーン) まであり、長さは8kmにもおよびます。

75以上のディスプレイに計300万個を超えるLEDライトが使用され、ナイアガラの冬の夜空を埋め尽くしています。

歩いて楽しむ迫力満点のオーナメント

車を走らせて巡ることも可能ですが、私のおすすめは、寒いけど一部の区間だけでも徒歩で巡りながらお気に入りのオーナメントと一緒に写真を撮ることです。

ひとつひとつのオーナメントが大きく見応えがありますので、ぜひ側に立ってみてください。

Queen Victoria Park(クイーンヴィクトリア・パーク)からDufferin Islands(ダファリン・島)にかけてのナイアガラ・パークウェイ沿いには、動物や乗り物、抽象的なモチーフなどがたくさんディスプレイされています。

いくつか紹介しますね。

Niagara Parks Rainbow Arch(ナイアガラパークス・レインボーアーチ)

<ナイアガラ・パークスお出迎えのライトアップ>
<ナイアガラ・パークスお出迎えのライトアップ>

まずは、ウェルカムディスプレイです。立っている人が180cmあるので、どれだけ大きいか分かりますね。

Zimmerman Fountain(ジマーマン噴水)

<噴水を見立てたライトアップ>
<噴水を見立てたライトアップ>

冬の間止まっている噴水にオーナメントが置かれています。全体のブルーライトが幻想的ですね。

Snowflake Tree(雪の結晶ツリー)

<中に入れるようになっているオーナメント。奥はスカイロンタワー>
<中に入れるようになっているオーナメント。奥はスカイロンタワー>

ツリーの形をしたオーナメントはたくさんありますが、この中にベンチがあります。座って見上げると夜空とのコントラストが美しかったです。

Bunnies(うさぎ)

<うさぎのオーナメント>
<うさぎのオーナメント>

表情がかわいいうさぎさんたちです。大きいものは3メートル近いと思います。ぜひ真ん中に立って写真を撮ってください。

Angels(天使)

<ラッパ?を吹いている天使>
<ラッパ?を吹いている天使>

2トーンカラーの天使は暖かさを感じますね。こちらも大きく、広いスペースに何人もの天使が演奏しています。


<演奏している天使たち>
<演奏している天使たち>

全体の写真はこちら。アメリカ滝をバックにカナダ・メープルが中央にあります。カナダを祝福しているようですね。ちなみに撮影している私の後ろにも天使がいます。

Mammoth(マンモス)

<大きなマンモス。後ろはマンモスの子供>
<大きなマンモス。後ろはマンモスの子供>

こちらはDufferin Islands(ダファリン島)にあります。滝からは離れていますが、薄氷に映るライトが幻想的で素敵な空間でした。

Giant Moose(巨大ムース)

<大きなムースのオーナメント>
<大きなムースのオーナメント>

大きくて迫力あるムースは、オスとメスのペアが置かれていました。写っている人(180cm)の倍の高さぐらいありますね。

Fox(きつね)

< 巨大なきつねのオーナメント>
< 巨大なきつねのオーナメント>

きつねは2タイプあって、私はこちらのきつねがリアルな雰囲気で好きです。他にもたくさん紹介したい素敵なオーナメントがあるのですが、キリがないのでこのあたりで。

どこを歩いても明るく素敵なディスプレイ

<ツリーのライトアップ>
<ツリーのライトアップ>

<プレゼントボックスのオーナメント>
<プレゼントボックスのオーナメント>

<テーブルロックレストラン前のライトアップ>
<テーブルロックレストラン前のライトアップ>

どこを歩いても退屈させない美しいライトアップの数々。突然現れる光のトンネルや、精巧に作られた光のオーナメントにずっと感動していました。

ライトアップだけじゃない!体験型イルミネーションの魅力

<Radiantという体感型オーナメント>
<Radiantという体感型オーナメント>

ただ遠くから眺めるだけのライトアップフェスティバルではありません。インタラクション要素のあるイルミネーションの展示もあります。

これがまた、童心に帰って楽しく体を動かすので、極寒から解放されます。イルミネーションの中には、私たちの動きに反応して光の色やパターンが変化するものが多数設置されています。

私が特に夢中になったのは、Roseaux(植物の葦という意味)です。

<Roseauxという体感型オーナメント>
<Roseauxという体感型オーナメント>

足元にあるセンサーをリズミカルに踏むことで、音が鳴ると同時に光の輪が柱を上がっていきます。光と音が複雑に変化し、まるで自分が巨大な楽器を演奏しているかのような感覚に陥ります。

気づけば、タップダンス並みに踏んでいました。1本につき3人で遊べるので、もっと面白いハーモニーが作れると思います。

<Roseauxという体感型オーナメント>

https://youtube.com/shorts/JhmtLYI219c?feature=share


<Roseauxのセンサーを踏んでいるところ>

他にも気に入ったのは、Radiant (音と光のトンネル)やTeeter Totters(シーソー)があり、子供みたいにはしゃいで遊んでみました。
体を動かして音と光を操る楽しさに抗うことはできませんでした。

<Radiant 光と音のトンネル>

https://youtube.com/shorts/K7hF6IJovjw


<Radiant 光と音のトンネル>

<Impulseというシーソーで遊ぶ親子(Photo by Niagara Falls Tourism)>
<Impulseというシーソーで遊ぶ親子(Photo by Niagara Falls Tourism)>

週末に行けば花火とレーザーショーも楽しめる!

<極寒のナイアガラの夜空に上がる花火(Photo by Niagara Falls Tourism)>
<極寒のナイアガラの夜空に上がる花火(Photo by Niagara Falls Tourism)>

金曜と土曜、12月26日から開催最終日の1月4日までの毎日は、花火とLaser Light Spectacular(レーザーショー)があります。

今回、平日に行ったので開催されていませんでしたが、以前冬の花火は観たことがあります。極寒の夜空に咲く大輪の花火とライトアップされた滝のコラボレーションは、ここでしか観られない美しさです。

トピックから外れますが、お知らせです。さらなる極寒を楽しみたい、凍ったアメリカ滝を側で見たい方に朗報です。ナイアガラの滝では、滝の側まで行ける遊覧船がありますが、冬の間は運行していませんでした。

なんと2025年は、12月31日まで10時から3時の間、毎日6便出港していますよ!その他、冬の昼間にできる観光が知りたい方は、「極寒カナダ・冬のナイアガラの滝で別世界体験」の記事を参考にしてみてください。

期間限定のホットチョコレート冷えた体を温める

<冷えた体を温めてくれるホットチョコレート(Photo by: Doğu Tuncer via Canva)>
<冷えた体を温めてくれるホットチョコレート(Photo by: Doğu Tuncer via Canva)>

ナイアガラでは、約30箇所のお店が参加するHot Chocolate Trail(ホットチョコレート・トレイル)というイベントを開催していて、各店オリジナルのホットチョコレートを提供しています。

外でしっかり歩いた後の冷え切った体を温めてくれるので、甘い物があまり好きでない私でも飲みたくなります。

ぜひ、ナイアガラ ツーリズムのサイトから参加リストを見てお気に入りのホットチョコレートを探してください。こちらのイベントは2月1日まで開催しています。

ナイアガラの滝へのアクセス方法

ナイアガラ・フォールズへの看板
<ナイアガラ・フォールズへの看板(Photo by: mphillips007 via Canva)>

「どうやってナイアガラに行けばいいのだろう」と悩む方もいるかもしれません。

特にトロントからナイアガラへの移動手段について、詳細に解説した記事「カナダ・トロントからナイアガラへはどうやって行くのがいい?5つの方法を紹介」がありますので、ぜひ参考にしてください。長距離の移動計画を立てるのに役立つはずです。

まとめ

今回は、毎年恒例のカナダ最大無料屋外イルミネーションフェスティバル「Winter Festival of Lights(ウィンター・フェスティバル・オブ・ライツ)」を紹介しました。

厳しい冬の寒さを逆手に取った、壮大で心温まるイベントです。もし冬にカナダを訪れる機会がありましたら、ぜひ光り輝くナイアガラを歩いてみてください。

その極寒の先に待っているのは、あなたの旅の思い出に深く刻まれるであろう、美しく、そして心躍る光の体験です。防寒対策を万全にして、楽しい旅行をしてくださいね。

ナイアガラ・フォールズ Winter Festival of Lights

  • 開催期間:11月15日〜翌年1月4日(毎年この時期です)
  • 点灯時間:17:00〜0:00
  • 場所:ナイアガラ・パークス
  • 料金:入場無料(一部、寄付を募っている場所あり)

https://youtu.be/obvD4pA43ME?si=zJrCefgQJqrRaP2Z
<ナイアガラ・パークス公式Winter Festival of Lightsの動画>

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さえこ

カナダ・オンタリオ州に移住して10年超えました。旅行はもっぱらマイナーどころに行くことが多く、キャンプやハイキング好きのアウトドア派です。最近はピラティスにハマって健康的な筋肉維持を心がけています。
ブログもときどき書いています。https://medlocks.ca/saeko/

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