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サウジアラビアの郷土料理&人気グルメ|日本人におすすめレストランガイド

<TOP画像:一般家庭で調理された客人をもてなす十数人前の料理>
サウジアラビアで何を食べよう!想像もつかないサウジアラビア料理、未知のグルメのようで実は私たちにも馴染みやすいものが多いんです。サウジアラビア人は⚪︎⚪︎に⚪︎⚪︎って食べる!?
サウジアラビアのザ・郷土料理から現地の人がこよなく愛する中東料理や多国籍料理まで。サウジアラビアに来たらぜひ試したいグルメのあれこれ。
本記事ではサウジアラビアの伝統的な食事とスタイルから、現地人に人気のバラエティーに富んだレストランをご紹介します。
もしサウジアラビア料理が合わなかったらどうしよう。そんな心配ごともお任せください。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
目次
1. サウジアラビア人の主食
サウジアラビアの主食は米とパン(小麦)、統計によれば日本人と同じくらいの量のお米を年間消費しているようです。
サウジアラビアの人口は約3530万人(2024年)で、24歳までの人口が39%で54歳以下は92%と若者が多い国で、総人口の約6割がサウジアラビア人で残りは外国籍の居住者。
外国人の多くは故郷に家族を持つアジア諸国(バングラデシュ、インド、フィリピン等)や中東諸国(イエメン、エジプト、シリア等)出身の男性労働者です。
サウジアラビアでは米の生産は無く、消費量は全て輸入で、主にインド、パキスタン、米国等で賄っています。
若者の人口が多く、たくさんの米を消費する外国人も暮らしているため、バスマティライスと呼ばれる長粒種を中心に、さまざまな品種の米が好まれています。
一般的には、朝食や昼食にはパンを、夕食には米を食べる習慣が根付いています。
1. よく食べられる米
一般的な料理には長粒種のバスマティライスが好まれます。粒の長さと細さが特徴の米で、日本では多国籍料理に良く用いられるイメージですね。
サウジアラビアの消費者の多くは熟成したバスマティライスを好み、新米を数ヶ月保存して熟成させることで、ふっくらとした食感や香りが引き立ち、炊きあがりの食味が向上すると言われています。
2. よく食べられるパン
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サウジアラビアで良く食べられているのはホブズと言われる平たくシンプルなパンや、アエシと呼ばれるこれも平たく中が空洞になっているエジプトパンです。
どちらも素朴な味わいですが、窯から出たばかりの焼きたての小麦の香ばしさと外側はカリッと中はモッチリとした食感はやみつきになるほどです。
他にも街やスーパーマーケットのベーカリーでは、クロワッサンやハードパンなどもよく取り扱われています。
日本で売られている惣菜パンや、ふわふわとした食感の柔らかいパンはあまり見かけません。
2. 郷土料理
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サウジアラビアの郷土料理といえば、米と肉をスパイスとともに炊き上げた見た目にも豪快なカブサが有名です。肉は牛肉の他に羊肉や鶏肉が使われます。
特大の金属製のお皿に大量の米と肉を盛り付け、皆んなで床に座って囲みながらワイワイと手で食べるのがサウジアラビアスタイルです。皿は人数によってさまざまな大きさがありますが、大きい物では何十人前あるのだろうかと想像も出来ない大きさで到底一人で運ぶことも出来ない程です。
カブサはお祝いの席や客人をもてなすための一般的な食事の一つです。サウジアラビアの地域によって使う材料や料理法が違ったり、料理の呼び方も変わります。
嬉しい事や楽しい時間を大人数でシェアしたり、客人をもてなす文化の強いサウジアラビアらしい郷土料理といえます。
マンディ
カブサに似た料理の一つにマンディと呼ばれるものがあります。イエメンが発祥と言われていますが、サウジアラビアをはじめとするアラビア半島の広い地域で親しまれている料理です。
米と鶏肉や羊肉をスパイスとともに蒸し焼きにして、肉汁が米に染み込むことで独特の香りと深い旨味を持つ炊き込みご飯のような味わいになります。
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<カブサやマンディは米の量が多く完食が困難な場合、ほとんどのレストランは持ち帰りが可能です>
炭火で調理して香りを出すこともあり、スパイスの香りが食欲をそそります。肉の表面はサフランなどで着色されることがあります。
カルダモンやブラックペッパーなどのスパイスが粒ごと入っていることが多いため、スパイスが得意ではない人には粒ごと食べてしまうと刺激が強すぎると思います。
かといって辛すぎて食べられないという料理ではありませんので、ご安心くださいね。スパイスはお米の色や形と違う形状なので分かりやすいと思います。お米に混ぜられているため、食べ進めながら見つけたら避けておきましょう。
サウジアラビア人は手で器用に食べていますが、難しい場合はお米はスプーンを使って、お肉部分は骨付きがほとんどのため、手で持って豪快に食べると良いでしょう。どこのレストランにも食事後に手を洗える場所があるので安心です。
こちらのレストランはサウジアラビア式に男性客のみだけのフロアと、女性と家族のみのフロアが分かれています。女性と家族のフロアは全室個室でサウジアラビアらしく床に座って食事をする座敷タイプとテーブルとイスのタイプがあります。
Thoq Alkhayalah Restaurant
- 所在地:Umm Al Qoura, Al-Safa, Jeddah 23455 サウジアラビア
- 電話:+966 55 631 1818
3. 中東料理
サウジアラビアではカブサやマンディなどのお米料理だけではなく、さまざまなアラブの国の料理が味わえます。時間の都合や中東の情勢によって気軽に旅行が出来ない時には、サウジアラビアという一つの国で近隣の国の食事を楽しめるのは大きなメリットですよね。
代表的なアラブ料理といえば、そら豆をコロッケにしたファラフェルやひよこ豆のペーストのフムス、グリル肉をサンドイッチにしたシャワルマなどがあります。
日本ではまだ馴染みの少ないシリア料理、レバノン料理などもここでは美食として知られ、たくさんのレストランがあります。
レバノンレストラン
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ダイナミックなサウジアラビア料理が多いなか、レバノン料理はどこか繊細で見た目も鮮やかであるのが特徴的です。
ヨーグルトときゅうりのサッパリとしたソースや、チェリーを使った酸味の効いたソースなど普段は食べ慣れないものもグリルされた肉類と合わせることで、日本人にとって新しいグルメの扉が開くことになるでしょう。
サウジアラビアを旅行中は肉料理を頂くことが多くなってしまいがちですが、魚料理やサラダメニューも豊富なため旅行中の食事の変化を求める方におすすめです。
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レストランの窯から出したばかりの焼きたてのパンは美味しくてついつい食べすぎてしまいます。メインメニューが来るまでは少し控えめにしておくのがコツですが、筆者はいつも食べすぎてしまいます。
Relish Joy of Taste
- 所在地:Prince Mohammed Bin Abdulaziz St, Aziziyah, Jeddah 23334 サウジアラビア
- 電話:+966 55 875 0000
4. 多国籍料理
サウジアラビアには世界各国からの巡礼者や労働者が多いため、多国籍なレストランが沢山あるのもサウジアラビアの特徴です。最近では国中に世界展開している外食チェーンも増えていて、さまざまな国や地域の料理や文化の影響も受けています。
意外と思われるかもしれませんが、アメリカンな朝食で有名なIHOPやタピオカミルクティーの貢茶、ハンバーガーのシェイクシャックなどもあります。
筆者は日本の外食チェーンがサウジアラビアへ進出する日を楽しみにしています。
ブラジリアンレストラン
次にご紹介するのはブラジリアンバーベキューの食べ放題のお店です。サウジアラビアでブラジル料理とは...と思ってしまいますが、お肉が好きな人が多いので人気のレストランの一つです。
少しだけ特別な日に家族との時間を楽しんだり、友人や客人をもてなす場として沢山の人が賑やかに食事をしています。常時おおよそ14種類のお肉と海鮮のバーベキューを楽しめるほか、ブッフェメニューも豊富です。
数種類の目にも鮮やかなサラダからオシャレな前菜やSUSHI、パスタや揚げ物までバーベキュー以外のメニューも沢山あり飽きずに楽しめます。またデザートも小さなサイズで数多く用意されているのが嬉しいです。
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<目の前でカットする様子も楽しいブラジリアンバーベキュー>
バーベキューは牛肉はもちろんのこと、羊肉や鹿肉、海老や白身魚と好きなものを好みの焼き加減で好きな大きさに目の前でカットしてくれます。目の前でカットする様子を眺めているだけでもエンタメ要素があります。
なかでも私が感動したのは牛肉のほかに、七面鳥のジューシーさと、最後に食べたパイナップルのバーベキューです。日本では七面鳥を食べるチャンスは多くないかと思いますが、鶏肉とは違った食感とバーベキューならではの旨みが強く何度もおかわりしたくなったほどです。
パイナップルのバーベキューにはシナモンパウダーがかかっていて、パイナップルの甘さと酸味にピッタリでやみつきになってしまいました。
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Brasa de Brazil
- 所在地:Al Hamra, Al Andalus, Road
5. まとめ
異国での食事は旅行の醍醐味ですが、サウジアラビア料理となれば何だか未知の世界に感じてしまいますよね。サウジアラビア料理はチャレンジしやすいものも多く、旅行中は他の種類の料理の選択肢があることは心強いです。
ぜひ、サウジアラビアでさまざまな国の料理を味わい、その国と地域の文化や背景も知っていくなかで充実した旅行となりますように。
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ASAMI
- エジプト歴は6年目、グルメと手仕事に興味がある一児の母。古代エジプトの神秘的な部分から、目まぐるしく変わりゆくエジプトの新たな魅力までお伝えします。




























