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札幌観光のモデルコース(車なしの2泊3日)を作ってみた!

北海道のなかでも、有名な建築物や観光名所が点在する札幌。これらの施設の多くは駅周辺に集まっているため、街歩きしながら気軽に観光を楽しめる点も魅力です。
札幌旅行の計画を立てるにあたり、ネットで観光情報を調べてみると、美術館や博物館が充実していることにも驚きました。今回は2泊3日で札幌を巡り、芸術や歴史的建築、グルメなど、その多彩な魅力をたっぷりと味わってきました。
北海道というと「車がないと観光しづらい」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、札幌は交通網が発達しているため、車がなくても十分に楽しむことができます。この記事では、そんな札幌を車なしでも満喫できるおすすめの観光モデルコースをご紹介します。
目次
1日目:札幌の名所と名物グルメのコース
1日目は、札幌駅から徒歩で巡れる観光名所や名物グルメをたっぷり楽しみます。ここでしか出会えないものが盛りだくさんです。
新千歳空港から札幌駅へ移動(12:30~13:20)
今回は羽田空港から新千歳空港へ向かい、到着後は空港直結の新千歳空港駅へ。そこから「快速エアポート」に乗車し、片道およそ50分で札幌駅に到着しました。
訪れたのは8月下旬。東京よりは少し涼しいものの、まだ半袖で快適に過ごせるくらいの気温でした。
ラーメン札幌一粒庵のみそラーメン(13:20~14:30)
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札幌駅に到着したら、駅の南口から徒歩5分ほどの場所にある、ラーメン店「ラーメン札幌一粒庵(いちりゅうあん)」でランチをすることに。地下へと続く扉を開けて入るスタイルで、少し見つけにくい場所にあるので、訪れる際は注意深く探してみてください。
お昼のピークを過ぎていたにもかかわらず、お店の前には20人ほどの行列ができていて、その人気ぶりに驚きました。
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約45分並んで、ようやく店内へ。洋楽がしっとりと流れるレトロ感漂う空間は、まるで喫茶店のような落ち着いた雰囲気です。
注文したのは、看板メニューの「元気のでるみそラーメン」。太めでつるりとしたちぢれ麺に絡むのは、見た目はこってりしていそうですが、意外と後味が軽やかな味噌のスープ。トッピングの北海道で山菜の王様と呼ばれる行者にんにくやシャキシャキもやし、水菜が爽やかさを添え、全体をバランスよくまとめています。
ラーメンの上の黄色い絨毯は、スクランブルエッグ。この卵液の中にも行者ニンニクが入っていますが、におわない調理方法を採用しているため上品な味わい。シンプルな味付けながら、ふんわりとした食感がアクセントになり、ラーメンに独自の個性を加えていました。
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お店の方の対応も親切で、食券はクレジットカードや電子マネーでの支払いにも対応しているのも嬉しいポイント。観光客にとって、心もお腹も満たしてくれる一軒だと感じました。
<ラーメン札幌一粒庵>
- 住所:〒060-0004 北海道札幌市中央区北四条西一丁目1番 ホクレンビル地下1階
- 電話番号:011-219-3199
- 営業時間:[ランチ]11:00~15:00/[ディナー]17:00~20:00
- 休業日:主に毎週火曜(※詳しくは公式サイトをご確認ください)
- アクセス:JR「札幌駅」から徒歩で約5分
- 公式サイト:ラーメン札幌一粒庵
雪印パーラー 札幌本店のメロンパフェ(14:30~15:15)
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食後に立ち寄ったのは、大通り沿いにある「雪印パーラー 札幌本店」。北海道を創業の地とする「雪印メグミルク」が運営するお店で、レストランのように落ち着いた雰囲気の店内では、30種類以上もの多彩なスイーツメニューが楽しめます。
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ひときわ魅力的に映った「スノーロイヤル 赤肉メロンパフェ」を注文。ここ雪印パーラーでしか食べられない、北海道の生乳を100%使ったバニラアイス「スノーロイヤル」は、クリーミーなコクと上品な後味が新感覚。北海道メロンジェラートは、口に入れると味わいが香り高く広がり、とても優雅なひとときを過ごせました。
<雪印パーラー 札幌本店>
- 住所:〒060-0003 札幌市中央区北2条西3-1
- 電話番号:011-251-3181
- 営業時間:10:00~19:00(L.O18:30)
- 休業日:年末年始
- アクセス:地下鉄南北線・東豊線「さっぽろ駅」から徒歩で約7分
- 公式サイト:雪印パーラー 札幌本店
※季節によって取扱商品が異なります
札幌市時計台を撮影(15:15~15:30)
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パフェを食べ終え、札幌駅を背に歩いていると目に入ったのは、街のシンボル「札幌市時計台」(正式名称は「旧札幌農学校演武場」)です。1878年に札幌農学校の演武場として建てられた木造建築で、現在は国の重要文化財に指定されています。
白壁と赤い屋根のやわらかなたたずまいに、大きな時計盤が印象的。平成7年から10年にかけて改修された館内では、開拓期の札幌や農学校の歴史を紹介する展示のほか、当時の講堂を見学することもできます。
<札幌市時計台>
- 住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西2丁目
- 電話番号:011-231-0838
- 営業時間:9:00~17:10(最終入館17:00)
- 休業日:なし
- アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」から徒歩で約5分
- 公式サイト:札幌市時計台
大通公園でさっぽろテレビ塔を撮影(15:30~15:45)
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さらに歩みを進めると、札幌中心部を東西に約1.5kmにわたって広がる大通公園に到着。公園の東端に立つ「さっぽろテレビ塔」は、観光のランドマークとして知られています。
ここでは冬の「さっぽろ雪まつり」や夏のビアガーデンなど四季折々のイベントが開催され、市民や観光客の憩いの場となっています。ベンチで読書や昼寝を楽しむ人々の姿もあり、すぐ近くに札幌駅の賑わいがあることを忘れるほど穏やかな時間が流れていました。
<さっぽろテレビ塔>
- 住所:〒060-004 北海北海道札幌市中央区大通西1丁目
- 電話番号:011-241-1131
- 営業時間:9:00 ~ 22:00 (展望最終入場 21:50)
- 休業日:設備点検日(※詳しくは公式サイトをご確認ください)
- アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」から徒歩で約1分
- 公式サイト:さっぽろテレビ塔
札幌パークホテルにチェックイン(16:00~16:30)
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さっぽろテレビ塔の最寄り駅・大通駅から札幌市営南北線に乗り約3分、中島公園駅が最寄りの「札幌パークホテル」へチェックイン。1964年に開業した、格式ある老舗シティ・リゾートホテルです。
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館内に足を踏み入れると、中心街のざわめきがすぐそばにあることを忘れてしまうほど。まるでリゾートホテルのような心地よい空間に魅了されました。落ち着いた雰囲気の客室に加え、多彩なレストランやホテルショップが揃い、ゆったりとしたホテルステイをしたくなる環境が整っています。
<札幌パークホテル>
- 住所:〒064-8589 北海道札幌市中央区南10条西3丁目1番1号
- 電話番号 011-511-3131
- アクセス:地下鉄南北線「中島公園駅」から徒歩すぐ
- 公式サイト:札幌パークホテル
中島公園を散策(16:30~17:30)
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続いて訪れたのは、札幌パークホテルのすぐ隣に広がる「中島公園」。その面積は約236,000平方メートルに及び、都会の真ん中にありながら豊かな自然と文化施設が調和したオアシスのような場所です。
園内には菖蒲池を中心に四季折々の景色が広がり、一番人気は紅葉シーズン。今回訪れた時期も緑が鮮やかで、夕暮れ時には空とのコントラストがとても美しく感じられました。ボートに乗って水面から景色を楽しむこともできます。
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地下鉄南北線・中島公園駅の1番または3番出口を出てすぐという好立地にあるので、ホテル宿泊者はもちろん、観光や散歩がてら立ち寄るのもいいですね。
<中島公園>
- 住所:〒064-0931 北海道札幌市中央区中島公園1
- 電話番号:011-511-3924(中島公園管理事務所 )
- アクセス:地下鉄南北線「中島公園駅」すぐ
- 公式サイト:中島公園
旬の食材を生かした中華ディナーコース(17:30~19:30)
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札幌パークホテル内の中華レストラン「四川料理 桃源郷(とうげんきょう)」は、落ち着いたシックな雰囲気の店内で本格四川料理を楽しめます。旬の食材を生かしたコースや点心、北京ダックやフカヒレの姿煮などの人気メニューが揃い、特別な日や観光のディナーにも最適です。
ホテルならではの丁寧なサービスで、ゆったりとした時間を過ごしました。
<四川料理 桃源郷>
- 住所:札幌パークホテル4階
- 営業時間:[ランチ]11:30~15:00(ラストオーダー14:30)
- [ディナー]17:00~21:00(ラストオーダー20:00)
- 定休日:なし
- 公式サイト:四川料理 桃源郷
2日目:札幌で野菜収穫と文化体験
2日目は、札幌の豊かな自然と文化を感じる1日を過ごします。散策が好きな方はあえて徒歩で街を歩いてみるのも良いですし、地下鉄を上手に使ってコンパクトに移動するのもおすすめです。
テラスレストラン ピアレで野菜たっぷりの朝ごはん(7:30~8:30)
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札幌パークホテル1階の「テラスレストラン ピアレ」で朝食をいただくことから、札幌観光2日目がスタート。北海道内で採れたたっぷりの野菜やチーズ、オープンキッチンでは北海道千歳市はるか農園の目玉焼きや道産豚肩ロース、焼きたての道産帆立貝の鉄板焼きを提供。この素晴らしい内容を、中庭に面した開放的なロケーションでいただけます。
<テラスレストラン ピアレ>
- 住所:札幌パークホテル1階
- 営業時間:[朝食]7:00~10:00/[ランチ・ディナー]11:30~15:00(ラストオーダー14:30)/[ティータイム]15:00~17:00 ※月~木曜日は17:00(L.O.)18:00閉店/[ディナー]17:00~21:00(ラストオーダー20:30) ※金~日曜日・祝日のみ営業
- 定休日:なし
- 公式サイト:テラスレストラン ピアレ
グランビスタファーム サッポロの野菜収穫体験(9:00~11:30)
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早起きしたのは、「グランビスタファーム サッポロ」に行くためです。
札幌パークホテルや、この日宿泊する札幌グランドホテルなどを運営するグランビスタ ホテル&リゾートでは、札幌市内に自社農園「グランビスタファーム サッポロ」を開園されています。ブランドステートメント「地域の価値で、未来を変えていく。」を体現する取り組みの一環として、地域環境と深くつながることを目指し、SDGsの理念に基づいて運営されています。
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普段は一般開放されていませんが、この日は特別にトマトやオクラなどの夏野菜を収穫しました。無農薬で育てられた野菜は、味がはっきりしているのが特徴です。
自然栽培野菜を使ったパスタランチ(12:00~13:00)
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朝食会場と同じ「テラスレストラン ピアレ」では、その農園で収穫した新鮮な自然栽培野菜を使ったメニューを提供しています。
今回は期間限定で提供されていた、オリジナルメニュー「自然栽培野菜とベーコンのアマトリチャーナ」をいただきました(現在は提供終了)。野菜がゴロゴロ入ったボリューム満点のパスタ。自然の旨味を活かしたフレッシュな味わいで、老若男女問わず楽しめる一皿だと感じました。
赤れんが庁舎を撮影(13:30~13:45)
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大通駅から札幌市営南北線に乗車し、さっぽろ駅で下車。そこから街なかを歩いていると、ひときわ存在感を放つ「赤れんが庁舎」(正式名称「北海道庁旧本庁舎」)が目に飛び込んできました。1888年に創設されたネオ・バロック様式のレンガ造り建築、国の重要文化財にも指定されています。
札幌の中心部にあり、赤いレンガと明灰色の札幌硬石のコントラストがとても美しく映えます。内部には赤れんが庁舎の歴史やアイヌ文化と歴史、北海道の遺産・文化、道内179市町村の魅力を紹介する展示があり、外観を眺めるだけでなく学びの場としても魅力的。芝生広場から眺めているだけでも、この建物ならではの独特の世界観に引き込まれました。
<北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)>
- 住所:〒060-0003 北海道札幌市中央区北3条西6丁目1
- 電話番号:011-206-8390
- 営業時間:8:45~21:00(最終入館時間20:30)
- 休業日:年末年始(12/29~1/3)、設備点検日(2025年11月16日)
- アクセス:JR「札幌駅」南口から徒歩で約8分
- 公式サイト:北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
北海道知事公館で建築と自然に癒される(14:15~14:30)
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北海道知事が現在も利用されている 「北海道知事公館」は、実は無料で見学できる穴場スポットです。1936年(昭和11年) に建てられて以来、会議や行事に広く使用されていて、ハーフティンバーと呼ばれる木造住宅様式の歴史ある建物となっています。赤白のコントラストが鮮やかな外観が印象的です。
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館内には当時の調度品がそのまま残されており、歴史的な雰囲気を体感できます。美しく整備された庭園では四季折々の花や木々を楽しめ、運が良ければエゾリスに出会えることも。札幌観光で立ち寄りたい隠れた名所として、ぜひ覚えておきたいスポットです。
<北海道知事公館>
- 住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西16丁目
- 電話番号:011-611-4221
- 営業時間:(知事公館)9:00~17:00、(庭 園)4月下旬~9月30日 8:45~17:30、10月1日~10月31日 8:45~17:00、11月1日~11月30日 8:45~16:00
- 休業日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)※庭園は土日祝日も開園、12月1日~4月下旬は閉園。
- アクセス:地下鉄「西18丁目駅」から徒歩で約5分
- 公式サイト:北海道知事公館
北海道立近代美術館で芸術鑑賞(14:30~16:00)
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北海道知事公館から徒歩5分圏内にある「北海道立近代美術館」は、地域性と国際性を併せ持つ総合的近代美術館として、1977年7月にオープンしました。以来、「地域に開かれ、地域の美術文化を拓くこと」を基本理念に掲げ、収集・保管、展示、教育普及、調査研究、地域文化の振興などの活動を展開してきました。これからも、誰もが心ゆたかにアートに触れられる憩いと学びの場として、さらなる進展を目指しています。
同館のコレクションは、北海道の美術、日本近代の美術、エコール・ド・パリ、ガラス工芸、現代の美術の5つを収集方針に掲げ、コレクションを形成してきました。このほか、ヨーロッパの版画、江戸後期の浮世絵、幕末から昭和戦後に至る北海道のやきものなど多彩なジャンルの作品を収蔵しています。北海道立近代美術館の所蔵作品の基本情報と画像は、公式ウェブサイトの北海道立美術館等所蔵作品データベースにてご覧いただけます。
<北海道立近代美術館>
- 住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西17丁目
- 電話番号:011-644-6881
- 営業時間:9:30 - 17:00(入場は16:30まで)
- 休業日:月曜日(月曜日が祝日または振替休日のときは開館、翌火曜日は休館)/年末年始(12月29日~1月3日)/展示替期間等。
- アクセス:地下鉄東西線「西18丁目駅」から徒歩で約5分
- 公式サイト:北海道立近代美術館
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館内2階には「Marley(マーレイ)近代美術館店」があり、自家焙煎コーヒーとビーントゥバーチョコレートが名物。無料エリア内にあるため展示を観なくても利用でき、コーヒーや軽食でほっとひと息つけます。
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アイスコーヒーで水分補給を。しっかりとした味わいの、コーヒー好きでも大満足できる美味しさでした。
<Marley 近代美術館店>
- 住所:北海道立近代美術館2階
- 電話番号:011-600-0740
- 営業時間:10:00~17:00
- 休業日:美術館の休館日に準ずる
- 公式サイト:Marley 近代美術館店
札幌グランドホテルチェックイン(16:30~17:30)
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1日目とは宿泊先を変えて、1934年開業、北海道を代表する老舗シティホテル「札幌グランドホテル」にチェックイン。重厚感あるインテリアが、格式の高さを思わせる、歴史を感じられる宿泊施設です。
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2025年7月には一部の客室がリニューアルされ、伝統を感じながらも快適で機能的なゲストルームが登場しました。
さらに、対象フロアの宿泊者だけがご利用できる「エグゼクティブラウンジ」もアップデート。時間帯によって内容が変わるフリーフード&ドリンクサービスがさらに充実し、より特別感のあるホテルステイが叶います。
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館内には8つのレストランやバー、ホテルショップがあり、さらにギャラリーやライブラリーといった文化的な空間も揃っています。なかでも「メモリアルライブラリー」は、札幌グランドホテルの歴史を感じられる特別な場所です。
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開業当時に実際に使用されていた食器などが展示されていて、ホテルが歩んできた物語に触れることができます。ここでの滞在により大きな価値を感じられる空間ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。
<札幌グランドホテル>
- 住所:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西4丁目
- 電話番号:011-261-3311
- アクセス:「札幌駅」より徒歩10分(札幌駅前通地下歩行空間8番出入口横の札幌グランドホテル専用口直結)
- 公式サイト:札幌グランドホテル
ノーザンテラスダイナーのディナーコース(17:30~19:30)
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ディナーは、札幌グランドホテル1階のレストラン「ノーザンテラスダイナー」で、コース料理を堪能しました。札幌グランドホテルは、有名料理人を輩出してきた由緒あるホテルで、料理好きにとっても特別な意味を持つ場所です。
この日は、ちょっと贅沢にホテル伝統のメニューで構成した「クラシックディナーコース」をセレクト。代々受け継がれたレシピで仕上げたサーモンマリネやコンソメスープは、クラシカルな調理法でありながら抜群の美味しさで、新たな発見を感じさせてくれます。
デザートには、ホテル名物のアップルパイを。ゴロゴロと入ったりんごと、サクサク食感の生地が心地よくて愛される理由がわかった気がしました。
<ノーザンテラスダイナー>
- 住所:札幌グランドホテル東館1階
- 営業時間:[朝食]6:30~10:00/[ランチ]11:30~14:30(L.O.)/[アフターランチ]14:30~16:30(L.O.)/[ディナー]17:00~20:30(L.O.)
- 定休日:なし
- 公式サイト:ノーザンテラスダイナー
歴史あるラウンジ・バーで〆パフェ体験(19:30~21:00)
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札幌の夜に体験してみたかったのが「〆パフェ」。〆ラーメン文化が根付く札幌では、その延長で「〆パフェ」という新しいスタイルが誕生し、夜の定番として親しまれています。
食後に訪れたのは、ホテル別館1階の「ラウンジ・バー オールドサルーン1934」。開業年である"1934"を冠した歴史あるバーで、366種のバースデーカクテルを含めた500種類以上のカクテルがいただけます。
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こちらでいただいたのは「ショコラパフェ」。濃厚なチョコレートの味わいに、ジェラートやクラムの食感が重なった大人な味わいを、ジャズの生演奏とともに、充実した1日の〆にふさわしい、札幌ならではの夜パフェ文化を体験できました。
<ラウンジ・バー オールドサルーン1934>
- 住所:札幌グランドホテル別館1階
- 営業時間:17:00~23:00(L.O.)
- 定休日:毎週日曜・祝日
- 公式サイト:ラウンジ・バー オールドサルーン1934
3日目:サッポロビールと海鮮の最終日
札幌観光の最終日は、札幌が誇る名物・サッポロビールの歴史と味わいを体験します。そして、北海道を訪れたら外せない海鮮も楽しみながら、旅を締めくくります。
ガーデンダイニング 環樂(わらく)で和朝食(9:30~11:00)
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3日目の朝はホテル内の「ガーデンダイニング 環樂(わらく)」で和朝食をいただきます。4階に位置しながらも屋上庭園を望める特別なロケーションのもと、朝のやわらかな光と生き生きとした植物を眺めながらの食事は至福のひととき。
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お重には彩り豊かな9種類の小鉢がずらりと並び、目を楽しませてくれます。さらに焼き魚や茶碗蒸しも添えられ、食後にはホテル伝統のアップルパイやフルーツケーキなどをブッフェスタイルで好きなだけ堪能できます。見た目も味わいも満足感たっぷりの朝ごはんでした。
<ガーデンダイニング 環樂>
- 住所:札幌グランドホテル本館4階
- 営業時間:[朝食]7:00~10:00(L.O.)/[ランチ]11:30~14:30((L.O.)/[ディナー]17:00~20:00(L.O.)
- 定休日:なし
- 公式サイト:ガーデンダイニング 環樂
サッポロビール博物館でビール飲み比べ(11:30~13:30)
ホテルをチェックアウトして向かったのは「サッポロビール博物館」。札幌駅からはJR函館本線または千歳線を利用し、わずか3分ほどで到着する「苗穂駅(なえぼえき)」が最寄りです。
そこから徒歩5分ほどで、サッポロビール博物館が見えてきます。あいにく外観の補習作業中で建物は見えませんでしたが、今後修繕が終わって公開されることをとても楽しみにしています。
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施設内の見学は3階からスタート。最初に出迎えてくれるのは、ビールの仕込みで麦汁を煮沸する際に使われていた大きな煮沸釜です。この工程でホップを加えることで、ビール特有の苦味や香りが生まれるのだそう。展示されている釜は、実際にサッポロビール札幌工場で稼働していた本物で、その迫力に圧倒されます。
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そのほか、北海道開拓史とともに、サッポロビールの創業者・村橋久成(むらはし ひさなり)の生い立ちや、開拓使の任務として麦酒醸造所を設立するまでのストーリーを学ぶことができます。当時、この地の気候や水がビール造りに適していたことや、その後の輸送の苦労など、初めて知る事実が多く、とても興味深く見学できました。
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当時のビールの価格や、ラベル・ポスターのデザインの変遷など、視覚的にも気軽にビールの歴史に触れられる工夫がされています。お酒としてのビールですが、幅広い世代が楽しめる展示内容でした。
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また、麦酒づくりの原料を紹介するコーナーでは、ホップの香りを直接かぐことができました。想像していたよりもずっと強く、鮮烈な香りに驚かされました。
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順路に沿って展示を見学していくと、1階のスターホールに到着します。ここでは工場直送のビールをその場で注いでもらえるライブ感が最高!
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一番人気の「サッポロ生ビール黒ラベル<樽生>」「サッポロクラシック<樽生>(北海道限定)」「開拓使麦酒<樽生>」の3種類を飲み比べてみました。なかでも「サッポロ生ビール黒ラベル<樽生>」は最もあっさりしていて飲みやすく、個人的に一番好みでした!
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なんと、展示の見学は無料。だからこそ、ビールやお土産選びを心置きなく楽しめるのが嬉しいです。敷地内には、工場直送ビールを味わえるレストランも併設されているので、ランチやディナーに合わせて訪れるのもおすすめです。
<サッポロビール博物館>
- 住所:〒065-8633 北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1
- 電話番号:011-748-1876(受付時間:プレミアムツアー開催日の11:00~17:30)
- 営業時間:11:00~18:00(最終入館は17:30まで)
- 休業日:年中無休(※ただし、12月31日は全館休業、ならびに臨時休館する場合があります)
- アクセス:JR「苗穂駅」から徒歩で約5分
- 公式サイト:サッポロビール博物館
さっぽろ地下街の「魚活鮮とあぶり焼 海へ APIA店」で海鮮丼ランチ(13:30~14:30)
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新千歳空港へ向かう前に、札幌観光モデルコースの最後を、さっぽろ地下街で締めくくります。
北海道でのみ複数店舗を展開する人気店「魚活鮮とあぶり焼 海へ APIA店」で、豪華なかにいくら丼を堪能しました。あふれるほどのいくらと、ふわふわのカニが贅沢に盛られた丼は、旅のフィナーレにふさわしい一杯。北海道の美味を心ゆくまで味わいましょう。
<魚活鮮とあぶり焼 海へ APIA店>
- 住所:〒060-0005 北海道札幌市 中央区北5条西4 札幌駅南口広場B1F APIA内
- 電話番号:011-209-1205
- 営業時間:10:00〜23:00
- 休業日:なし(※祝日・祝前日や、年末年始期間中など営業時間が上記と異なる場合がございますので、最新の情報は店舗へお問い合わせ下さい。)
- アクセス:JR「札幌駅」直結
- 公式サイト:魚活鮮とあぶり焼 海へ APIA店
モデルコースを参考に札幌観光を楽しもう!
札幌駅を起点に、2泊3日あれば車なしでも、徒歩や公共交通機関を使って観光もグルメもたっぷり満喫できます。札幌には、歴史を物語る建築や、長い時間をかけて磨かれたおもてなしが息づくスポットが数多くあります。次の旅先に迷ったら、ぜひ北海道・札幌を訪れて、今回ご紹介したモデルコースも参考に、その魅力を実際に体感してみてください。
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岩井なな
- 北陸在住の取材ライターです。美術館や図書館などのインテリジェンスなスポットを中心に、北陸の魅力をお伝えします!アパレル業界出身で、プライベートではファッションとコーヒーが好き。オシャレホテルに泊まるのが最高の癒しです。




























