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関西の著名な観光地に隠れた大阪の奥座敷「奥河内」河内長野のお土産をご紹介
＜TOP画像：奥河内のお土産＞
関西地方には京都をはじめ奈良、神戸、最近では大阪も観光地として人気があるスポットが目白押しです。しかし、その有名どころの陰に隠れる要に存在するのが、高野山の手前、大阪の奥座敷ともいえる奥河内こと河内長野です。
今回は奥河内のお土産スポットで人気のお土産についてご紹介します。
目次
- 河内長野（奥河内）は京都・奈良・大阪の陰に隠れた奥なる観光地
- 河内長野土産 その1. 駅前で気軽に購入できるモックルステーション
- 河内長野土産 その2. 本格的なお土産を求めるなら『道の駅 奥河内くろまろの郷』
河内長野土産 その3. 南河内は隠れた果物産地「桃」「いちじく」「ぶどう」
河内長野土産 その4. 有力寺院コラボした歴史感じるお土産「薬膳精進カレー」「楠公めし」
河内長野土産 その5. 豊臣秀吉も愛した僧坊酒「天野酒」は南河内唯一の酒蔵で
河内長野土産 その6. 地場産業「つまようじ」も奥河内のお土産に最適
番外のお土産：ふるさと納税返礼品として地元企業の良い品もお土産に
担当者に聞いた！モックルステーションの人気お土産
知る人ぞ知る関西の観光地「河内長野」はお土産も素晴らしいものばかり
河内長野（奥河内）は京都・奈良・大阪の陰に隠れた奥なる観光地
＜日本遺産「中世に出逢えるまち」のペイント＞
河内長野市全域と大阪府唯一の村「千早赤阪村」の一部を奥河内と呼んでいます。河内長野は日本遺産の3つの構成要素に関係しており、その中で単独で行われているのが、「中世に出逢えるまち」です。
河内長野は地盤も固いため、南北朝時代の頃からの文化財が多数残っております。2022年には京都国立博物館の特別展に単独で出せるほど、国宝や重要文化財の宝庫です。
＜夏の岩湧山＞
その一方で市の面積の7割が山でおおわれているため、駅の中心からバスで10分も行けば田園地帯が広かるのどかな里山が広がり、山が迫っています。その山々でも象徴といえる岩湧山は、かやぶき屋根に使う、茅が取れる場所で夏場には青々とした緑が広がっています。
また自転車のテーマパーク「関西サイクルスポーツセンター」も河内長野にあります。このように知る人ぞ知る観光地が奥河内・河内長野です。
河内長野土産 その1. 駅前で気軽に購入できるモックルステーション
＜モックルステーション＞
河内長野の土産の手に入れるのにとても便利なのは河内長野駅前にある「モックルステーション」です。これは観光案内所で、2025年8月にオープンしました。
切符売り場のすぐ隣でドアもなく入りやすいです。そして上の部分の茶色いのは河内長野の地場産業のひとつ「すだれ」を使っています。
＜モックルステーションのお土産＞
そんなモックルステーション内は地元のおおさか河内材を棚にした河内長野のお土産がそろっています。
定番物から珍しいものもあるのですが、中にはモックルステーションでのみ取り扱っているレアなお土産もあります。河内長野に観光に行き帰りにはぜひ立ち寄ってみましょう。
モックルステーション（観光案内所）
- 所在地：大阪府河内長野市本町29-9（河内長野駅構内）
- 電話：0721-55-0100
- 営業時間：9:00〜17:00
- 定休日：無し（年中無休）
- 入場料：無料
- アクセス：南海・近鉄河内長野駅直結
河内長野駅
河内長野土産 その2. 本格的なお土産を求めるなら『道の駅 奥河内くろまろの郷』
＜道の駅のモデル「くろまろ」＞
河内長野で、もっともお土産が買えるところは道の駅くろまろの郷です。くろまろとは、飛鳥時代に聖徳太子らの意向により小野妹子と共に中国の隋に渡った外交官「高向玄理（たかむこのくろまろ）」の出身地という伝説だった場所です。
くろまろの郷の施設はビジターセンター、ビュッフェレストラン、地元の農産物直売所あすかてくるでです。
くろまろの郷の周辺には大阪府立花の文化園、ふるさと歴史学習館、林業総合センター「木根館」などが徒歩圏内にあり、河内長野の一大観光スポットです。
くろまろの郷には巨大な駐車場があり車でのアクセスがとても便利ですが、河内長野駅からバスもあり15分ほどなのでより多くのお土産を手にしたいときには最適です。
＜くろまろの郷ビジターセンターのお土産＞
くろまろの郷の中でお土産を多く打っているのがビジターセンター内です。河内長野のお土産を中心に、大阪のパインアメや高野山のものなど近隣のお土産も多数取り揃えています。
＜くろまろの郷で販売しているムササビのぬいぐるみ＞
ムササビのぬいぐるみです。河内長野の山の中にムササビは生息していて、文化財を傷つけることがあります。野生の生体をみるのはなかなか困難ですが、ぬいぐるみならエピソードを添えたかわいらしいお土産になります。またムササビボーロというお菓子もあります。
道の駅 奥河内くろまろの郷
- 所在地：大阪府河内長野市高向1218-1
- 電話：0721-56-9606
- 営業時間：9：00〜17：00（ビジターセンターは施設により異なる）
- 定休日：施設により異なる、公式サイトを要確認
- 入場料：無料
- 公式サイト：道の駅 奥河内くろまろの郷
河内長野土産 その3. 南河内は隠れた果物産地「桃」「いちじく」「ぶどう」
＜小山田の桃＞
河内長野だけではありませんが、河内長野とその周辺の南河内は農産物の中でも果物が美味しいところです。河内長野の北側にある小山田地域では果樹園畑があり、特に桃については「小山田の桃」としてとても人気があります。
＜ぶどう農園＞
桃のほかにも、いちぢく、ぶどうなど季節ごとに地元のフルーツがくろまろの郷の敷地内にある「あすかてくるで」で並ぶので、連日多くの人が買いに行きます。またギフトの対応もしてくれるので、贈答品として送ることもできます。
河内長野土産 その4. 有力寺院コラボした歴史感じるお土産「薬膳精進カレー」「楠公めし」
＜観心寺KU-RIの入口にいる天邪鬼＞
歴史のある河内長野でも国宝の金堂がある観心寺は、役小角が創建、空海が北斗七星の御霊を呼び寄せたという伝説があります。
さらに中世には南朝の楠木正成が幼少のころ学問を習い、そして正成の首塚があることでも有名で、現在は年に2日間だけ公開される本尊の如意輪観音が有名です。
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そんな観心寺にはかつて多くの子院（寺）がありましたが、そのうちのひとつ「槇本院」をリノベーションして開業した精進料理店の観心寺KU-RIは、2か月前に予約を取らないといけないほどの人気店です。
＜薬膳精進カレーと楠公めし＞
観心寺KU-RIが日本遺産に最適なお土産として開発して作られたのが、薬膳精進カレーと楠公めしのレトルトパックです。
薬膳精進カレーは精進料理店として名物を作る際にわかりやすいカレーということだったのですが、カレーで使う玉ねぎが精進料理（オリエンタルベジタリアン）では使えないため苦労を重ねて作られた逸品です。
＜薬膳精進カレーを楠公めしにかけてみた＞
もうひとつは楠公めしです。これは観心寺とゆかりのある楠木正成が考案したとされる楠公飯を、気軽に食べられるように開発したものです。
炒った玄米を3倍の水で炊くことで、食料を増やして籠城戦に備えたとされる伝統食も河内長野のお土産として販売しています。ちなみに楠公飯を薬膳精進カレーと共に頂くのが最もおいしいです。
観心寺KU-RI
- 所在地：大阪府河内長野市寺元475
- 電話：050-3746-8600
- 開館日：月～水曜
- 開園時間：11:30〜15:00
- 休館日：木～日曜
- 入場料：無料
- 公式サイト：観心寺KU-RI
河内長野土産 その5. 豊臣秀吉も愛した僧坊酒「天野酒」は南河内唯一の酒蔵で
＜秀吉に献上した僧坊酒を献上した天野山金剛寺の正御影供＞
河内長野土産で忘れてはいけないのが天野酒です。南河内地域で唯一残った酒蔵が醸すお酒は、かつて天野山金剛寺で醸造していた僧坊酒を再現して作っています。
天野山金剛寺の僧坊酒は天下人の豊臣秀吉にも献上したとされ、その味に注文を付けるほど愛していたという伝説があります。
＜天野酒こと西條酒造のある酒蔵通り＞
昭和の時代になって西條酒造が天野酒を造ることになり、酒蔵の名前も天野酒と呼ばれるようになりました。河内長野駅から徒歩5分程度のところに酒蔵があり、その前の通りも古い建物が残っているため酒蔵通りと呼ばれています。
＜天野酒のラインナップ＞
天野酒は僧坊酒のほかにもさまざまなお酒を販売しています。酒蔵でも買えますし、お土産どころでも販売しています。従来は丹波の杜氏を使っていたのを、東北の杜氏に変えるなど努力を重ねました。
その結果全国新酒鑑評会では「天野酒 大吟醸」で2018年、2019年、2021年に金賞を受賞。さらに大阪国税局清酒鑑評会では2020年と2021年に吟醸酒部門で優秀賞を受賞するなど評価の高い酒蔵のひとつになっています。
西條酒造（天野酒）
- 所在地：大阪府河内長野市長野町12-18
- 電話：0721-55-1101
- 開園時間：10:00～17:00
- 休館日：1月1日
- 入場料：無し
- 公式サイト：西條酒造（天野酒）
河内長野土産 その6. 地場産業「つまようじ」も奥河内のお土産に最適
＜河内長野の地場産業つまようじ＞
河内長野は地場産業もいくつか残っていますが、その中でも国産のつまようじはほぼ河内長野が独占状態で90年代には95%以上のシェアを持つほどでした。
今ではつまようじの生産を行っている企業はほんのわずかになりましたが、国産つまようじの中でも「三角ようじ」が購入できるのが日本では河内長野だけなのでこれは貴重なお土産になります。
＜つまようじの原料黒文字＞
つまようじの原料のひとつに黒文字（クロモジ）があります。クスノキ科の木であるクロモジは河内長野で大量にとれたことからつまようじ産業が盛んになりました。
そして道の駅奥河内くろまろの郷では画像のようにクロモジの枝そのものも販売しています非常にレアなお土産になるでしょう。
番外のお土産：ふるさと納税返礼品として地元企業の良い品もお土産に
＜滝畑ダムの湖底で熟成させた天野酒＞
厳密には違いますが、ふるさと納税の返礼品もその地域のお土産になります。河内長野でもふるさと納税の返礼品は数多くありますが、最もオリジナルで希少なものとして、市内にある滝畑ダムの湖底に天野酒を沈めて熟成させるという湖底熟成酒があります。
これは本当に珍しいので日本酒が好きな人へのお土産に利用できます。
＜くろまろの郷でふるさと納税と移住をアピールする市の職員さん＞
湖底熟成酒のほかにも河内長野にはそこでしか手に入らない商品があります。有名なお蕎麦屋さんの蕎麦や女性用の下着、キャンプ用品などどれも個性豊かなものばかりなのです。
さらに「旅のうくん」というふるさと納税の自動販売機も置いているなど積極的にふるさと納税に取り組んでいます。
担当者に聞いた！モックルステーションの人気お土産
人気のお土産についてモックルステーションの担当者にお話を伺いました。いちばん人気は豆の蔵元さんの豆菓子です。
元々人気がありましたが、さらに人気に火が付いたのは大リーグの大谷翔平選手ポルシェのミニカーをロバーツ監督に贈った際に、手渡した紙袋に「豆の蔵元」と書かれた紙袋が写っていたことでSNSで話題になり、人気に火が付きました。
＜クマオカキ＞
次に人気なのはこぐま商店さんのクマオカキです。クマが描かれたパッケージや12種類ものフレーバーが楽しめるのが特徴で、品薄になるほどの人気ぶりです。
旨みの含まれたほどよい油がオカキの中に入っているためか、一度食べたらすぐに食べたくなります。クマオカキも河内長野土産では人気です。
＜河内長野産玉ねぎドレッシング＞
これは担当者ではなく口コミでの情報ですが、河内長野産の玉ねぎを使ったドレッシングもお土産として人気です。このほかにも河内長野のキャラクター「モックル」を象ったせんべいやお饅頭を販売している和菓子店のものなどもお土産として最適です。
知る人ぞ知る関西の観光地「河内長野」はお土産も素晴らしいものばかり
＜地元和菓子店が製造販売しているモックル土産＞
河内長野は知名度がまだまだ低いものの、実は知る人ぞ知る関西の隠れた観光スポットです。そして河内長野観光の思い出として最適なお土産はあらゆる分野にあるので、駅前のモックルステーションや道の駅奥河内くろまろの郷にも立ち寄って気になるお土産を購入しましょう。
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万代正平
- 旅行が好きな旅人。日本国内は、北海道の網走、道東周辺から沖縄の八重山諸島・与那国島まで47都道府県すべて行ったことがあります。2020年2月までは毎年東南アジアに渡航しており、東南アジア10か国すべて訪問しました。海外では他にヨーロッパ（英国、ベルギー、アイルランド）アメリカ、中国、香港、マカオ、台湾、韓国への渡航経験があります。2020年春以降は、主に国内の旅行を中心に活動しています。
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