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カナダ・トロントからナイアガラに車で行くなら立ち寄りたい癒やしの街、バーリントンを紹介
＜TOP画像：バーリントンのシンボル的存在「ブラント・ピア（Brant Pier）」＞
カナダ・オンタリオ州で一番人気の観光地といえば、ナイアガラの滝です。レンタカーや車でドライブを楽しむのもいいですね。トロントからナイアガラまでは約1時間半のドライブですが、この区間は頻繁に渋滞します。3時間かかることも珍しくありません。
渋滞の中、疲れて運転するよりも途中休憩を挟んで安全運転で旅行したいところです。でも、どこで高速を降りるのがいいのか分からない、せっかくだからいい景色を見たい、レストランやカフェで時間を潰して渋滞が収まるのを待ちたいですよね。
そんな要望に抜群な街があります。バーリントンです。最近は認知度が上がってきて休憩する観光客が増えてきました。
ちょうど、トロントとナイアガラのほぼ中間地点にあり、自然と街が調和した落ち着いた雰囲気の街。治安もよく安心して散策できる癒しの街。そんなバーリントンを紹介します。
目次
トロント〜ナイアガラを車で行くルートをチェック
トロント〜ナイアガラの中間地点にあるバーリントンに立ち寄るメリット
- 1-1. スペンサー・スミス公園を散歩する
- 1-2. バーリントンビーチで波音を聞く
- 1-3. バーリントンのダウンタウンを散策する～ビレッジ・スクエア～
- 1-4. ダウンタウンから湖畔に戻るルート～パールホテルの広場～
トロント〜ナイアガラを車で行くルートをチェック
トロントからナイアガラへは「QEW（Queen Elizabeth Way）」という高速道路（無料）を使ってオンタリオ湖の西端をぐるりと回るのが基本コースです。
車で約1時間半から2時間かかります。地図を見ると、ルートの中間、左端に「バーリントン（Burlington）」という都市がありますね。トロントからバーリントンは約45分、ナイアガラからバーリントンは約1時間ほど。ちょうど真ん中にあるのです。
実は、この高速道路（QEW）は渋滞が頻繁におきます。しかも、この区間には日本のサービスエリアのような場所はありません。特にトロントからバーリントンの間は断続的に混むのは日常茶飯事です。
ナイアガラに向かう時は、バーリントンを越えてしまえば、渋滞していることは少ないので、休憩なしで直行しやすいです。しかし、トロントに向かう場合は、バーリントンからの渋滞に突っ込むことになるのです。
特に通勤・帰宅ラッシュにハマりそうなら、休憩して行くことをおすすめします。その方がトイレの心配もなく、イライラなくドライブが楽しめること間違いないです。
うーん、それなら公共交通機関を使おうかな。と思われた方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
＞＞カナダ・トロントからナイアガラへはどうやって行くのがいい？5つの方法を紹介
トロント〜ナイアガラの中間地点にあるバーリントンに立ち寄るメリット
なるほど。バーリントンのダウンタウンで休憩してトロントに向かうのもありだよね。でも、中間点ならハミルトンという街もあるよね？なんでバーリントンなの？と思われた方もいらっしゃるかと思います。
ハミルトンはバーリントンより大きな街です。観光できる場所はいくつかあります。しかし、ハミルトンのダウンタウンは一方通行が多く、街中の運転に慣れていない人にとってはハードルが高いのです。
その点、バーリントンのダウンタウンは、こじんまりした街で治安もよく、高速出口から立ち寄りやすい場所にあります。周囲に駐車場はありますのでイベントなどなければ、満車の心配なし。
QEWの出入口からもアクセスが良く、トロントへの帰り道だとちょうど渋滞が始まる手前で降りることができます。オンタリオ湖の西端をショートカットするように橋がかかっているのですが、ここから混むことが多いです。
この橋の正式名称は「Burlington Bay James N. Allan Skyway」といいますが、地元ではみんなスカイウェイ・ブリッジと呼んでいます。
＜スペンサー・スミス公園から見るスカイウェイ・ブリッジの渋滞＞
写真で見えるとおり、橋を降りる車が連なっているのが分かるかと思います。トロントへ向かう途中でバーリントンに寄る場合、この橋を渡りきったところの高速出口で降ります。
＜スカイウェイ・ブリッジ走行中＞
橋は一番右側を走ってください。そうするとそのまま「ノース・ショア・ブルバード（North Shore Boulvard）」出口に進みます。
＜左の渋滞を横目に見ながら「ノース・ショア・ブルバード（North Shore Boulvard）」で高速を降ります＞
写真で見えるとおり、遠くまで車が連なっていますよね。この日が特別だった訳ではなく、普段の状況と思ってください。ここを降りて右に曲がれば、すぐバーリントンのダウンタウンです。
もちろん、どの高速道路出口からも自由に降りられますし、どの出口付近にもお店やガソリンスタンドがあります。ただ、癒やしのスポットが高速道路を降りてすぐにあって、安心して散策できるところは少ないのです。
Burlington Bay James N. Allan Skyway
- 所在地：Burlington Bay James N. Allan Skyway, Burlington, ON, カナダ
1. バーリントンの癒しスポット
＜桟橋「ブラント・ピア（Brant Street Pier）」から見るスペンサー・スミス公園＞
こじんまりしたバーリントンのダウンタウンにある、イチオシの癒やしスポットを紹介します。
1-1. スペンサー・スミス公園を散歩する
＜ブラント桟橋手前から見た秋のスペンサー・スミス公園＞
何と言ってもおすすめなのが「スペンサー・スミス公園（Spencer Smith Park)」です。バーリントン・ダウンタウンのウォーターフロントエリアのメインであるこの公園は、湖岸に沿って遊歩道が設けられています。
舗装されていますので、自転車も車椅子も気軽に開放された景色を楽しみながら通ることができます。
＜ブラント・ストリートからスペンサー・スミス公園に入った景色＞
ブラント・ストリート（Brant St.）からまっすぐ進むと公園入口です。ここから見える広がった景色はとても気持ちがいい眺めです。
晴れた日はオンタリオ湖がキラキラしてきれいです。野生のカナダグースものんびり歩いていることも多いので、のんびりした気持ちにさせてくれます。
この先に見えているのが、桟橋のブラント・ピア（Brant Pier）で、バーリントンのシンボルになっているタワーが立っています。
＜スペンサー・スミス公園内の小さなビーチ（遠くに見えるのはスカイウェイ・ブリッジ）＞
この手前には小さなビーチもあり、湖の水を触ったり、足を入れてみるのもいいかもしれません。ビーチから右側にまっすぐ伸びた遊歩道を歩くと、左手に湖、右手に芝生の公園が広がっています。
この公園には、バーリントンと姉妹提携している板橋区から贈呈されたソメイヨシノがあり、春には満開の桜が楽しめます。
＜スペンサー・スミス公園内のプレイゾーン＞
また、公園内にはプレイゾーンとスプラッシュパッドがあるので、車内でじっとしてられなかったお子様にはうってつけの遊び場です。公園でピクニックするのもありですね。
スペンサー・スミス公園（Spencer Smith Park)
- 所在地：1400 Lakeshore Rd., Burlington, ON L7S 1B3
1-2. バーリントンビーチで波音を聞く
＜バーリントンビーチからの街の眺め＞
バーリントンのウォーターフロントは、スペンサー・スミス公園の端から延長するようにサイクリングロードとビーチがスカイウェイ・ブリッジまで続いています。長距離の散歩をしたい方にはおすすめです。
夏の休日は海水浴ならぬ湖水浴を楽しむ人で賑わっていますが、秋になれば静かな落ち着いたエリアとなりますよ。ビーチ側にも駐車場があるので、ビーチだけ楽しむことも可能です。
スペンサー・スミス公園とはまた別の癒やされ方、波音を聞きながら心を落ち着けるのもドライブ休憩に最適です。
ビーチウェイ・パーク - バーリントン・ビーチ
- 所在地：1100 Lakeshore Rd., Burlington, ON L7S 1A7 カナダ
バーリントン運河リフトブリッジ（Burlington Canal Lift Bridge)
＜「バーリントン運河リフトブリッジ（Burlington Canal Lift Bridge)」＞
スカイウェイ・ブリッジ近くまで歩くと、別の橋があることに気が付きます。この橋は「バーリントン運河リフトブリッジ（Burlington Canal Lift Bridge）」といいます。
船が通るときに橋が平行に上がっていく、珍しい橋です。歴代6代目となるこの橋は一般道用の橋ですが、先代は列車用だったとのこと。
★船が通るときの橋の動画はこちらをご覧ください。（4倍速です）メカ好きには見ていて楽しい橋ですね。
バーリントン運河リフトブリッジ（Burlington Canal Lift Bridge)
- 所在地：Hamilton, ON, カナダ
バーリントンのダウンタウンを散策する～ビレッジ・スクエア～
＜バーリントン湖畔のレストラン。夏はパティオが広がります＞
公園やビーチで長居するより、カフェやレストランで時間を費やしたり、街並みを散策したい。そんな方にはバーリントンのダウンタウンはコンパクトで小休止にぴったりです。
ブラント・ストリートを中心に雑貨ショップやカフェ・レストランが点在しており、住民が利用するようなローカル店が多く、観光地っぽくない雰囲気を楽しめます。その中でもインスタ映えするのがこちら「ビレッジ・スクエア（Villege Square)」です。
＜レンガ造りの「ビレッジ・スクエア（Villege Square)」＞
＜「ビレッジ・スクエア（Villege Square)」の内側＞
レンガ造りの建物が並ぶ小さな広場になっていて、レストランやカフェなどがあります。広場の中はこじんまりとした雰囲気で、赤い電話ボックスがかわいいです。
Burlington Village-square
- 所在地：418 Pearl St, Burlington, ON L7R 2N1
- 公式サイト：https://www.village-square.ca/
1-4. ダウンタウンから湖畔に戻るルート～パールホテルの広場～
ビレッジ・スクエアから、湖の方へ下ると最近できたホテルがあります。ホテルの建物とマンションの間にも広場があり、こちらはモダンな雰囲気です。
ホテル側にはテラス席のあるレストランがあり、湖からの風を感じながら食事ができます。この広場から階段を降りると、湖畔の遊歩道があり、さきほど紹介したスペンサー・スミス公園に繋がっています。
＜ホテル横の広場から階段を降りた眺め。対岸はナイアガラ＞
＜ホテル側からスペンサー・スミス公園に向かう遊歩道＞
このホテル側からの遊歩道も雰囲気のある気持ちの良い散歩ができますよ。
＜ホテル横の広場（The Pearle Hotel & Spa, Autograph Collection）＞
2051 Lakeshore Rd.
- 所在地：2051 Lakeshore Rd., Burlington, ON L7R 1E2
2. バーリントンで開催される2大イベントを紹介
＜夏のイベントで賑わうスペンサー・スミス公園＞
バーリントンのスペンサー・スミス公園では、毎年大きなイベントが２つ開催されます。この時期は、遠方から大勢の方が来られるので、大変賑わい活気にあふれます。
2-1. サウンド・オブ・ミュージックフェスティバル（Sound of Music Festival)（7月第3週目週末）
＜「サウンド・オブ・ミュージックフェスティバル」のステージ（後ろもステージ）＞
- イベント情報：サウンド・オブ・ミュージックフェスティバル
毎年7月の父の日と重なる第3週目の週末に開催される「サウンド・オブ・ミュージックフェスティバル（Sound of Music Festival)」は、カナダで最大の無料音楽フェスティバルです。
地元の人たちに言わせると、このお祭りで本格的な夏が始まると感じるそうです。コンサートのステージが数ヶ所あり、どこも好きに見ることができますし、露店や移動遊園地が来て北米らしいお祭りの雰囲気を楽しめます。
開催される土曜日午前中にはブラント・ストリートでパレードも開催されて、街が音楽一色に彩られます。
★パレードの雰囲気はこちらのショート動画をご覧ください。
https://youtube.com/shorts/lQqng0yPlG0?feature=share
2-2. カナダズ・ラージエスト・リブフェス（Canada's Largest Ribfest）（9月第1週目週末）
＜目の前でリブを焼いているお店が立ち並ぶのでリブソースの匂いでいっぱいです＞
9月の第1週目の月曜日はカナダの祝日です。この3連休に毎年開催される、「リブフェス（Canada's Largest Ribfest）」は、その名のとおり、カナダで最大級のリブフェスです。
各地域でリブフェスは開催されるのですが、18件の人気店が勢揃いして食べ比べられるのはなかなかありません。こちらもコンサートや移動遊園地も来るので、夏の最後を彩るイベントとして楽しまれています。
まとめ
ナイアガラからトロントへ戻る道中で、ぜひ立ち寄りたい癒やしの街バーリントン。湖畔のスペンサー・スミス公園でのんびり散歩し、ダウンタウンでカフェやお食事すれば、ドライブ疲れがあってもなくても癒されます。
トロント付近の渋滞に巻き込まれる前、観光の途中にあえて寄り道することで、「ただ移動するだけの道のり」が「もうひとつの旅の思い出」に変わります。
ナイアガラ観光を車やレンタカーで計画している方は、ぜひバーリントンも旅のプランに加えてみてください。
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さえこ
- カナダ・オンタリオ州に移住して10年超えました。旅行はもっぱらマイナーどころに行くことが多く、キャンプやハイキング好きのアウトドア派です。最近はピラティスにハマって健康的な筋肉維持を心がけています。
ブログもときどき書いています。https://medlocks.ca/saeko/
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