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野菜や果物から始まる野菜ソムリエ的旅の組み立て方~大阪の旅

<TOP画像:大阪・関西万博会場入口付近>
野菜ソムリエの私が旅に出ようと思う時は、「気になる農産物の生育を見たい」とか、「それらを育てている生産者にお話を聞きたい」ということから始まります。
地図を広げてアクセスを確認し、周辺の観光情報を収集して旅のプランを固めていきます。今回は、あるきっかけで行った大阪の旅を紹介します。
目次
今回の旅のきっかけ
「キッズたちの未来に向けたアクション宣言を聴きに来ませんか?」というお誘いがきっかけで大阪に行ってきました。
ステキなご案内に二つ返事。さらに大阪にもいる頼りになる野菜ソムリエにお声をかけて大阪の生産者さんのところにも連れて行ってもらいました。
会場が大阪・関西万博だった
会場に入るのも向かうバスもすべてネットで予約。ちゃんと予約が入っているか、不慣れな私はドキドキしましたが、なんとか万博会場に9時ちょっと前に到着。会場にはたくさんのパビリオンが並んでいます。
西ゲートから入る予約にしてしまいましたが、朝10時からの「アグリキッズ・アクション宣言」の会場は東ゲート近く。既に長蛇の列ができていた各国のパビリオンを横目に移動。
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<「アグリキッズ・アクション宣言」会場の近くのイタリア館の外壁が可愛い!>
アクションを聴いたあとは木陰を探しながら移動。万博会場のシンボルでもある「大屋根リング」。会場の主動線でもありますが、雨風や日差しなどを遮る快適な滞留空間でもあります。
その下を歩き、途中からエレベーターを使って上に上がって全体を見下ろしたり、噴水を眺めたり...(個人的にはあまり並べない人なので)。
午後から知人に会うことになっていたので、大屋根リングから移動し、タイミングよく1本早いバスで桜島へ。
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<3人の出会いは3年前。「大和農園」の「大和ルージュ」という赤いトウモロコシがきっかけです>
中仙道怜さんと私と大和農園の方との記念撮影。実は2年越しのスリーショットでした。
真剣に考えたアグリキッズたちの発表がすばらし過ぎる
今年3月から「おいしいものを安心して食べられる未来」をつくるため、全国から集まった小学生が、100人の仲間とともに「食と農業」の未来の課題を考える、体験学習+ワークショップ型のイベント「クボタ アグリキッズサミット2025」が開催されていました。
これは全3部構成となっており、第1部では北海道の学びの場に集まった100人の仲間たちと3日間の合宿を行って「食と農業」の課題を学び、農業の最前線を体感し、意見を交換しました。
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<7月に開催された発表会の様子>
6月に行われた第2部のオンラインセッションを経て、第3部の7月では大阪・関西万博会場にて、食と農業が現在抱えている課題や解決に向けて自分たち一人ひとりにできることは一体何なのか、子どもたち自身で100のアクションと仲間と取り組むための12のカギである「アグリキッズ・アクション宣言」が発表されました。
野菜ソムリエの私。普段から農産物にもたくさん触れたり、生産者さんと一緒に農作業をしたりお話を聞いたりしていますが、いくつも心に響くアクションを耳にし、感動しました。
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<この有識者の一人・中仙道怜さん(北海道栗山町在住)が出席するのもこの発表会に参加した理由の一つです>
日本国際博覧会 (大阪・関西万博)関西万博
- 所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目
- 公式サイト:日本国際博覧会 (大阪・関西万博)
もちろん今回も野菜の勉強もたくさんしました
今回の大阪の旅をご一緒してくださったのは徳島の野菜ソムリエ仲間。徳島は、「大鳴門橋」で徳島県鳴門市と兵庫県あわじ市を結ぶ全長1,629メートルの橋でつながっています。
橋の下には世界三大潮流のひとつとされる「鳴門の渦潮」で有名な鳴門海峡を渡り、橋の内部にある遊歩道「渦の道」からは、その渦潮を真上から見ることができるんだそうです。
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<以前、徳島の農家さんの勉強に行った際に通った大鳴門橋>
そして、大阪行きが決まって、お声をかけたのが大阪の野菜ソムリエ仲間。市場関係のお仕事もされていたので、いろいろな大阪の生産者さんをご存知です。
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<北海道では見られない栽培方法。ツルを上に伸ばして風通しもよくしています>
最初に向かった「Ichigo Lab Izumisano」はイチゴを栽培し、イチゴの観光農園も行っています。端境期には、空いたイチゴの高設栽培ベンチにメロンを植えるというユニークな方法を取っていました。
次に伺ったのは自然栽培で主に水なすを栽培している「Makiyo's Small Mountain」へ。今年は、大阪も猛暑と雨不足で、なすの花がいつもの年よりも落ちてしまったそう。
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<ハウスや畑に隣接して住宅地があります。でも、美味しい野菜を求めて近隣の方々は同農園の直売所に足を運びます>
最後は、堺市の「芝尾農園」へ。到着するまで住宅地ばかり。本当に農園があるのかしらと思いきや突然ハウスが表れてきます。
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<ハウスのトマトは終了し、ここを片付けた後は冬用のホウレンソウなどの葉物を植えるそうです>
大阪といえば「水なす」
大阪・泉州地域特産の「水なす」。主に岸和田市、貝塚市、熊取町、泉佐野市が産地です。泉州地域はその名前の通り、「泉州水なす」に必要な水が豊富で、ため池が多数点在しています。
薄くてみずみずしい皮と、濃厚で甘みのある味わい、そして多汁感が特徴です。皮ごと生で食べるとほかのナスとはひと味違った食感を愉しめます。水なすの糠漬けは有名で、江戸時代から泉州地域で盛んに生産されていたとか。
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<ロが作る水なす料理。それ以外もいろいろ食べ飲みしました!>
実は先ほどの農家さんのハウスから分けていただき、大阪のソムリエさんの行きつけのお店に持ち込んで料理していただきました。
後日、ご配慮でたくさんの水ナスを送っていただきました。
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<ほかの野菜と角切りにしてラタトゥイユソースにしてチキンなどにかけたり、生ハム巻き、デザートやちょっと火を通した料理もしていました>
せっかくなので、私もいろいろな料理に挑戦してみました。
大阪のソウルフードは空港で
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<最後は帳尻を合わせてたこ焼き!and beer!>
今回は大阪の粉もんフードは口に入る時間がありませんでしたが、早めに行った空港でたこ焼きを食べることができました。
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<こじんまりしていましたが、美しい「岸和田城」>
慌ただしい旅の観光といえば、途中に立ち寄った「岸和田城」のみ。
岸和田城
- 住所:大阪府岸和田市岸城町9番1号
- 電話:072-431-3251
- 公式サイト: 岸和田城
お土産
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<自分用土産>
自分用のお土産は、農家さんからいただいた水なすと空港で買えた最後の2袋の水ナスの糠漬け。帰りの飛行機では、生の水なすも美味しいけど、ちょっとだけ加熱したらどうなのかなーと妄想しながら。
帰宅後すぐに、大きめに切った水なすをさっとバターで炒め、しょうゆをひとまわし。生に近い感じで仕上げるのですが、これがまた美味しかった。
次の大阪の旅では、しっかりと大阪フードを堪能したいと思います。
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吉川雅子
- 札幌生まれ、札幌在住。2003年に北海道で最初の野菜ソムリエとなる。現在は野菜ソムリエ上級プロ、青果物ブランディングマイスター、フードツーリズムマイスターなどの資格がある。
野菜や果物が好き。形や色、におい、育って行く過程、美味しさ、そして健康に良いこと。だから興味のある農産物のところに出かけ、その魅力を見聞きし、さらにお楽しみはお取り寄せ。それらを使って料理するのも好きです。




























