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【トルコ】コスパと効率重視!カッパドキアを路線バスで回る2泊3日スケジュール<後編>

<TOP画像:ピジョンバレーを飛びました>
2回にわたりご紹介する『カッパドキアの2泊3日のおすすめコース』。今回はDAY2・DAY3とし、路線バスを使い隣町へ向かい、合間におすすめハイキングコース、最終日は自力で行きにくいウフララ渓谷へ向かいます。
遠出の観光は、グループツアーに参加するのが効率的で安全です。カッパドキアで毎日催行されているツアーも併せて、おすすめポイントを盛りだくさんご紹介してまいります。
~前編~DAY1は早朝フライトで到着したら、路線バスでTOP OF CAPPADOCIAへ。【トルコ】コスパと効率重視!カッパドキアを路線バスで回る2泊3日スケジュール<前編>
目次
DAY2:気球に乗り、王道のキノコ岩めぐり&ハイキング
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<奇跡の1枚:スリーシスターズの間を飛んだ!>
早朝:気球フライト
カッパドキアの代名詞となりました、早朝に飛ぶカラフルな無数の気球、カッパドキアに来たならば、外せないアトラクションです。
気球は日の出に合わせて飛び立ちます。つまり、1年を通してテイクオフの時間は変わります。夏至の頃ならば、ホテルからの出発は5時頃、冬至の頃ならば、7時前頃になります。
年間300日程度は飛んでいるカッパドキアの気球ですが、冬の時期は気象条件のため、キャンセルが増えます。一方、夏は毎日ほぼ飛べます。
気球フライトの料金は毎日変わり、最安値が出るのは前日です。事前予約もできますが少し割高です。
スケジュール
- ホテルから気球会社のオフィスへ移動、フライト催行許可を待ちます。※天候より待機時間が長引きますが、期待を込めて待ちましょう。
- テイクオフエリアに移動、気球のセットアップも見れると思います。
- テイクオフ、フライトは約1時間です。どこへ飛んで行くかは風次第。
- ランディングし、無事生還を祝ったら、ホテルへ戻ります。
カッパドキアでは、ギョレメの上空以外にも、ウフララ渓谷・ソアンル渓谷・チャドで気球フライトを催行しています。ギョレメ上空は航空局の判断のもと催行が決まります。
ギョレメでキャンセルだとしても、他のエリアではパイロットの判断で決定しますので、催行されるということもあります。
午前:ギョレメ野外博物館
気球から戻り、朝食を食べたら、早速観光に出かけましょう。まずは、ギョレメ野外博物館を目指します。ギョレメの町の中心から、アヴァノス方面・南へ歩きます。距離にして1km程度、歩いても20分程度です。
入場料はEUR20(2025年)ですが、「MUSEUM PASS・ミュージアムパス」はご存知でしょうか?トルコ観光局が発行している有名観光地を網羅したパスです。
トルコ周遊・カッパドキア周遊にはお得なパスです。複数の観光地を周るならば、絶対買っておくべきです。
- 公式サイト:Museum pass ミュージアム・パス
ギョレメ野外博物館は朝8時には開園し、自由に見学できます。洞窟教会は時々、入場制限はありますが、基本的に自由に回れます。
ギョレメ野外博物館の一番の見どころは「カランルク・キリセ(Karanlık Kilise) 暗闇の教会」です。
数年前、イタリアから修復師を呼び寄せて修復作業が行われました。13世紀に描かれたとされる作品は本来の色に蘇って、一見の価値があります。
要注意:カランルク・キリセは、入場口を一度出て、道路を挟んだ向かい側にありますので見忘れませんように。野外博物館は広いので、ガイドさん付きで回るほうが、見落としなく観れますが、自分で回るのも楽しいと思います。
Göreme openair museum・ギョレメ野外博物館
- 住所:Gaferli Mah. Müze Cad. Göreme Açıkhava Müzesi Bilet Gişesi Göreme/NEVŞEHİR
- 電話:+90 3842712167
- 開館時間:8:00〜17:00
- 入場料:EUR20(2025年4月)
- 公式サイト:ギョレメ野外博物館
午前:ギョレメ野外博物館からチャオシンへローズバレーをハイキング
ギョレメ野外博物館の見学を終えたら、チャオシン村までハイキングをしてみましょう。野外博物館の北側には、ソードバレー・ローズバレーが広がっています。
この道のりはフラットな低地を歩くならば、30分程度の距離ですが、せっかくなのでソードバレーや、ローズバレーの中に入ってみてください。案内版はあったり、なかったりですが、方角が分からなくなったら、高台にのぼり、ギョレメの町を見つければ良いので迷うことはないです。
午後:チャオシン村を散策
チャオシン村は人口500人以下の素朴で小さな村ですが、チャオシン城や、チャオシン教会など、見どころはあります。ギョレメから歩いてきたら、まずはチャオシン城を眺めましょう。
城といっても、岸壁を居住できるようにくり抜いただけの岩肌ですが、かつてキリスト教徒がこの地に住んでいた頃に作られたと伝えられています。そして、更に村を北上すると、チャオシン教会にたどり着きます。
こちらも、岸壁をくり抜いてつくった岩窟教会ですが、紀元5世紀後半のものとされるカッパドキア最古のキリスト教会のひとつです。
修復が入っていないにもかかわらず、現在でも、当時のフレスコ画の色味を見ることができる貴重な場所です。チャオシン教会も、ミュージアム・パスには含まれています。
Çavuşin Church・チャオシン教会
- 住所:Çavuşin Köyü
- 電話:+90 3845327168
- 開館日:8:00〜17:00
- 公式サイト:Çavuşin Church・チャオシン教会
午後:アヴァノスへ向かいます。
チャオシン村の南端と、北端にバス停があります。今回乗車するのはアヴァノスバスです。アヴァノスバスは、アヴァノスとネブシェヒルを1時間に一本走る路線バス。
ネブシェヒルを毎時ちょうどに出発、ウチヒサール・ギョレメを通過し、チャオシンを通ってアヴァノスへ向かいます。チャオンを通過するのは毎時30分過ぎ頃かと思いますが、路線バスはだいたいの時間で走ってます。少し早めにバス停で待ちましょう。
さらに、路線バスは乗りたい所で乗り、降りたい所が近づいたら、ドライバーさんに知らせるタイプです。バス停はあってもお客さんがいない時は素通りしますので要注意。
乗車から20分程度で、アヴァノスの旧市街の中心に到着します。乗った時に「AVANOS CALISI/アヴァノス チャルシ」と伝えておけば、知らせてくれます。料金はチャオシンーアヴァノスで45TL(2025年)。
アヴァノスの町はトルコの大河「赤い川/クズルウルマック」を挟んだ両側に広がる町で、陶芸が有名な町でもあります。
ヴァノスに着いたら、まずは、赤い川の辺を散策しましょう。キレイに整備されたプロムナードが続きます。吊橋は、人気のスポットです。
アヴァノスは焼き物の町です。お店によっては焼き物作りの体験もできます。4000年前のヒッタイト帝国時代のモチーフを描いた焼き物が有名です。
夕刻:乗馬でのんびり、サンセットツアー
ギョレメへ戻ります。アヴァノスの中心(郵便局の前)から、毎時ちょうどに出発するアヴァノスバスで料金は50TL(2025年4月)。
アヴァノスバスの最終は19時です。これをのがしたら、タクシーの他に選択肢がなくなりますから要注意。
ギョレメに戻ったら、最近人気のアトラクション乗馬ツアーへ参加します。2人以上の参加でしたら、ご希望の時間帯でも可能ですが、一番人気はサンセットタイムです。
また、馬場も複数あり、ローズバレーを回る会社、ウチヒサール近辺を回る会社と異なります。おすすめは、ローズバレー&レッドバレーを回る2時間コース。夕暮れ時には、ローズバレーの岩肌が、夕日に照らされ赤みをまして綺麗です。
乗馬初心者でも大丈夫なガイド付きのコースがあり、料金は2時間で45EUR(2025年4月)です。夏のシーズンに入ると値上げが予想されます。
この日の夕食は、ギョレメの町中で。ギョレメには、トルコ料理以外にも、アジア料理、インド料理など色々なレストランあります。
そろそろトルコ料理に飽きてきたら、ギョレメの中心にある「クイック・チャイナ」がおすすめ。アンカラのチェーン店ですが、そこそこの味のお寿司や中華が楽しめます。
DAY3:遠距離は効率よくグループツアーに参加
前日の気球がキャンセルだった場合は、3日目に再チャレンジしましょう。
午前:「グリーンツアー」に参加してウフララ渓谷へ。カッパドキアでは、ほぼ毎日催行されているツアーがあります。
レッド・グリーン・ブルーです。「レッドツアー」は、2日目に回った行程に似ています。ゼルべ野外博物館に、パシャバーやスリー・シスターズなどが含まれます。
「グリーンツアー」は走行距離250kmにもなる終日の遠出の旅です。地下都市を除き、路線バスもほぼ走っていない田舎です。ここは料金・効率を考えてグループツアー参加が最適だと思います。
「ブルーツアー」は、ソアンル渓谷やムスタファ・パシャの町を巡る興味深いコースですが、不定期催行です。3日目は、グループツアーの「グリーンツアー」に参加します。
地下都市
カッパドキアには、発見されてないものを含めて、200以上の地下都市が存在すると言われています。近年発見した場所も多く、まだまだ多くが研究途中のため、一般公開しているものは限られています。
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<迷宮のような地下都市>
一般公開している中で、一番大きいのが「デリンクユ地下都市」そして、近隣には同様に有名な「カイマクル地下都市」があります。
デリンクユ地下都市やカイマクル地下都市はともに、路線バスを乗り継いで行くこともできます。「Goreme」バスでネヴシェヒルまで行き、乗り換えて「デリンクユ」または「カイマクル」のバスへ乗り換えます。
ウフララ渓谷
グリーンツアーでは、ウフララ渓谷の散策時間が含まれています。14kmも続くウフララ渓谷なので、その一部分、岩窟教会の集中する場所を散策します。
14世紀頃に作られたとされる岩窟教会の壁画の色が、今も残っていることに感動。なんと言っても、川に沿って歩く・・渓谷散歩は癒やしの時間です。
セリメ修道院
修道院跡といっても、建物が有るわけではなく、巨大なキノコ岩をくり抜いて作られたもので、巨大です。見学できる敷地も広大で、さらに上に登ってようやく有名な聖堂にたどりつきます。修道院跡の見学と侮るなかれ、かなり歩くのがこのセリメ修道院です。
ちょっと一言!
「スターウォーズ」のロケ地との噂もありますが、どうやらただの噂。撮影はしていないそうです。とはいえ、「スターウォーズ」に登場していそうな場所ではあります。
グリーンツアーは終日です。ホテルの出発は9:00〜10:00頃、戻りは18:00頃になります。
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<想像以上に巨大なセリメ修道院>
夜:フライトでイスタンブールに戻ります。
フライトの3時間前には、空港にいるようにリクエストされますから、グリーンツアーでの戻り時間を考えて、22:00以降のフライトを予約しましょう。
まとめ
カッパドキアのメインの見学箇所を含めてスケジュールにしてみました。ここで紹介したのは、あくまで有名どころの観光地のみです。2泊3日では広大なカッパドキアの全ては見きれません。
今回はコスパ重視で、のんびり路線バスで回る行程を作りました。プライベートでガイドや車を手配したり、レンタカーで回るならば、さらに多くの観光地を見学できます。
旅の予算や絶対に見たいところなど、色々組み合わせてスケジュールを組んでみてください。旅は計画することも楽しみの一つですよ。
【気球・乗馬の予約】CAPPADOCIA TRIP
- 住所:Goreme Beledesi, Isali-gaferi-avcilar Mah, Ragip Uner Cad, No1, Merkez Nevsehir
- 電話:+90 535 061 9884
- Instagram:CAPPADOCIA TRIP
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CAPPADOCIA TRIP
- 世界を渡り、辿り着いたトルコ・カッパドキアで12年を超えました。現在は二足のわらじ。伝統技で作るオヤレースのデザイナー「AYTURK」そして「CAPPADOCIA TRIP」として旅のお手伝いをしています。カッパドキアは田舎ですけど、自然は素晴らしい!人生で一度は見ておくべき場所ですよ。




























