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【福島県】会津の秘境、公共交通機関で行く江戸の宿場町「大内宿」

江戸時代、会津と日光を結ぶ重要な宿場町として栄え、今もその当時の様子がほぼそのままの姿で残る南会津の大内宿(おおうちじゅく)。
あまりまだ海外からの観光客には知られていないためか、さほど混雑せずにのんびりと風情ある時間が楽しめます。
会津若松方面から公共交通機関のみで訪れる際のお役立ち情報もご紹介します。
目次
インバウンドに発掘されるのも時間の問題!?会津若松
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<鶴ヶ城(2025年4月中旬ごろ)>
国内のメジャーな観光名所では、国内からの観光客のみならずインバウンドの波が押し寄せ、ピーク時を外すなど行く日程を考えたり、実際に旅行自体を躊躇してしまうなんてことも珍しくないかと思います。
見どころ、歴史も盛りだくさん、おいしい郷土料理もあり、温泉もある!それなのに海外からの観光客が今のところ、まだそこまでではない福島県会津若松地方へ2025年の4月中旬に訪れました。
これからの季節、四季折々の美しさがあります。期待通りに古き良き日本の美しい田舎の風景が広がり、しっぽりと静かな東山温泉で1泊し、城下町がそのままに残された会津若松では、鶴ヶ城や幕末の歴史を振り返ることができるスポットなどを堪能しました。
- 公式サイト:会津若松観光情報
江戸時代の宿場町、大内宿
大内宿は、会津若松から南に15kmほどのところにある、江戸時代には参勤交代などの際の重要な宿場町として栄えていた場所です。
当時の会津藩主はもちろん、伊達政宗や豊臣秀吉も立ち寄ったとされています。残念ながら、多くの人がレンタカー、もしくはマイカーで会津から行くというのが一般的だそうで、ピーク時には山間にあるため駐車場待ちで大変な渋滞になるそうです。
今回、私たちは、会津若松で1泊した後で大内宿へ公共交通機関で訪れましたが、その際に絶対に知らないと損!と思うことがいくつかあったのでアクセス方法をご紹介します。
大内宿へのアクセス
会津若松周辺から大内宿へのアクセスはインターネット各種での検索も可能ですが、会津若松駅構内にある観光案内所がとても親切でした。レンタサイクルなどもできるため電車で会津へ来た場合はぜひ立ち寄ることをおすすめします。
大内宿への交通手段
公共の交通手段で大内宿に行く際には「大内宿共通きっぷ」がおすすめ。会津鉄道と乗り合いバスのコンビチケットで往復2200円です。
- 公式サイト:会津鉄道
1. 西若松→湯野上温泉(会津鉄道、約30分)
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まず、西若松(もしくは一駅北の会津若松駅)から会津鉄道に乗ります。30分弱で湯野上温泉に到着します。
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車窓からはのどかな風景が続きます。
2. 湯野上温泉駅→大内宿(バス、猿遊号15分程度)
湯野上温泉駅に到着したら、駅外すぐ左側で、電車の到着に合わせて待っている乗り合いバスで大内宿へ向かいます。
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距離にする数キロ程度なのですが、かなりの山道でした。慣れたベテラン運転手さんが揺れないようにとても丁寧に運転され15分程度で到着しました。
このバスも本数がとても少なく一時間に1本程度、しかも小さなバス(定員20~30名程度)で、予約していない人の多くは満員で乗れずじまいでした。
会津若松駅の観光所の方に「絶対に予約した方がいいです」と強く勧められ、行き、帰りともに前日に予約しました。オンラインでも予約可能ですが、当日の予約ができないので、電車の時間に合わせて往復とも予約しておくことを必要です。
江戸時代の姿がそのまま残る宿場町
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大内宿に到着すると、30軒以上のかやぶき屋根の民家が並ぶとても雰囲気のあるところでした。私たちが訪れた4月中旬は東京では桜は散り、暖かい日には25℃に近い日もあるほどのぽかぽか陽気でしたが、なんとこの大内宿には雪が残っており、桜はなんとか1分咲きの木もちらほらあるけれど・・という程度でした。
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4月頃でも雪がまだちらほらと残っていました。毎年2月には雪まつりが開かれ近くにはスキー場などもあるので納得なのですが、とても雪深い場所にあることを実感します。
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大内宿には瓦葺屋根の民家が立ち並びます。
伝統工芸品や地元の食べ物(漬物やおもちなど)を扱うお店や、お蕎麦屋さんが多くありました。
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<美術品のような漆喰>
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<野菜をモチーフにしたフェルト小物>
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<おせんべいなどもあります>
大内宿のいいところは、お土産屋さんが並ぶと言っても、ありきたりのものばかりではなく、ほんとうに手作りのかわいいグッズや、伝統工芸品など、見ていても楽しい、また実際に質のよいお土産ばかりが並んでいました。
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<本来は、ネギをお箸替わりに使って食べるお蕎麦が有名だそうです。>
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急な階段を上って見晴らしスポットへ。なかなか見ることのない急こう配、さらには滑りやすい石の階段なので、足に不安がなくても十分な注意が必要です。
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大内宿と言えば必ず見るこちらの風景が待っています。
海外に知られたくない!?会津若松、大内宿
会津若松、とくに大内宿では、400年以上をさかのぼって江戸時代の様子が今も変わらず残っています。今のところ、さほど海外からの観光客が少なめなので混みすぎず、しっぽりゆったり風情ある街歩き、絶景が楽しめると思います。
ただし、公共交通機関のみで周遊する際は事前に時刻表をチェックしたり、座席を予約して確保するなど計画をしっかり立てることが大切です。
会津若松観光案内所
- 住所:福島県会津若松市駅前町1-1(会津若松駅構内)
- 電話:0242-32-0688
- 定休日:無し
- 公式サイト:会津若松観光案内所
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ちき
- イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。




























