イギリスの夏の風物詩、イチゴ狩りとジャム作りに挑戦!

イギリスの国民的な果物といえば、イチゴです。 イギリスの夏の始まりは6月。

6月初旬に開催されるテニスの4大国際大会の1つ、ウィンブルドンでの名物はストロベリー&クリームです。 

イチゴに生クリームをかけたシンプルなデザートをウィンブルドンの会場で楽しむことはイギリスの夏の風物詩として知られています。

イギリスのイチゴは、熟したものを収穫して売られるので、大きくて甘く、夏中食べることができる、まさにイギリスの夏のフルーツの王様です。お値段もとてもリーズナブルです。

そんなイギリス人はイチゴ狩りが大好きで、各地にイチゴ農園があり、イチゴの他にもラズベリー、グースベリーやブラックベリーなどを収穫することができます。 

甘い匂いのする農園で、イチゴ狩りをして、山盛りのイチゴの籠を抱えて戻ってくる人々の顔の幸せそうな笑顔は、見ている人も幸せにしてくれます。

この記事では、イギリスのイチゴ狩りとジャム作りについてご紹介します。

目次

イギリスのイチゴ

ユニオン・ジャックの箱に入ったイギリス産苺
<ユニオン・ジャックの箱に入ったイギリス産のイチゴ1kg>

イギリスの果物と言うと頭に浮かぶのは、イチゴです。

緯度の高いイギリス産の果物はあまり多くなく、スーパーに行くとほとんどの果物はスペイン、南アメリカ、カリブ海などの国々からの輸入ですが、夏になると大量に出回るのがイギリス産のイチゴです。 

毎年6月になると「ブリティッシュ・ストロベリー」「スコティッシュ・ストロベリー」と呼ばれる国産イチゴがスーパーに並びます。 1kgパッケージには、イギリス国旗のユニオンジャックが印刷されたりしています。

イギリス人はイチゴに関しては、国産を好むと知られていますが、イギリス人はイギリスの夏を象徴する国産のイチゴに並々ならなぬ誇りを持っているようです。

イギリスの物価から考えると、値段も本当にリーズナブルです。 ユニオンジャック模様の1kg箱は、4.5ポンド= 800円です。 

日本の高級イチゴに比べると大きさは統一されていませんが、甘くとても美味しいので、夏の間(6月から9月)毎回スーパーに行くたびに買って苺を楽しんでいます。

Pick Your Own:イチゴ狩り  

Pick Your Ownの看板
<Pick Your Ownの看板>

イチゴ狩りは、イギリス人の大切な年次行事的な存在です。夏になると、家族でイチゴ農園に行き、イチゴを箱いっぱいに詰めて家に持ち帰ります。 

イチゴ狩りができるのは、Pick Your Own (PYO)「自分で摘もう」 という看板のある農園です。夏に街の郊外を車で走っていると、Pick Your Ownという看板が見えてきます。イチゴの他にも、ラズベリー、ブラックベリーなどもあります。

Blacketsideの看板
<Blacketyside農園の看板>

私がイチゴ狩りに行ったのは、エディンバラからゴルフの聖地・セント・アンドリュースに向かう道にあるBlaketysideという農園です。 農産物を売るファームショップがあり、ティールームがあるので、イチゴ狩りの季節以外にも人気のある場所です。

Blaketysideのイチゴパフェとスコーン
<Blaketysideのイチゴパフェとスコーン>

夫と2人でカフェでイチゴパフェとスコーンを食べていると、籠いっぱいに摘んだイチゴを持って出てくる人々の笑顔満点の幸せそうな顔が飛び込んできました。

家族2人では、たくさんのイチゴを摘んでどうしたらいいかとためらっていたのですが、あまりにも幸せそうな顔々を見て、つい参加することにしました。

苺のなるハウスの中
<イチゴの実るハウスの中>

イギリスのイチゴ狩りのシステムは、入場料を支払う必要はなく、収穫した果物の重さを測ってその分の料金を支払うという簡単なものです。 日本と違い制限時間はなく、摘みながら食べることもしません。 

実っている苺
<実っているイチゴ>

木イチゴの種類ごとに簡易のビニールハウスがあり、立った姿勢で摘めるので、とても楽です。 欲しいだけ摘んで、籠に入れ、後で精算します。 

獲ったイチゴを測ります
<獲ったイチゴを測ります>

値段は、実はスーパーの方が格段に安いのですが、夏の行事としてとても楽しかったです。 あまりにも多くの人がイチゴ摘みに来ていたので、たくさんのビニールハウスがあっても、真っ赤なイチゴは探さないといけない状態となっていましたが、それでも沢山摘めました。

Blacketyeside Farm

  • 所在地:Leven KY8 5PX, UK
  • 電話:+44 1333 423034
  • 営業時間:8:00〜17:00
  • 定休日:日曜
  • 公式サイト:Blacketyeside Farm 

ジャム作りに挑戦

籠いっぱいに摘んだイチゴをどうするのかというと、イギリス人は口を揃えて、ジャムを作ると言います。 そこで私もジャム作りに初挑戦しました。 色々なレシピがありましたが、簡単なレシピで作ってみました。

摘んだイチゴ
<摘んだイチゴ>

これだけのイチゴを収穫しました。

1. イチゴに砂糖をまぶして、レモン絞り汁を加えて、一晩おきます

砂糖をまぶしたイチゴ
<砂糖をまぶしたイチゴ>

砂糖をまぶして一晩置いたイチゴ
<砂糖まぶし一晩置いたイチゴ>

煮込む前に砂糖でまぶすと、イチゴの形が残るそうです。レモン汁はゼラチン状にするのに大切だそうです。レモン汁だけでなく、砂糖でもジャム用の砂糖を使うともっと簡単にゼラチン状になるそうです。

2. 煮込みます

煮込んだイチゴ
<煮込んだイチゴ>

3. あくをとってさらに煮込みます

アクを取ったイチゴ
<あくを取ったイチゴ>

4. 瓶詰めします

瓶詰めしたイチゴ
<瓶詰めしたイチゴ>

瓶詰めしてしっかり蓋を閉めます。

5. 冷やします

冷やすためにシンクに入れたイチゴを詰めた瓶
<冷やすためにキッチンシンクに入れたイチゴを詰めた瓶>

6. ジャム完成

完成したイチゴジャム
<完成したイチゴジャム>

思ったよりも上手くできて一安心でした。でも砂糖の量が恐ろしく、これからジャムを使うことが怖くなるほどでしたが。イチゴの粒が残っているので、イギリス人にも好評で、楽しかったです。

最後に

イギリスに住んでいると、手作りのジャムやスコーンを近所の方からよく簡単なプレゼントにいただきます。イギリスに夏に訪れる機会があれば、イギリスの夏の風物詩、イチゴ狩りを是非楽しんでください。

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Sachiko

名古屋市出身、海外滞在歴30年、38カ国490以上の都市を訪れました。多趣味で、アート系のクラッシック鑑賞、バレエ・ダンス鑑賞、美術鑑賞、アンティーク収集から、スポーツ系のテニス・ダイビング、グルメまで色々なことが好きですので、様々な視点で皆様に旅の楽しさがお伝えできればと思っています。猫2匹をインドネシアで拾い、スコットランドまで連れてきました。現在はスコットランドのエジンバラに在住。スコットランドの魅力を皆さんにお届けできればと思っています。

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