【四季と宿をめぐる旅】ホテル礼文荘と岬めぐりコース:北海道

日本最北の島々、礼文島と利尻島。ここは登山愛好家にとって特別な場所です。礼文島には花々が咲き誇る「礼文トレイルセブン」、利尻島には美しい独立峰「利尻山」がそびえ、訪れる人を魅了します。

今回は、礼文島の「ホテル礼文荘」と岬めぐりコースを巡る旅をピックアップ。可憐な高山植物が咲き誇るフィールドを歩き、宿で心も体も癒される至福の時間をご紹介します。

目次

礼文島のトレッキング拠点に最適な「ホテル礼文荘」

静かな久種湖畔に佇むホテル礼文荘

礼文島の北部、静かな久種湖畔に佇む「ホテル礼文荘」。岬めぐりコースや8時間コースのトレッキング拠点として、多くの登山者や自然を愛する旅人に親しまれています。

島の中心地・香深に比べて宿泊施設が限られるこのエリアで、リーズナブルな料金で泊まれるのは嬉しいポイント。最果ての地で、ほっとくつろげる温もりのある宿です。

客室は落ち着いた和室

客室は落ち着いた和室で、北限の島ならではの涼しい気候のおかげでエアコン要らず。布団は自分で敷くスタイルで、どこか昔懐かしい下宿のような趣が漂います。素朴ながらも心地よい空間は、トレッキング旅の風情を一層引き立ててくれるでしょう。

そして何より、「ホテル礼文荘」の魅力は、心からのおもてなし。優しく迎えてくれる女将さんの温かい人柄に触れると、長旅の疲れも自然とほどけていくようです。

礼文島ならではの味覚!旬の海鮮を味わい尽くす

ウニの王様と称されるエゾバフンウニ

「ホテル礼文荘」に泊まる醍醐味と言えるのが、礼文の船舶漁港で水揚げされた新鮮な海の幸を贅沢に味わえる夕食。お刺身やホタテのバター焼き、煮付けなどが並び、まさに海鮮尽くしの豪華な内容です。

驚いたのは、1泊2食付き1万円台前半という手頃な宿泊料金にもかかわらず、ウニの王様と称されるエゾバフンウニやカニまで振る舞われること。ウニは濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、舌の上でとろける極上の味わいです。

ぎっしりと身が詰まったカニ 噛むたびに磯の香りと凝縮された旨味料理

さらに、ぎっしりと身が詰まったカニも出していただきました。噛むたびに磯の香りと凝縮された旨味が押し寄せます。

また、地元ならではのもずくも見逃せません。利尻・礼文のミネラル豊富な海で育った海藻は、他では味わえないほどの粘りと風味の良さです。

ホテル礼文荘

  • 住所:北海道礼文郡礼文町船泊村 字ウエンナイホ
  • 電話:0163-87-2755
  • 公式サイト:ホテル礼文荘

滞在の合間に自然散策!久種湖畔でリフレッシュ

久種湖畔

ホテル礼文荘が位置しているのは、久種湖畔。実はこの久種湖畔も礼文トレイルセブンに選ばれているトレッキングコースの一つです。緑のトンネルになった道を進み、最北限の島の幻想的な湖の風景を満喫できます。

一周約1時間と手軽なコースで、宿からもすぐにアクセス可能。そのため、チェックイン前後や朝食前のひとときに、気軽にトレッキングを楽しめるのが魅力です。

道道40号線_れぶんアツモリロード

また、ホテル礼文荘では自転車の貸し出しもあり、湖畔を爽快に駆け抜けることも可能。さらに、道道40号線(れぶんアツモリロード)の峠を越えると、雄大な利尻山を望む絶景が広がります。

時間と体力に余裕があれば、かつて使われていた礼文島空港跡の高台にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。ここからの眺望もまた、礼文島ならではの大自然を感じられるスポットです。

久種湖畔コース

  • 住所:北海道礼文郡礼文町船泊村
  • 電話:0163-86-1001(礼文町産業課)
  • 公式サイト:久種湖畔コース

絶景と花々に癒される!礼文島・岬めぐりトレイル

トレッキングルート「岬めぐりコース」は、島の最北端・スコトン岬からゴロタ岬

礼文島を代表するトレッキングルート「岬めぐりコース」は、島の最北端・スコトン岬からゴロタ岬、澄海岬を経て、レブンアツモリソウ群生地を巡りながら浜中へと続く全長約12.4kmのロングトレイル。

雄大な海岸線を望みながら、起伏に富んだ地形と可憐な高山植物が織りなす絶景を楽しめる、礼文島ならではの魅力が詰まったコースです。

ホテル礼文荘から徒歩で向かうことも可能ですが、より効率的に楽しむなら、浜中からスコトン岬までバスで移動し、スコトン岬をスタート地点にするのが定番のルートです。

最果ての島ならではの壮大なスケールと生命力あふれる大自然

ルート上では、厳しい自然環境の中で育つ貴重な植物や、風と波が生み出した独特の地形を間近に体感できます。特に春から夏にかけては、礼文固有の花々が咲き誇り、足を止めてじっくりと景色を味わいたくなるほど。

最果ての島ならではの壮大なスケールと、生命力あふれる大自然を感じながら歩く、贅沢なトレッキングを満喫できますよ。

いかがでしたか?アクセスのハードルはやや高いものの、それでこそ一生に一度はと憧れる日本最北限をトレッキングしたという感動が込み上げます。ぜひここぞというタイミングで計画して、非日常な冒険に出かけてみてください。

岬めぐりコース

  • 住所:北海道礼文郡礼文町船泊村
  • 電話 :0163-86-2655(礼文島観光案内所)
  • 公式サイト:岬めぐりコース

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土庄雄平

1993年生まれ、愛知県豊田市出身。同志社大学文学部文化史学科・英文学科卒。サラリーマンの傍ら、自転車旅&登山スタイルで、日本各地を駆け巡るトラベルライター。春は桜を愛でながらサイクリング、夏は冷涼な北日本へ自転車で大冒険、秋は秘境の紅葉を求めて山登り、冬は輝く樹氷と白銀の世界に魅了される。そんな自然の中へ身を投じる旅がルーティーン。

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