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鹿児島のモンサンミッシェル?映える神社が集まる大隅半島を旅しよう!

九州最南端、大隅半島の中央に位置する鹿屋市(かのやし)は鹿児島県では鹿児島市、霧島市に次いで3番目に人口の多い都市でもあります。
山あり、海ありとさまざまな景観が楽しめるエリアでもある鹿屋市で近年人気の"映える"スポットをめぐってみましょう。
目次
鹿児島のモンサンミッシェル!?「荒平天神」
まずは海沿いのスポットからご紹介していきましょう。桜島を擁する錦江湾に面した青い海をバックに鮮やかな朱色の鳥居が映えるということで若い人にも人気なのが「荒平天神」です。
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荒平天神は正式には菅原神社と呼ばれる海沿いの小さな神社です。よく見れば神社は砂浜に隣接する小さな島にあります。浜と島は砂州でほとんど繋がっていて、その砂州の真ん中に参道が伸びています。
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しかしその砂州は満潮になると海に沈んでしまい、神社へは渡れなくなるのです。その様子がまるでフランスの世界遺産モンサンミッシェルのようだということで鹿児島のモンサンミッシェルともいわれています。
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潮が満ちている時と引いている時はかなり印象が異なりますので、いろんなタイミングで訪ねるがいいかもしれませんね。
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ちなみに神社自体は本当に小さな規模ですので参拝している間に潮が満ちて帰れなくなった!というような心配はいりません。
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とはいえ油断していると参道が波をかぶる時間帯もありますので潮の動きが満ちているのか、引いているのかは確認しておきましょう。
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荒平天神はその名の通り、菅原道真公を祀る神社です。受験や就職などの合格祈願に参拝する人も多いそうです。
創建は戦国時代の天文年間ということでかなりの歴史があります。大正時代には一度火災に遭ったものの、木造のご神体は無事だったという逸話が残っています。
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鳥居をくぐり、島へ渡ると石段を上って岩の上にある本殿へと向かいます。
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石段は思ったより急角度ですし、最後はロープを伝って少し岩登りのような状況になりますので足元は動きやすい靴の方がおすすめです。
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岩を登り切るとこじんまりとした本殿が置かれています。
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屋根にはちゃんと梅花紋が描かれていますね。
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手水鉢の前には菅原道真公が詠んだ有名な詩も記されています。
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さらにその手水にはマーライオンのように口から水を吐く牛が置かれています。こんな牛は北野天満宮や太宰府天満宮でも見られませんのでなかなかレアかも。
参拝自体には、それほど時間を要しない荒平天神ですが、参拝した後は海沿いの景色を楽しむもよし、ゆっくりと景色を楽しんでみましょう。
なお御朱印が欲しい方は近くにある宿泊施設「ユクサおおすみ海の学校」で授与していますのでお立ち寄りください。
荒平天神(菅原神社)
- 住所:鹿児島県鹿屋市天神町4014
- アクセス:垂水フェリーターミナルから車で約20分、東九州自動車道「鹿屋串良」JCTから車で約30分
日本で唯一!?ガラスの鳥居が待つ「神徳稲荷神社」
次も神社の紹介ですが、こちらは海沿いではなく鹿屋市の市街地に近い場所にある「神徳稲荷神社」です。建立は江戸時代の延宝年間1676年ですが、現在の神徳稲荷神社は2018年に再建されたもので、見た目もモダンな境内となっています。
神徳稲荷神社を語る上で外せないのは鳥居です。この神社の鳥居は木でもなければ石でもない、なんと透明なガラスで出来ているのです。
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このガラスの鳥居が珍しいだけでなく、美しくデザインも優れておりSNSで話題となり一気に人気スポットとなっています。
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向こう側の景色が透けるほどの透明度の高いガラスでできた鳥居は息を呑む美しさといっていいでしょう。影まで透けている鳥居なんて日本でここだけではないでしょうか?。
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そしてその鳥居の脇には神社の入口によくある社号碑(神社の名称が記された石碑)の代わりにガラスのボックスで1文字ずつ神徳稲荷神社の名称が置かれています。
ここには小さなきつねの置物がたくさん置かれており、これまたついつい写真を撮りたくなるスポットになっています。
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この小さなきつねの置物、よく見ると神社のいたるところに置かれています。鳥居の根元などにもギッシリと並んでいるのですが、実はこれは中におみくじが入っているのです!
そしてこのきつねの置物、よく見るとしっぽの部分に願いを書くようになっています。願いをきつねに託せば、後はどこに置いてもいいそうです。
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神社の境内はそれほど広いわけではないですが、ついつい足をとめて見たくなるような場所が点在していて参拝者も従来の神社参拝よりも気軽に出かけたくなるような雰囲気に満ちていますね。
なおガラスの鳥居の向こうには稲荷神社の総本山である伏見稲荷大社を彷彿とさせる千本鳥居が見えていますが、こちらは帰り道に通る復路の参道です。
まずは「行」と書かれている森の中を進んで社殿を目指していきましょう。この参道の途中には縁結びの大石が置かれています。この石にはハート形の模様があり、それに触れれば縁結びにご利益があるそうです。
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本殿もモダンな造りをしていてガラスが多用されているのが印象的。社殿内の祭壇もガラス製になっているなど、随所に従来の神社とは一線を画す部分が見え隠れしています。
社殿前の池のほとりには石を持ち上げて重さで運勢を占う「うんだま石」も置かれています。
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また他にも厄落としのガラス「厄割玉」なども置かれていますのでいろんなご利益が得られる神社でもあるのです。
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そして帰路は千本鳥居の中をくぐりながら境内を後にします。最後の最後まで映える神徳稲荷神社はどこを切り取っても絵になる、映える神社なのです。
神徳稲荷神社
- 住所:鹿児島県鹿屋市新栄町1771-4
- 電話:0994-36-0303
- アクセス:東九州自動車道「笠之原」ICから車で約30分
- 公式サイト:神徳稲荷神社
映える神社が待つ大隅半島・鹿屋市へ行こう
九州最南端エリアであり、本土最南端エリアでもある大隅半島は最果ての地だけあってなかなか足を運びにくいエリアといえます。しかし鹿屋市だけでも荒平天神や神徳稲荷神社のような映える神社があって足を運ぶ価値はあり。
また隣接する南大隅町には本土最南端の佐田岬や大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで一躍有名になった雄川の滝があり、さらに肝付町にはJAXAの内之浦宇宙空間観測所があるなど魅力的なスポットが点在しています。
意外と侮れない大隅半島、旅してみてはいかがでしょうか。
※記載の情報は2025年4月現在のものです。最新情報は公式HPをご覧ください。
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bow
- 最北端、最南端などの端っこスポットや、日本一〇〇なスポットなど、どちらかというとニッチな観光スポットやB級スポットが好きです。




























