志々島(香川)への行き方は? 定期船の乗り方や乗れる港の場所など

志々島(香川)への行き方は? 定期船の乗り方や乗れる港の場所など

香川県の志々島(ししじま)は、花畑や瀬戸内海など豊かな自然の景色が見られる離島です。志々島への行き方には、宮の下港から出ている定期船をはじめとして、いくつかの方法があります。

この記事では、志々島への詳しい行き方や宿泊施設、志々島観光のベストシーズンなどについて解説します。また、志々島の見どころや周辺の観光地もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

<1. 志々島とは>

<2. 志々島へは宮の下港から定期船で!>

<3. 宮の下港への行き方>

<4. 宮の下港から志々島への行き方と所要時間>

<5. 宮の下港以外からの行き方>

<6. 志々島でホテルや旅館での宿泊はできる?>

<7. 定期船利用に関する注意点>

<8. 志々島のベストシーズンは?>

<9. 志々島の見どころ>

<10. 志々島と合わせて楽しみたい観光地>

1. 志々島とは

瀬戸内海に浮かぶ志々島は、香川県三豊(みとよ)市に属する外周は3.8キロメートルほどの小さな島です。現在は20名ほどの島民の方が住んでいます。かつてはキンセンカや除虫菊などを栽培する産業で栄えていたことから、「花の島」とも呼ばれています。花や楠の木といった多くの植物や、穏やかな瀬戸内海の景色を見られることが志々島の魅力です。また、島の文化を反映した独特な風景から、名作映画のロケ地となったこともあります。

志々島の島内には坂道が多いため、観光で訪れる際は履きなれた歩きやすい靴で行くことがおすすめです。また、島内で飲食できる場所やトイレなどの設備は限られているため、できるだけ渡航前に済ませておくことが推奨されます。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島
  • 公式サイト:志々島(三豊市観光交流局)

2. 志々島へは宮の下港から定期船で!

志々島への基本的な行き方には、香川県三豊市詫間(たくま)町にある宮の下港から出ている定期船を利用する方法があります。宮の下港から北に5.5キロメートルほど離れたところに志々島があり、定期船は1日3便出ています。

3. 宮の下港への行き方

公共交通機関で宮の下港に行く場合、まずはJR詫間駅に行きましょう。

遠方からの場合、JR詫間駅までの主な経路には、高松空港や関西国際空港からリムジンバスに乗るなどしてJR高松駅に行き、そこから特急または快速に乗るルートがあります。また、JR岡山駅やJR松山駅、JR広島駅などからもアクセスできます。

JR詫間駅に着いたら、三豊市コミュニティバスに乗り、宮の下港の最寄りのバス停「詫間庁舎」に向かいます。詫間庁舎から宮の下港までは徒歩すぐです。

詫間庁舎に向かうバスの路線は「詫間線」、「詫間三野(たくまみの)線」、「高瀬仁尾(たかせにお)線」の3つがありますが、詫間線以外の2つは日・祝日は運行していません。そのため、あらかじめバスの時刻表を確認した上で旅行のスケジュールを立てることがおすすめです。

車で行く場合は、宮の下港にある専用駐車場を無料で利用できます。

4. 宮の下港から志々島への行き方と所要時間

宮の下港から乗船する際は、定期船「粟島汽船(あわしまきせん)」の船内でチケットを購入できます。また、4月と5月の土日祝日に限り、宮の下港の乗り場付近にあるマリンウェーブという施設内でも乗車券を購入できます。

宮の下港から志々島までの所要時間は、粟島汽船下りに乗って20分ほどです。2025年5月時点の時刻表では、宮の下港から志々島に向かう定期船の出発時刻は8時30分、13時15分、16時20分の3便です。ただし、志々島から宮の下港に帰る最終便の出発時刻は15時55分のため、日帰りの場合は宮の下港を8時30分または13時15分に出発する便を利用する必要があります。

参考:粟島汽船のご案内(三豊市ホームページ)

5. 宮の下港以外からの行き方

観光シーズンなど混雑する時期には、宮の下港から出る定期船に定員オーバーで乗れない可能性があります。そのような場合は、宮の下港から以外のルートで志々島に向かいましょう。主な行き方は以下の通りです。

須田港から(粟島経由で)向かう

宮の下港から2.6キロメートルほど離れた場所にある「須田港」からは、粟島汽船の上りに乗船できます。須田港を出発し、粟島を経由して志々島に向かうことが可能です。船員の指示に従って粟島で乗り換えましょう。須田港から粟島までは15分ほど、粟島から志々島には30分ほどで着きます。

海上タクシーを使う

海上タクシーとは、離島と四国本土の港を船で行き来できるサービスです。海上タクシーの運営会社はいくつかあり、宮の下港やその近くの詫間港などから志々島に渡航できます。利用できる港や料金、事前に予約が必要かなどの条件は海上タクシーの運営会社によって異なるため、詳しくは海上タクシーの運営会社に問い合わせましょう。

6. 志々島でホテルや旅館での宿泊はできる?

志々島に宿泊できる施設は、古民家を改装して作られたゲストハウス「きんせんか」のみです。昔懐かしい雰囲気の古民家で、島の自然に囲まれての滞在が体験できます。

フライパンや鍋などの調理器具やお皿、コップなどの食器を利用可能です。ただし、近くにお店がないため食材は自分たちで持ち込む必要があります。タオルや歯ブラシなどのアメニティも持参しましょう。「きんせんか」への宿泊は、Airbnbのページから予約できます。

7. 定期船利用に関する注意点

志々島に向かう定期船を利用する際の注意点として、悪天候では欠航する可能性があることが挙げられます。旅行当日に雨や風が強い場合は、定期船の運航状況を問い合わせてから港に向かうことがおすすめです。

また、定期船の定員は70名で、島民の方の利用が優先となります。観光客が多い時期は定員オーバーとなる可能性があるため、早めに港へ着くようにスケジュールを立てましょう。

8. 志々島のベストシーズンは?

志々島観光のベストシーズンは、3月から6月ごろです。3月下旬から4月下旬は芝桜、4月から6月にかけてキンセンカやネモフィラ、なでしこ、あじさいなど色とりどりの花が咲く様子が見られます。また、春と比べると気温は高くなるものの、神秘的な雰囲気が特徴のウバユリの花が咲く7月中旬ごろも志々島観光に適した時期です。

9. 志々島の見どころ

志々島には「大楠(おおくす)」や「天空の花畑」などをはじめ、様々な見どころがあります。ここでは、志々島観光でおすすめのスポットをご紹介します。

大楠

大楠

大楠は、樹齢約1,200年と推定される巨大な楠です。高さ20メートルを超える複数の太い幹が四方に伸びる神秘的な姿が特徴で、パワースポットとして多くの人を魅了しています。「さぬき百景」の1つであり、1970年には香川県の天然記念物として登録されました。かつて起きた土砂崩れで樹の根元が埋まり、地面からすぐに枝分かれしているような独特な見た目になっていることも志々島の大楠の特徴です。7月中旬には周辺にウバユリの花が咲きます。

志々島港から大楠までは徒歩20分ほどで行けます。ただし、急な上り坂や下り坂があるため、履きなれた靴で歩くことがおすすめです。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島172
  • 公式サイト:志々島の大楠(三豊市観光交流局)

楠の倉展望台

「楠の倉(くすのくら)展望台」は、志々島の中腹にある小さな展望台です。椅子に座って一休みしながら、瀬戸内海の穏やかな景色が眺められます。目の前に浮かぶ高見島や佐柳島(さなぎしま)のほか、天気がいい日は遠くの瀬戸大橋まで見えます。春から初夏にかけて小屋の前に咲く除虫菊も見どころです。

楠の倉展望台は、大楠がある場所から上り坂を少し西側へ進んだところにあります。または、大楠へと向かう坂を右手に見ながら、舗装されたルートを通って向かうことも可能です。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島
  • 公式サイト:楠の倉展望台(三豊市観光交流局)

天空の花畑

「天空の花畑」は、かつて島中に花畑が広がっていた志々島の風景を復活させようと、地元の方々が山林を切り開いて作った花畑です。芝桜やキンセンカ、なでしこ、あじさいなど複数の花が高台一面に広がっています。山林の緑や瀬戸内海の穏やかな青、色とりどりの花畑の組み合わせは絶景です。

天空の花畑は、志々島港から路地裏を抜けて、坂を上がって15分ほど歩いた先にあります。写真撮影をする際は、地元の方々の迷惑にならないようマナーを守りましょう。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島
  • 公式サイト:天空の花畑(三豊市観光交流局)

くすくす

「くすくす」は志々島で唯一の休憩所です。築100年の古民家を改装して作られたレトロな雰囲気のお店で、コーヒーやアイスクリーム、オリジナルのお土産などが購入できます。

くすくすは志々島港から徒歩3分の場所にあります。営業時間は10時30分から11時30分ごろと、14時30分から15時30分ごろ、定休日は不定休です。島の食材を使ったランチメニューは2日前までの予約制のため、利用したい方は事前に電話をしておきましょう。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島397
  • 公式サイト:くすくす(三豊市観光交流局)

志々島ふれあい館

「志々島ふれあい館」は、絵画や写真、農具などの展示が見られる施設です。個展やグループ展、資料館としての展示などを通じて志々島の文化に触れられます。

志々島港から志々島ふれあい館までは徒歩5分ほどです。年中無休で、開館時間は8時から16時までとなっています。

  • 住所:香川県三豊市詫間町志々島394-2

10. 志々島と合わせて楽しみたい観光地

志々島観光に合わせて立ち寄れる周辺の観光地をいくつかご紹介します。

粟島

粟島から見る瀬戸内海

粟島は、志々島の隣に位置する瀬戸内海の離島です。瀬戸内国際芸術祭の舞台となる島の1つであり、様々なアート作品と出会えます。また、粟島には3つの山があり、標高が最も高い城山(じょうやま)の山頂からはダイナミックな眺めが楽しめます。粟島への渡航手段は、志々島と同様の定期船や海上タクシーなどです。

  • 住所:香川県三豊市詫間町粟島
  • 公式サイト:粟島(粟島観光協会)

父母ヶ浜(ちちぶがはま)

父母ヶ浜

父母ヶ浜は、香川県三豊市にある海水浴場です。夏の時期に楽しめる海水浴場としてだけでなく、干潮時に砂浜一面にできた水たまりに空が映し出される幻想的な光景でも人気となっています。

南北1キロメートルにわたって続く長い砂浜が鏡のようになり、夕焼けの空を映し出す姿が見どころです。宮の下港から父母ヶ浜までの距離は6.5キロメートルほどで、車では約10分でアクセスできます。

  • 住所:香川県三豊市仁尾町仁尾乙203−3
  • 公式サイト:父母ヶ浜(三豊市観光交流局)

高屋神社・天空の鳥居

高屋神社・天空の鳥居

高屋神社は、香川県観音寺市にある神社です。標高404メートルの稲積山(いなづみやま)の頂上にある本宮の鳥居は「天空の鳥居」と呼ばれていて、街や瀬戸内海の様子を一望できます。

高屋神社までの主な交通手段は、有明グラウンド(琴弾公園)から出ているシャトルバスです。車で行く場合は、宮の下港から20分ほどで高屋神社の下宮にアクセスできます。

今回ご紹介した志々島への行き方や見どころなどの観光情報を参考にして、ぜひ楽しい旅を計画してください。

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