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ココナッツの香りに包まれる春のエジンバラの丘・アーサーズシート【イギリス】
アーサーズシート (Aruthur's Seat) はエジンバラの名所のひとつです。
エジンバラ観光の定番では、まずはエジンバラ城を訪れ、ロイヤルマイルの中世の街を散策、そして次の日には街を一望できる名所、アーサーズシートやカルトンヒルに登るという感じです。
アーサーズシートは「アーサーの玉座」と名付けられたエジンバラの市内にある丘で、丘の上からエジンバラ市街が一望できます。
街の中心近くにあり、どの方角からも登ることがあるので、観光客だけでなく、市民が丘登りを楽しむ憩いの場です。一年中楽しむことができるアーサーズシートですが、一番綺麗な季節は丘がハリエニシダで黄色に染まる春です。
目次
アーサーズシートとは
＜カルトンヒルから見るアーサーズシート＞
＜対岸から見たエジンバラの景色：一番高い丘がアーサーズシート＞
アーサーズシートは、エジンバラの街の中心の旧市街地の目貫通りのロイヤルマイルの東側に広がる「ホリルード公園 (Horyrood Park)」と呼ばれる王立公園の中心にある一番高い丘です。
ちなみに、アーサーはイギリスに5世紀後半に居たとされる伝説のアーサー王のことです。
アーサーズシートは、石炭紀 (約3億5千万年前) に火山活動によって地が盛り上がり、氷河の浸食によって形成されたそうです。
ホリルード公園は、260ヘクタールに及ぶ広大な公園で、スコットランドにおける王室の公邸であるホリールード宮殿のために、1541年にスコットランド王のジェームズ五世によって作られた王室の狩猟場が始まりです。
公園内には、アーサーズシートを含むいくつかの丘、湖、峡谷、尾根、玄武岩の崖が広がっているスコットランドの景色が凝縮されています。
エジンバラの人々は、ホリルード公園全体のことを親しみを込めてアーサーズシートと呼んでいます。
アーサーズシート
- 所在地：イギリス 〒EH15 3PY エディンバラ
アーサーズシートの魅力
1. エジンバラの街を一望できる
＜アーサーズシートからの景色＞
アーサーズシートは、エジンバラで一番高い標高250.5mの丘です。エジンバラの街を一望できる眺望を見るために多くの人々が頂上を目指して登るエジンバラの名所です。
実はアーサーズシートだけでなく、ホリルード公園内のどの丘に登っても素晴らし景色が望めますので、疲れたら他の丘でも十分綺麗です。
2. 丘登りを楽しむ
＜アーサーズシートシートへの道＞
イギリス人は、丘登りをよく楽しみます。 高い山があまりないイギリスですが、イギリスの田園景色というと連なる丘陵 (Rolling Hills) が代表的な景色で、国中にたくさんの丘があるので、気軽に丘登りができます。
丘登りと、山登りの違いはなんでしょう。 丘登りは、山登りより傾斜は緩やかですが、しっかりとした整備された道はありません。
50cmにも満たない幅のGoogleマップにも出てこない小道がそこら中にあり、これを登っていきます。 どちらかというと人が草を踏み潰して自然にできたような感じの小道です。
時々これ道かなと迷うものもあります。 少し厳しい傾斜のところでも、手すりも、階段もありません。見かけよりも結構大変です。
＜アーサーズシートから見える丘登りの小道＞
普通のスニーカーで登っている人は多くいますが、ぬかるみになっていたり、滑るところも多いため、ハイキングブーツを履くことがおすすめです。
登り切ったら美しい眺望を楽しんでください。 頂上は断崖絶壁にもかかわらず、なんの安全処置もありません。 エジンバラは風が強い日も多いので、あまり崖っぷちに行かないように気をつけてください。
3. 春の絶景、黄色に染まる丘を楽しむ
＜ハリエニシダに覆われた丘＞
＜ハリエニシダ＞
＜満開のハリエニシダ＞
ホリルード公園は、春になるとハリエニシダ（英語名、ゴース(gorse) ) の花が咲き誇り、丘が真っ黄色に染まります。名前の通り、はりのような棘があり、あまり普段は近寄りたくないのですが、この真っ黄色に染まる丘々は本当に美しいです。
そして、この花はココナッツの香りがします。匂いはあまり強くないのですが、丘に咲き誇った時、ココナッツの香りが一帯の空気に漂います。
まさに南国で嗅いだことのあるココナッツオイルのコパトーンの匂いがします。 ピナコラーダの匂いとかもいう人もいます。 最初に嗅いだ時には、なんでスコットランドには似合わないサンオイルをつけた人がいるのかなと、思った覚えがあるほどです。
日本の春の香とは全く違うココナッツの香りのする丘、まさにビーチに来たような気がしますよ。
4. 鳥をはじめとする生き物の宝庫
＜ズアオトリ＞
＜白鳥のいる湖＞
＜雉＞
広大な緑地は、鳥などの生き物の宝庫で知られています。
ヨーロッパノスリ、ハイタカ、チョウゲンボウ、ハヤブサなどの猛禽類の鳥、ひばりやつぐみ、カワラヒワ、ゴシキヒワ、ズアオトリ、ウソ、エナガ、ノビタキ、ムシクイなどの小さな鳥、白鳥やアオサギ、カナダガン、キンクロハジロを始めとするさまざまなカモなど水鳥、そしてキジなどたくさんの鳥がいます。
地元の人々は、景色だけでなく、鳥の鳴き声を楽しみながら緑の上で家族や友達とくつろいでいます。
最後に
＜ハリエニシダとエジンバラ城＞
エジンバラの名所・アーサーズシートは、春に黄色染まります。 1年中人気のアーサーズシートですが、春に訪れることができたら、丘に広がるココナッツの香りが楽しんでくださいね。
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Sachiko
- 名古屋市出身、海外滞在歴30年、38カ国490以上の都市を訪れました。多趣味で、アート系のクラッシック鑑賞、バレエ・ダンス鑑賞、美術鑑賞、アンティーク収集から、スポーツ系のテニス・ダイビング、グルメまで色々なことが好きですので、様々な視点で皆様に旅の楽しさがお伝えできればと思っています。猫2匹をインドネシアで拾い、スコットランドまで連れてきました。現在はスコットランドのエジンバラに在住。スコットランドの魅力を皆さんにお届けできればと思っています。
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