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知られざるカタールの魅力

サッカー好きな人にはカタールはFIFAワールドカップが以前に開催された国とわかる方が多いと思います。しかし実際にカタールはどこにあるんだ?と思われる方の方も多いはず。今回はそんな知る人ぞ知る、アラブのベールに包まれたカタールの魅力についてご紹介していきます。
目次
カタールってどんな国?
日本から飛行機で約10時間。日本とはかけ離れた環境や文化が広がるアラビアンスタイルのカタールを今回はわかりやすく解説します。そもそもカタールとは、どの地域に属する国なのか?
答えは、中東のアラビア半島からアラビア湾に位置する国です。文書ではカタール国として表記されます。中東といえばドバイのイメージが強いかもしれません。UAE(ドバイ)の他にも日本人にはあまり馴染みない国と思われがちですが、実際はバーレーンやサウジアラビアも含まれます。
カタールの国の大きさは、秋田県よりも小さい土地面積です。首都は「ドーハ」と呼ばれる場所で人口の8割以上が「ドーハ」に住んでいます。首都を抜けると一気に砂漠の街並みが広がるそうです。砂漠と聞くとまるでディズニー映画「アラジン」のようなイメージを連想しませんか?
GoogleやYahooでカタールと検索するとお金持ちという関連ワードが出てきます。それはなぜか。そう!実際にとてもお金持ちの国なのです。理由としては石油と天然ガスが豊富に採れるからです。天然ガスの埋蔵量は世界第3位になったこともあります。
近年、地球温暖化の観点から石油の使用を避けようとしている傾向があり、UAE(ドバイ)などは少しダメージを受けています。しかしカタールは石油だけでなく豊富な天然ガスがあるため、ダメージを受けるどころかもっと国が豊かに発展していくように思えます。
カタールでの文化
アジアから離れたカタールの地域では一体どのような文化があるのか、日本には馴染みのないイスラム教文化ってどうなの?という疑問の一部を今回はご紹介します。
カタールの人口とイスラム教文化
カタールは人口が300万人近くいますが、実際にはパキスタンなどからの移民が多く、実際にはその半分以下もいません。カタリーと呼ばれる現地の人は実際には10%いるかいないかです。
カタールには労働を求めて近隣から多くの人がやって来ます。また公式宗教としてはイスラム教であり、お隣のUAE(ドバイ)よりもかなりルールが厳しくしっかりとイスラム教に対するリスペクトの姿勢が必要になります。
街には住宅街でもモスクがあり、しっかりと毎日5回お祈りの放送があります。ドーハにある空港内・電車駅構内にもお祈りのための部屋が設けられていて、お祈りの時間になるとみんな部屋に集まります。
イスラム教の国なので豚製品も禁じられています。国外からの持ち込みが禁止のため、旅行予定のある方やトランジット予定のある方は気をつけましょう。
カタールの言語
言語は基本的にはアラビア語が公用語ですが、英語も使用されます。日本語や英語は左から右へと文章を読みますが、アラビア語は右から左へと文を読みます。数字も1・2・3の数字ではなく、アラビア語表記の数字があるので大きな違いを感じますね。
アラビア語が読めなくても大丈夫です。街中やレストランでは基本的にアラビア語と英語の看板や表記があるため心配はいりません。
イスラム文化の女性の服装
イスラム文化で最も気をつけなくてはいけないのは、男性と女性との識別をはっきりすることです。上記で空港内や電車駅構内にお祈りのためのモスクがあると記載しましたが、そこに女性は入ることはできません。
他にも女性が肌を出すことは禁止されているため、街中でミニスカートやノースリーブなどを着て歩くことは許されません。常に女性はベールという布で顔以外を覆い、肌の露出を防ぎます。
ベールには年代や流行があり、みんな同じ真っ黒の布に見えて色々な種類や飾りがあったりして、女性はその布でもおしゃれを楽しんでいるようです。
一見、全身真っ黒のように見えますが、旦那さんが同じベールで身を包んだ女性が複数人いてもパートナーのことはすぐに見つけることができるそうで面白いですね。ちなみにですが、結婚してる女性は結婚相手の旦那さんのために肌を隠すと言われているようですよ。
カタールの観光名所とは一体!?
カタールといえばサッカーファンの方はすぐに日本が優勝した2022年のFIFAワールドカップを想像するのではないでしょうか。カタールではFIFAのサッカー試合だけではなくアジアカップが行われるサッカーファンにとってアツい国の一つです。しかし、カタールはサッカーだけではありません。その一部を今回は選別してお届けします。
1. ハマド国際空港
カタールの空港に聳え立つ巨大な黄色いクマが目印のハマド国際空港。ドーハの空港といえばこの黄色いクマが1番の象徴で大きな目印です。
ハマド国際空港は2014年に開港された新しい空港で、年間約4500万もの人が利用します。航空関係に詳しい人なら誰でも知っているイギリスの航空調査会社のスカイトラックス社が2024年秋頃にハマド国際空港を世界1位の空港として称しました。
そうです!世界1位の空港なのです。カタール航空のCEOが掲げる人々を運ぶだけでなく、最高のショッピング体験の言葉どおりのDIORやFENDIなどのハイブランドのお店からファストフードの店まで何でも揃っています。
また、空港には何も自然庭園をイメージした庭が存在し、自然の緑溢れる地域になっているため、空港内であることを忘れてしまうほどのスペースになっています。
空港内にホテルやプール、運動できるエリアまで本当に色々とあります。ドーハ経由で何か乗り継ぎがある場合は、是非一つの観光スポットとして空港内を楽しんでみてください。
ハマド国際空港
- 住所:Doha, Qatar
- 営業時間:年中無休24時間
- 公式サイト:ハマド国際空港
2. スーク
ドーハの都市に出たら絶対に行ってほしいスークワキーフ。スークとはアラビア語で市場を意味しており、食事から中東ならではの金、ペルシャ絨毯や伝統的衣装や動物まで何でも揃います。地元の人がお買い物するドーハ最大の市場です。
ドーハ最大の市場ということで巨大な迷路のような規模で無限に広がる店の数に圧倒すること間違いなし!おすすめは日本には売っていないスパイスを見つけることです。
日本でスパイスといえば、お店にある瓶に入ったものをイメージすると思います。スークでは大量のスパイスがリアルに桶に入ったディスプレイしています。
今まで、見たみたことがないような種類があり、豊富なのでお気に入りを見つけてぜひ購入してみてはいかがでしょうか。スークでは現地のアラビア料理が楽しめるレストランも沢山あります。
本場のフムスやデーツを味わってください。デーツにも色々な種類があり、きっと今までに出会ったことのない新しい味に出会えるはずです。お土産にもぴったりなので是非デーツ巡りもしてみてください。
スークワキーフ
- 住所:Al Souq St, Doha
- 営業時間:10:00~14:00 15:00~23:00(金曜の午前中は~12:00)
- 公式サイト:スークワキーフ
3. パール
パールは人口の島で唯一というほどの高層のビルが円形に立ち並んでいるところで、スークや砂漠のイメージとは大きく異なるエリアです。
空港やスークから車で約15分ですが全く違うヨーロッパのような雰囲気が広がります。主には住宅地ですが、カフェやレストランも充実していて、これぞお金持ちの国カタール!を感じることができるでしょう。
同じカタールでもスークとの違いを感じてみるのも面白いかもしれません。ここで海を眺めながらアラブ料理を堪能してみてはいかがでしょうか?
ザ・パール
- 住所:The Pearl Qatar, Doha
一度は食べてみたいアラブ料理
日本には数少ないアラブ料理店なので、今までに食べたことがある人もそんなに多くないはず。そもそもアラブ料理とは?の疑問からおススメまで一挙公開します。
アラブ料理といえばフムスやシャワルマやケバブを思い浮かべるかもしれませんが、実はアラブ料理というジャンルは存在しないのです。
近隣のトルコやインド料理など色々な文化が混じりあって現代のアラブ料理の形になります。それぞれの地域料理が混じりあったところにオリジナルのスパイスで味付けをしているようです。
1. フムス
これは絶対に一度は食べてもらいたい一品。ひよこ豆を潰して作られてるペースト状のお料理で主にパンにつけて食べるのがアラブ流。豆に合わせて色々な味付けがあるので、味がマイルドのものもあれば、少しスパイスの効いたものまで、お店によって味に変化があります。
2. シャワルマ
シャワルマは鶏肉や羊肉と野菜、そしてソースが包まれているラップサンドウィッチです。お肉が薄くスライスしてあって、一見サラッと食べれそうですが、しっかりとボリュームがあります。温められたピタパンの中にホカホカのお肉と野菜が一緒に食べられるアラブ圏内の定番グルメです。
3. デーツ
デーツはカタールを代表する一番有名なお菓子です。元々はナツメヤシの実で食感的には果物のようですが果物ではなく、スイーツでもありそうでスイーツでもないという面白い食感です。
現地ではアラビックコーヒーと一緒に食べるのがカタリー流。デーツはとても栄養価が高くお菓子ですがダイエットにも良いと言われています。
カタールの国営でもあるカタール航空のビジネスクラスでもサービスとして提供されるくらい国を代表するお菓子なので是非一度味わってください。
まとめ
日本には馴染みのないカタールの文化だったり食文化の魅力は伝わりましたか?非日常を体験できるアラビアンナイトの世界に足を運んでみてくださいね。
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さつき
- 旅行好き24歳さつきです。中東の魅力や珍しい国の魅力を皆様にお届けできたらなと思います!