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【2025年度版】フランス国鉄の切符の買い方~パリ観光をスムーズに~

フランス本国の鉄道網はSNCF(エスエヌセーエフ)と呼ばれるフランス国鉄が運営しています。つまり、フランス本土全国どこでも鉄道で移動をする場合は、SNCFの切符を買う必要があるわけです。今日は、フランス旅行手配の要とも言えるフランス国鉄の切符の買い方を説明します。
【目次】
切符の買い方4通りをご紹介
<フランス国鉄線路網 cSNCF>
公式サイト:フランス国鉄網地図
フランス国鉄の切符の買い方には大きく分けて4通りあります。
- 1. 駅の窓口
- 2. 駅の券売機
- 3. 国鉄サイトのネット
- 4. 国鉄以外の販売店/ネット
国鉄以外の販売店に観光客が足を運ぶことはまずないと思うので、今日はこのうち特に最初の3つについて詳しく説明したいと思います。
1. 駅の窓口での対面販売
<フランス国鉄リルの駅 cKanmuriYuki>
一昔前まで最も一般的だったのがこの方法です。日本でいえばJRのみどりの窓口のようなところで、行き先と出発したい日時、人数を告げ、希望の切符を買うものです。この方法では、今すぐ発つ切符、ちょっと先の切符の予約、別の駅の発着切符などを買うことができます。
ただ、以前と比べるとどの駅も窓口の数はずっと減り、しょっちゅう行列ができています。そのため、急ぎの時には避けたい方法です。また、大きな町では英語の接客可能な駅員も増えましたが、全国どことも限らず、コミュニケーションのストレスはついてまわります。
もちろん、駅員とのやりとりも旅の醍醐味と感じられる方にはおすすめの購入方法。その場合は、あらかじめ行きたい場所、日時、人数、希望などを明確に記したメモを準備し、窓口でメモを見せながら説明するのが良いでしょう。
2. 自動券売機で購入
フランス国鉄の駅には、自動券売機が設置されていて、乗車直前の切符販売だけでなく、少し先の切符予約や、予約済みの切符の払い戻しなどもできるようになっています。 切符の購入の仕方を詳細に見てみましょう。
<券売機最初の画面>
券売機の画面をタッチすると上のような選択肢が出てきます。用いる言語は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語から選ぶことができます。こちらは英語表示にして写真を撮ってありますが、別な言語希望の方は画面左下からお選びください。
切符購入の時は左上のbuy a ticket(切符購入)を選びます。
<今すぐ出発(左)それ以外(右)>
すると「超過荷物は別料金がかかります」という説明の後、左「今すぐこの駅から出発する」右「後から出発」の二択画面が出てきます。
<アカウントのない人は右端を選ぶ>
「今すぐを選ぶ」と、フランス国鉄のアカウントを持っているか否かと聞いてくるので、アカウントを持っていない人は、右端の「アカウントにログインせずに購入」を選択してください。
<最初に選ぶのが行き先>
続いて尋ねられるのは、まず行き先です。昇降客の多い駅名をデフォルトで提示してきますが、そこに行き先がない場合は右下 others(そのほか)を選んで駅名をアルファベットで入力します。この例では私はルマン駅を選んでみました。
<片道(single)か往復(return)の選択画面>
すると、single(片道)かreturn(往復)かと聞いてきます。
<乗車するのは誰か?>
続いて乗客の中に車椅子客がいるか、自転車も一緒に乗るか、動物同伴かなどのオプションを聞いてきます。どれにも当てはまらない場合は1番上の one or several passengers(1人または複数の乗客)を選びます。
<乗車客の年齢層選択ページ>
<割引カードなど特になければNO REDUCTIONを押す>
そのあとは、年齢、割引カードの有無などを聞かれます。
<提示される電車の選択肢>
それらに答え終わると、TGV(高速列車)の場合、列車の選択肢と一等車(緑)二等車(青)の最低価格が表示されるので、希望の列車の希望の席を選びます。ただし、 TGVのように全席指定ではない路線の場合は、この選択についての質問はありません。
<マッシーからルマン行き55ユーロという確認画面>
切符を選び終わると、上のように確認画面が出てくるので、間違いなければ右下の「continue(続ける)」を選び、支払い画面へと進みます。支払い方法はクレジットカードで行います。通常50ユーロ以内であれば、タッチ決済が可能ですが、たまに弾かれることがあるので、その時は暗証番号を入力する方法で支払いましょう。
3. SNCFのサイト/アプリから購入
<上段真ん中がSNCF Connectアプリ>
アプリもサイトも名称は、「SNCF Connect」。どちらも使い方はほぼ同じですので、ここでは英語版サイトの画像を使って説明したいと思います。
公式サイト:SNCF Connect(英語対応)
<行き先マルセイユをアルファベットで入力>
1) まずトップページに「行先」を入力します。
・一つの町に複数の駅が存在する場合はそれらすべてを提示します。どの駅でも構わなかったり、どれを選ぶかわからない時は、最初に出てくる「City」を選べば、最短のルートを探してくれます。ここではマルセイユのサン・シャルル駅を指定してみました。
<出発地点リルをアルファベットで入力>
2)次に「出発地点」を入力します。
こちらでは、リルCityを選んでみました。
日時、乗車客など選択
3)続いて、出発したい日時、往復なのか片道なのか、誰が乗るのか、などを選択します。
<表示される選択肢>
4)次に購入可能なチケットの発着時間、乗り換えの有無、必要時間、一・二等車それぞれの最安価を提示します。
支払い前にチェックしておきたいこと
切符を買う前にチェックしてほしいことがあります。例えば、上の画像にある選択肢のうち、直通(Direct)なのは11:30リル・フランドル駅発のみで、マルセイユのサン・シャルル駅に16:12に着きます。2等車の最安価は39ユーロ(約6240円)と、なかなかお手頃な価格です。
<切符の詳細>
「39ユーロから」という欄を押すと、上の写真のように他の値段のチケットについても説明が出てきます。
※購入前にチケットごとに緑で示されているShow details(詳細)という欄を必ずご覧ください。払い戻しの可否、列車変更の可否、また可能である場合の条件(手数料の有無)などが明記されています。また、このOUIGO(ウイゴ)と呼ばれる比較的安価な高速列車の場合は、切符の種類によって大きなスーツケースの携行代が含まれないことがあります(ハンドバッグや機内持ち込みサイズのスーツケースなどは通常携行可能です)。荷物をお持ちの場合は、スーツケース携行が可能なチケットを選ぶか、別途オプションで荷物持ち込み代を払う必要があります。
INOUI(イヌイ)と呼ばれる通常のTGVを選ぶ場合も、購入前に払い戻しや変更の可能な時期や手数料についての詳細をチェックすることをお勧めします。
4. フランス国鉄以外の販売店とそのサイト
フランス国鉄の切符を扱う外部販売店もありますが、日本からの旅行客がわざわざ外部販売店を利用する機会はほとんどないでしょう。けれども、ウェブサイトから利用する機会はあると思います。特にフランス以外の国も周りたい方、鉄道だけでなく長距離バスでの移動も視野に入れている方には、便利かもしれません。
フランス国鉄のサイトには、外部販売サイトが8つほど紹介されています。ざっと目を通しましたが、どれも、出発地点と目的地、日時を選ぶと、切符の選択肢を示してくれるのは、SNCFのサイト同様です。注目したいのはそのうちのひとつであるOmioというサイト。なぜなら、Omioだけは日本語の検索購入が可能だからです。
公式サイト:omio(日本語対応)
ただ、私が同じ日時でリル~マルセイユ間の列車を検索してみたところ、SNCF のサイトよりOmioの方が、料金が幾分高い表示でした。また、上で例に出したリル-マルセイユの直行列車Ouigo(格安高速列車)は、Omioのサイトでは出てきませんでした。
<リル・フランドル駅の改札 cKanmuriYuki>
購入したチケットは、QRコードで発券されます。アプリを入れていればスマホのアプリ上に出てきますし、iPhoneのwalletなどに入れておくことも可能。携帯電話の使用ができるかどうか不安な方は、QRコードのプリントアウトでも大丈夫です。もしくは、切符のコードをメモしておいて、駅の券売機で、切符を発券することが可能です。
乗車当日はそれを改札口で提示、あるいは駅員に検札してもらってください。
(冠ゆき)
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冠ゆき
- 山田流箏曲名取。1994年より海外在住。多様な文化に囲まれることで培った視点を生かして、フランスと世界のあれこれを日本に紹介中。