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黒部ダムへの行き方は? 車や電車・バスでのアクセス方法など

黒部ダムは日本一の高さを誇る大規模なダムで、北アルプスの雄大な景色が楽しめる観光スポットとしても人気があります。観光できる期間は毎年4月中旬から11月30日までで、展望台や放水観覧ステージなど見どころが豊富です。
この記事では、黒部ダムへの行き方や、黒部ダムの魅力について解説します。車や電車、バスなどで黒部ダムに行く方法を知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
<6. 車で行って立山黒部アルペンルートを通る場合、帰りはどうする?>
<8. 行き方が難しそうと思ったら、ツアー利用がおすすめ!>
1. 黒部ダムへの行き方
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黒部ダムは山岳地帯の奥深くに位置しているため、電気バスやケーブルカーなどの乗り物でアクセスする必要があります。黒部ダムへ車で直接行くことはできません。
まずは黒部ダムへの道がつながっている「扇沢駅(おうぎさわえき)」または「立山駅(たてやまえき)」まで車や電車でアクセスし、そこから専用の乗り物へ乗り継ぐ方法が、黒部ダムへの行き方です。
2. 黒部ダムは「立山黒部アルペンルート」上にあり!
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黒部ダムへとつながる扇沢駅から立山駅までの経路は「立山黒部アルペンルート」と呼ばれます。黒部ダムは立山黒部アルペンルートの途中にあるため、両端の扇沢駅または立山駅からのどちら側からでもアクセスが可能です。
立山黒部アルペンルートは北アルプスを貫くように通る全長約37.4kmの経路で、途中にあるいくつかの地点を電気バスやケーブルカー、ロープウェイなどで乗り継いで移動できます。
四季折々で変化する北アルプスのダイナミックな景色を楽しめることがアルペンルートの魅力です。また、ホテルや商業施設のある「室堂(むろどう)ターミナル」ではアルペンルート限定の地ビールなども購入できます。
ただし、アルペンルートでは移動時間や乗り物の待ち時間などがある程度かかります。そのため旅の目的やスケジュールに応じて、黒部ダムだけを観光するか、アルペンルートもあわせて楽しむかを決めることがおすすめです。
3. 富山方面からと長野方面から、どっちから行く?
黒部ダムにアクセスできる立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県にまたがっています。ここでは、富山方面からと長野方面から、それぞれのルートの特徴や向いているケースをご紹介します。
富山方面から行くルート
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富山方面から黒部ダムに行くルートでは、立山駅から立山黒部アルペンルートにアクセスします。立山駅から黒部ダムまでは山や湖を通るため、車窓から自然の景色を楽しめることが特徴です。
ただし、立山駅は黒部ダムから遠い側にあるため、時間に余裕がある場合や、アルペンルートも含めて観光したい場合に向いています。
長野方面から行くルート
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長野方面から黒部ダムに行くルートでは、扇沢駅から関電トンネル内を通る電気バスに乗って1駅で黒部ダムへのアクセスが可能です。
黒部ダムをメインに観光したい場合や、短時間で黒部ダムに行きたい場合には、扇沢駅を使って長野方面から行くルートが向いています。
4. 扇沢駅、立山駅までの電車での行き方
ここでは、扇沢駅または立山駅までの電車を使った行き方をご紹介します。
扇沢駅までの電車での行き方(長野方面からのルート)
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電車で扇沢駅まで行く場合は、信濃大町駅まで電車で行って路線バスまたはタクシーに乗り換えて扇沢駅に行く方法と、長野駅まで行って特急バスで扇沢駅に行く方法があります。
信濃大町駅を経由する場合、松本駅から大糸線でアクセスが可能です。松本駅には、新宿駅から特急あずさに乗るか、名古屋駅から特急しなのに乗る方法などでたどり着けます。
長野駅を経由する場合は、東京駅から北陸新幹線に乗るルートが便利です。
立山駅までの電車での行き方(富山方面からのルート)
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電車で立山駅まで行く場合は、富山地方鉄道の電鉄富山駅から1時間ほどでアクセスできます。電鉄富山駅は、北陸新幹線の富山駅から徒歩2分の場所にあります。まずは富山駅まで行ったあと、歩いて電鉄富山駅に向かい、富山地方電鉄に乗り換えましょう。
5. 扇沢駅、立山駅までの車での行き方
扇沢駅、立山駅まで車で行きたい場合のアクセス方法は以下の通りです。
扇沢駅までの車での行き方(長野方面からのルート)
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扇沢駅まで車で行く場合、小牧インターチェンジから約3時間45分、調布インターチェンジや練馬インターチェンジから約4時間程度かかります。
小牧インターチェンジや調布インターチェンジを利用する際は、まず中央自動車道で岡谷ジャンクションまで行き、長野自動車道で安曇野(あずみの)インターチェンジを経由し、北アルプスパノラマロード、大町アルペンラインを通って扇沢駅の駐車場に行けます。
練馬インターチェンジを利用する場合は、まず関越自動車道で藤岡ジャンクションへ行き、上信越自動車道で長野インターチェンジに向かいましょう。長野インターチェンジから県道長野大町線を通り、大町アルペンラインで扇沢駅まで行けます。
立山駅までの車での行き方(富山方面からのルート)
立山駅まで車で行く場合、練馬インターチェンジや高井戸インターチェンジから約4時間50分、吹田インターチェンジから約4時間、名古屋インターチェンジから約3時間程度かかります。
練馬インターチェンジを利用する場合、関越道で長岡ジャンクションへ行き、北陸道で立山インターチェンジを経由して立山駅に行けます。高井戸インターチェンジからは、中央道から上信越道、北陸道を通り、立山インターチェンジから立山駅へのアクセスが可能です。
吹田インターチェンジや名古屋インターチェンジを利用する際は、名神高速道路で米原ジャンクションへ向かい、北陸道を通って立山インターチェンジ、立山駅へとアクセスしましょう。
6. 車で行って立山黒部アルペンルートを通る場合、帰りはどうする?
扇沢駅と立山駅の間の立山黒部アルペンルートは、マイカーでの乗り入れができません。そのため、車で扇沢駅または立山駅に行ってアルペンルートを通る場合、帰りは車を置いた場所に戻るか、マイカー回送サービスを利用する必要があります。
元きた道を戻る
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車を置いた場所に戻る場合、最も単純な方法は元きた道を戻ることです。特に、長野方面の扇沢駅から黒部ダムに行く場合は、1駅だけで簡単に戻れます。富山方面の立山駅から黒部ダムまで行って戻る場合は、複数の乗り物を乗り継ぐ必要があるため、かかる時間や交通費に注意が必要です。
「もどルートバス」で戻る
また、立山黒部アルペンルートではなく、もどルートバスという迂回路を通るバスで戻ることもできます。もどルートバスは黒部ダムの観光期間中に利用できるバスで、立山駅から扇沢駅、または扇沢駅から立山駅へ乗り継ぎなしで簡単に戻れることが利点です。ただし、もどルートバスの利用には事前予約が必要で、最少催行人数に満たなかった場合は運行しない点に注意しましょう。
マイカー回送サービスを使う
マイカー回送サービスとは、観光客が立山黒部アルペンルートを通り抜けている間に、プロのドライバーが扇沢駅と立山駅間で車を移動させてくれるサービスです。立山黒部アルペンルートを戻らずに、通り抜けた先の駅で車に乗ることができます。マイカー回送サービスは複数の会社が提供しているため、料金やサービス内容を比較した上で利用を検討しましょう。
7. 立山黒部アルペンルートでの乗り継ぎ方法
ここでは、立山黒部アルペンルートの乗り継ぎについて、富山側の立山駅から長野側の扇沢駅へ向かう順番で解説します。
立山ケーブルカー
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立山駅から美女平までは、立山ケーブルカーで約7分です。急斜面を昇降するケーブルカーの車窓からは、立山山麓の景色が見られます。
高原バス
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美女平から室堂までは、23kmの道のりを約40分かけて高原バスで走ります。春には期間限定で、20mもの高さにまで積もることもある雪の壁「雪の大谷」が見られます。
立山トンネル電気バス
室堂から大観峰(だいかんぼう)までは、立山トンネル電気バスで約10分です。2024年まではトロリーバスが走っていましたが、2025年4月15日からは電気バスに切り替わりました。
立山ロープウェイ
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大観峰から黒部平までは、立山ロープウェイで約7分かけて渡ります。眼下に広がるダイナミックな風景が見どころです。
黒部ケーブルカー
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黒部平から黒部湖までは、黒部ケーブルカーで約5分です。黒部ダムはここに位置し、黒部湖から徒歩でたどり着けます。
関電トンネル電気バス
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黒部ダムから扇沢駅までは、関電トンネル電気バスで約16分です。トンネルの途中では、黒部ダム建設の難所だったことで有名な「破砕帯」が見られます。
8. 行き方が難しそうと思ったら、ツアー利用がおすすめ!
黒部ダムへの行き方が難しそうに感じる方には、ツアーの利用がおすすめです。ツアーなら、立山黒部アルペンルートの乗り継ぎなども迷うことなく、黒部ダムをはじめとした観光スポットを満喫できます。
出発地や目的地、旅行日数などに応じて希望の条件に合うツアーを探したい方は、以下のページをぜひご参照ください。
・立山黒部アルペンルートツアー特集(阪急交通社)
9. 黒部ダム観光のベストシーズンは?
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黒部ダムは4月中旬から11月30日にかけて観光客向けに開放されます。その中でも、ベストシーズンといえる時期は観光放水が見られる6月下旬から10月中旬です。観光放水は、夏に水位が下がる黒部峡谷の景観を維持する目的で行われています。毎秒10トン以上の水がダムから放水される様子は絶景です。
ただし、観光放水はダムの貯水量や天候などの影響によって中止されることもあります。また、放水が行われる期間や時間帯も年によって変わるため、事前にスケジュールを確認しておきましょう。
10. 黒部ダムの見どころ
黒部ダムには、さまざまな方向から観光放水を眺められる場所や記念撮影スポット、オリジナルグッズが購入できるレストハウスなど数多くの見どころがあります。ここでは、黒部ダム観光でおすすめのスポットや季節ごとの見どころをご紹介します。
ダム展望台
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黒部ダム駅から地中階段を上った先にあるダム展望台は、黒部ダムの全景や北アルプスの山々が一望できる絶景スポットです。観光放水が行われている期間は、標高1,508mの高さから放水の様子を眺められます。
また、天気が良ければ放水時に虹が二重にかかるダブルレインボーが撮影できることもあります。ダム展望台の下には休憩スペースがあり、喫茶や軽食、飲み物の自動販売機などを利用可能です。
放水観覧ステージ
放水観覧ステージでは、ダム展望台よりも近い距離から観光放水の様子を眺められます。外にせり出すような形で設置された観覧ステージは、放水の迫力を楽しみたい方におすすめです。
放水観覧ステージには、黒部ダムレストハウスからスロープを通ってアクセスできます。バリアフリー通路となっているため、車いすやベビーカーをご利用の方でも安心です。ダム展望台から放水観覧ステージに向かう外階段の途中には、黒部ダムの建設時に実際に使用されたコンクリートバケットや滑車などの道具が見られます。
新展望広場・レインボーテラス
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新展望広場とレインボーテラスは、黒部ダムの観光放水を一番近い場所から見られるスポットです。展望台や放水観覧ステージから続く外階段を一番下まで降りたところにあります。放水で上がった水しぶきが風に乗ってミスト状に広がる涼しい感じが味わえるでしょう。
新展望広場にはベンチがあり、自然の風景や観光放水を座って眺めたい方におすすめです。また、広場にはダムの建設工事で使用されていたダンプカーが通った跡や、工事に携わった人々の足跡を残したモニュメントである「ワダチ」も見られます。
ダムえん堤
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ダムえん堤とは、水をせき止めるための設備で、黒部ダムのえん堤は日本一となる186mの高さです。黒部ダムのダムえん堤は492mもの長さがあり、黒部ダム駅側にある右岸と、黒部湖駅川の左岸では違った景色が見られます。
えん堤の真ん中には黒部ダムの中心を示す看板があり、記念撮影スポットとしておすすめです。ダムえん堤の周辺では、黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」に出会えることもあります。
ふぉっとダム
ふぉっとダムは、通常では撮影できないような上空から記念写真を撮れる設備です。新展望広場とダムえん堤の2か所で利用できます。
新展望広場にあるふぉっとダムのリモコンボックスでは、特設会場の屋根の上に設置されたカメラから、観光放水を背にした迫力ある写真の撮影が可能です。
ダムえん堤の右岸にあるふぉっとダムでは、黒部ダム展望台レストハウスの下に設置されたカメラから、黒部ダムや北アルプスの山並みを含めたダイナミックな写真が撮れます。写真の構図はズームタイプと通常タイプの2つがあり、好みのデザインが選べます。
黒部ダムレストハウス
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黒部ダムレストハウスは、飲食や休憩、お土産の買い物などができる場所です。レストランでは、ダムをモチーフにした黒部ダムカレーやアーチダムカレー、甘口ダムカレーなどのオリジナルメニューが食べられます。また、木いちごソフトやハサイダーフロート、くろにょんが描かれたクッキーが添えられているくろにょんソフトなどのオリジナルスイーツも人気です。
お土産コーナーでは、ダムカレーが自分で作れるカレーライス型や、建設工事をイメージしたスコップ型スプーンなど黒部ダムにちなんだユニークな商品が購入できます。
湖畔遊歩道
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湖畔遊歩道は、黒部湖畔沿いにある道です。黒部ダムからカンパ谷のつり橋を渡った先に設置されています。湖畔遊歩道は高低差がなく快適に歩けるように整備されているため、子ども連れの方でも楽しむことが可能です。
ブナやダケカンバなどの植物がたくさんの湖畔遊歩道で森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。
4月中旬~5月の残雪
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観光放水が行われていない時期でも、黒部ダムには季節ごとの見どころがあります。4月中旬から5月にかけてはまだ北アルプスに雪が残っているため、幻想的な景色が見られます。また、放水前で貯水量が多いダムの様子を楽しめることもこの時期の魅力です。
9月中旬~10月下旬の紅葉
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9月中旬から10月下旬にかけて、黒部ダムからは北アルプスの山に並ぶ樹々の紅葉が見られます。気温などによって紅葉の状況が変わるため、写真撮影が目的の方は黒部ダムの公式サイトで見られるライブカメラで様子を確認すると良いでしょう。
天気によっては、紅葉の赤色と山頂に積もった雪の白色が混ざる珍しい景色が見られることもあります。
11月の雪景色
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黒部ダムの観光機関の最後の月となる11月は、雪景色が見どころです。この時期は比較的観光客数が少ないため、混雑を避けたい方に向いています。気温が氷点下になることもあるため、保温性の高い服や帽子、手袋などで防寒対策を行いましょう。
今回ご紹介した黒部ダムへの行き方や見どころを参考に、ぜひ黒部ダム観光を楽しんでみてください。
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